オタク人口が増えると・・・
社会学の宗教分裂に準じてオタクジャンルも人口が増える事で細分化した小ジャンルが成長して分裂して多様性を獲得していくっていうプロセスがあると思うんだよね。軍オタとかも歴史オタや機械オタから細分化され分離した戦史オタや兵器オタが再集合して独立していった感じで。
2015-01-19 11:26:16「コアなオタクが種火となりジャンルを発展させていった」という自然発生的なものに対して既存するジャンルが分裂し多様化することで狭く細かいジャンルにこだわる人間、オタクが生まれたという推論をたててみた。
時代的にはSFコンなどの交流でSF・美少女・ロボットの組み合わせが増えた時期を想定している。初期のガイナックス、マクロス、プロジェクトA子などを具体例とする。マクロスは美少女アイドルと戦闘機と変形ロボットを組み合わせた独特な作品でありシリーズ化しておりロボットアニメジャンルでマクロスオタクというジャンル確立させている。
現実的にはコアなオタクたちがジャンルの基礎を作ったということとジャンルを越えた接触で細分化が進んだ事は並列し同時進行したものと考えるのが無難だろう。
今度は社会学じゃないのだがブームってのはカンブリア爆発みたいなものでなのかなとも思うのよね。一時的に大量の様々なジャンルが誕生して生命力のあるジャンルだけ生き残るみたいな。何にしろ多様性の獲得に繋がる、つまり棲み分けや生態系(ジャンルのヒエラルキー)形成が進むわけよ。
2015-01-19 11:32:32ここで述べたジャンルのヒエラルキーとは序列ではなくオタクの特定ジャンルへの関心の強さのヒエラルキーである。
一番下に興味が浅いライトオタクがたくさんおり一番上にコアなオタクが少しいるというピラミッドである。これは極めて一般的な社会論に準じた現実的で簡単な構図だろう。
なお下にいる多数のライトオタクがヘビーオタクを支えている、という意味を含めてはおらず単なる人口比率の話である。
また遺伝の仕組みとちょっと離れるけど、人口爆発で細分化したジャンルが新たによそのジャンルから細分化された近しいジャンルと再集結して新しいツリーを作ると思うんだよね。んで私からするともうミリ萌えジャンルは軍事のツリーから分離しかかってるように見えるんだわ。
2015-01-19 11:35:35進化や遺伝ではありえないが社会集団ではあり得る事である。
模型で戦車に興味を持った、映画で戦車に興味を持った、戦車に元から興味を持っていたという人たちが模型・映画というジャンルを越えて戦車という1ジャンルに収束するといったような事を意味する。
これをマクロなスケールで行うと棲み分けが成立する。
萌えと軍事の組み合わせは既にブーム頼りではなく1ジャンルとして考えてもいいほど巨大で独立したジャンルへと化している、と私は考えている。
小規模な集団からすれば分裂や多様化ってのは集団の崩壊の危険を孕む事になるわけだけどマクロに見るとそのジャンルの上の分岐点から観たジャンル全体の生命力は強まるわけよ。で昔ながらマイナーで楽しむ旧世代オタクってのも実は細分化された種としてシーラカンスみたいに残り続けるわけよ。
2015-01-19 11:40:44ブームというのは人為的なものも偶発的なものもあるが一大イベントであり急激な革新の起爆剤と捉えてみた。悪く言えば創生の為の大災害のようなものである。
ここでミクロな視点へ移行する。
小集団からすると人口が増えて分離しバラバラになるというのは価値観が激しくぶつかり人間関係などが破壊され今までの安寧を失うという悲劇的な事であるのは間違いないだろう。
んで古参オタクは自分たちも今までのジャンルのメインストリームから細分化されて派生して残った古代魚という事を自覚できないわけよ。だから地上に上がった魚や新しい魚が作る生態系の中では生きていけない共生できないと思い込んでしまう。実際には自分たちも適応して生き残ってるから平気だけど。
2015-01-19 11:47:17シーラカンスは我々と祖先は同じだけどシーラカンス自体が進化して人間になったわけじゃなくて種/ジャンルが進化・細分化していく途中で分岐した生物であるように古参オタクはジャンルが同じだけど新参者が染まっていく過程の中にはいないわけ。もう棲み分けられて先駆者ではなくて他の種なのよ。
2015-01-19 11:53:30現代は自由や個性、多様性を重視する価値観が若い世代に広まっている。先駆者を追いかける事よりも誰も挑戦していないジャンルに挑むというのが最も能動的で自発的な若者に多いものであり、先駆者を追う行為は我の弱い流行りや他人の意見に適当に合わせる草食系な若者がとるものという事が多い。
イエスマンに次世代を担わせると言うのは助長という言葉を体現してしまうのではないだろうか。
人口が増える事が良い事か悪い事かってのはやっぱ主観によるもんだから評価が別れるのは当然なんだけど、オタクが扱うジャンルが巨大化して細分化して犠牲を払って分裂して多様性と生き残ったものが持続性を獲得するってのはまあマクロで普遍的な文化集団が延々と繰り返しているプロセスなんだわ。
2015-01-19 12:00:13ここでいう犠牲っていうのは爆発的に増えた中で生存に適しなかったジャンルに行った人だけでなくてすぐころころジャンルを変えていく人たちも含むわけ。遺伝の応用で言えば彼らは滅んでいるのだけど実社会では死なずに棲む生態系/ジャンルを変えていく流動的な存在なのでわかり辛いと思うが。
2015-01-19 12:03:54物や権利、知識が閉ざされた一部の限られた人の特権ではなく多くの大衆へ開かれ広まったと言うのは歴史上絶えず続いている現象である。
文字や本、音楽、絵画、自由、宗教、コンピューターなどその例は数えきれない。その流れに逆らうのは非常に難しい事である。
社会集団の形成でミクロな観点からするとこだわりを持った人たちが集まってジャンルを生み出しているってのは事実のようだけどマクロに観ると実際には巨大なジャンルから派生、分裂、細分化、多様化で生まれたものなんだわ。
2015-01-19 12:12:39ここでオタクのジャンル細分化、分裂(分岐)を図にしてみた。
この図は古参オタクが1ジャンルとして、ライトオタクが1つの幹として確立しているという仮定で製作している。
実際には異系列及び異ジャンルとの交錯もあるのでこれは端的に抽出したものを並べていると考えて欲しい。また主観的な分類なので構造だけでも理解して頂けるとありがたいです。軍事オタクの多様化分裂系図。 pic.twitter.com/CeNBwBS3NR
2015-01-19 15:14:58あの人はこだわりの職人に例えて職人に新しい人達が時代遅れだとか古臭いとか拒絶しているように表現していたけど新しいものや別のものが職人の作った幹から枝として伸びて分裂多様化による共生関係の成立するという自然なサイクルの過程の事で理解を示さずに拒絶したり馬鹿にしてるのは職人側なんよ。
2015-01-19 12:18:02伝統を守るという事を選択する次世代もいれば新しい事に挑戦する次世代もいる。
前世代が否定されても芽は潰れないが前世代が次世代の何かを否定すれば芽は潰れる。
次世代に選択する権利を与える事は大前提になければならないことでないだろうか。
またくだらない実例に戻るが現実には伝統的な職人や伝統をから外れた新しいものを作る職人もいるし、工場で大量生産する人もいてそれぞれに需要があってそれぞれに伝統が守られ、革新が続き、こだわらない人たちが消費するものが並列して存在している。 美味しんぼだと後者の2つは否定されるが・・・
2015-01-19 12:38:38あの漫画は変な意味で面白い。
新しいジャンルが確立して自分たちから離れていく事に対して否定的で自分の道を押し付けているわけよ。グレンラガンでいうと最初のロージェノム、アンチスパイラルなわけ。
2015-01-19 12:22:58ここで何故かグレンラガンを引っ張り出してきた。知らない人にはさっぱりわからない話だが、グレンラガンという作品は世代交代をテーマとするロボットアニメである。
個人的にスーパーロボット、リアルロボット、セカイ系ロボットと内容や展開も世代交代や変化をなぞっていく怪作であり私のオススメ作品である。
ロージェノムは人間/自分たちを守るため口減らしをしてアンチスパイラルは世界/ジャンルを守るため新しく生まれる価値観を否定した。 シモンは「俺たちが掴もうとしている明日はてめえが決める!明日じゃねぇ! 俺たちが、俺たち自身が無限の宇宙から選び出した!俺たちの明日だ!」と答える
2015-01-19 12:27:24