「完成度の高い憲法を押し付けられた」矛盾

改憲派と護憲派に別れて言い争う現状はなぜ生まれたのか?憲法を押し付けられた不幸と、完成度の高い憲法を持つ幸福とに引き裂かれる、その矛盾にあるのではないか。
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shinshinohara @ShinShinohara

トップダウンを目指した新憲法草案では、日本は硬直化し、ますます身動きの利かない国になるだろう。そしてうまくいかない責任を国民に擦り付けるだろう。「私は素晴らしい決定をしているのに、それをうまく実行できないお前が悪い」そう、「ナッツリターン」の国になるだろう。

2015-01-19 00:16:13
shinshinohara @ShinShinohara

日本は「敗戦の屈辱」をそそぐため、憲法を変えようとするだろう。すると皮肉なことに完成度の高い憲法を傷つけるだけに終わる。実に皮肉な状況だ。屈辱を晴らしたい気持ちも分かるが、それによって傷つけられる憲法の完成度も惜しい。

2015-01-19 00:29:58
shinshinohara @ShinShinohara

山本周五郎の作品に、母が病気でやむなく囲われ者になる女性の話がある。旦那になった男は病気の母を実の親であるかのように見舞ってくれ、自分にも無理強いを一つもせず、優しく接してくれる。正直魅力を感じる。しかし弱味につけこまれて囲われ者に陥ったという屈辱感が、心開くのを許さない。

2015-01-19 00:37:31
shinshinohara @ShinShinohara

日本はちょうどその女性と同じ心理にある。占領され、憲法を押し付けられたという屈辱感はどうしてもぬぐえない。しかしアメリカはおしなべて寛容であり、豊かな生活を保証してくれた。憲法も案に相違して完成度が高い。どう受け止めればよいのか、惑乱せずにいられない。

2015-01-19 00:40:27
shinshinohara @ShinShinohara

現時点で言えること。トップダウンは愚かなシステムであるということ。民主主義が放棄される内容では多くの人々が苦しみ、悲しむことになるだろうこと。喜ぶのは資産もあり、支配者層に位置する人間だけだということ。その上で私たちはどう考え、行動すべきだろうか。

2015-01-19 00:43:43