ICBI RiskMinds 2010 - Risk Management Conference
極端な意見はHull先生の「悪いのはモデルではなく人間だ」論。しかしパネラーから「2007/7に戻ってもそう言えるのか」と鋭い突っ込みが。まあそういうことだろう。
2010-12-09 17:53:44ゲストスピーカー Gerald Ratner のスピーチ http://bit.ly/eAQh5d みな爆笑してるんだけどUK jokeはよくわからん。orz
2010-12-09 18:58:11GSのGreg HopperによるCVA/DVAの話を聞いてるところ。USでマーケットが立っていても、FASB157/IAS39相当の規定が存在しない日本では純粋にBasel対応になってしまう。その意味で力が入らない話題だが、当局に要求され次第出来るようにしておく必要はある。
2010-12-09 19:24:10その関連でalgorithmic stress testingの話題。rule drivenとのこと。どうやってcalibrateするんだと質問が出たが誤魔化された気がする。一見、多峰性関数の最小値問題に思えるかもしれないが現実はそうではない。ここは聞いて欲しくないところ。
2010-12-09 19:35:31FEDのMichael Pykhtinによる同じ話題を聞いてるところ。stressed effective EPEの計算: Basel IIIに透明性を与えるならば誰かが定義せねばなるまい。さあどう説明してくれるか期待。
2010-12-09 19:48:49と思ったら背後にあるのはbrownian motionであった。今時の聴衆はこの手の「Li論文のnormal CopulaでOKじゃね?」的な話には満足しない。最後にIRSのPEチャートと重ねて図示してたが、この種の教科書は更新されてるのだろうか。
2010-12-09 20:20:43MSのEduardo Canabarro。2年前からCVAのプレゼンを続けてる方。MSのシステムは大規模なクラスタサーバで、1k-2k pathes, 2k-5k factors, 100 days, -10k transactionを処理する。
2010-12-09 20:24:21それで当然CVA VARの主張になる。現在の金融界ではこの地点がBasel III Pillar Iの最も急進的な主張。ついてけてるのはGSとMSのみ。米国にしてもJPMやCITIなどその他大勢が採用するか? まもなく答えが出るだろう。
2010-12-09 20:34:02MSのシステムの話。自慢らしくていつも話してくれる。10k-20k個のCPUを搭載したグリッド環境だそうだ。CSの皆様が見れば古く思える? 私もそう思う。金融HPCってばそういうものですな。先発チームですし。:-)
2010-12-09 20:41:46ランチタイム。知り合いの監査法人の方曰く、私がもう日本にいないと思ってる人がいるとのこと。これは顧客対応上まずい。月2回以上に往復回数を上げないと。日帰り出張を増やすか。携帯電話は常時2カ国分持ってるし、急な用事があれば24時間以内に向かう方針なんだけれど。
2010-12-09 21:36:34ランチタイム(2) avanonという会社がオペリスクのアプリをデモしてるのを発見。なんと2010年にオペリスク! もちろんSolvency IIを狙ってるわけだ。弊社も長年オペリスクやってるんだよ日本に来ない?とお誘い。この分野、今やライバルさえいない寂しいビジネスなので。
2010-12-09 21:51:41ところがお客様相手が大事なはずの昼時に全員いなくなるavanon。これがチューリヒ・クオリティの現実だ。社長はファジー論理な人だし。金融エンジニア募集中。スイスで働きたい方、連絡先はこちら。 http://www.avanon.com/ なおシンガポールで働きたい方はぜひ当社へ。
2010-12-09 21:57:32NumerixのCVA計算高速化の話。importance samplingまではよい。しかしmarket simulationのみでcreditはそこから派生させる[Canabarro and Duffie 2003]。マルチラテラルが重要でないフロントらしい発想。
2010-12-09 22:14:08つまりmarket modelを最初に10k回動かす(ここでPFEが計算される)。そこでexposure samplingを行い、選んだサンプルに対してcredit modelを適用しDuffieの式でCVAを計算する。これなら確かに計算量は大幅に減るが。。。
2010-12-09 22:21:54代わりにCVAとPFEは直接の関係を失う。ポートフォリオレベルのリスク削減効果はない。こういう「なんちゃってCVA」が普及するのだろうか。
2010-12-09 22:25:09なおHPC関係者のために補足しておくと、金融で言うところのこの手の高速化話は比較的スキルに劣るエンジニアチームを前提にしている。多分アカデミックHPC級の人材が絡めば早くなる問題を、下手な最適化によってかえってややこしくしてたりします。これがビジネスの現実。
2010-12-09 22:35:25多変量BGMとSABRモデルのimportance samplingの話をfuture workとして紹介。こっちの方が面白そうだ。
2010-12-09 22:38:42蛇足ながらCVAの現実はこんな感じ。GS,MSが日次/オンデマンドの大規模システムを保有。他はなんちゃってCVAか月次計算のレベル。日本を含め制度的に関係ない国も多数。最先端にいたければ上記2社に就職する以外の方法はありません。もっとも規制がそうなるかは別問題であります。
2010-12-09 22:48:01その収入はやや高めながら実績あれば許容範囲。レジュメ送ってみるべきです。 RT @k_nitadori: 3秒かかった計算を1秒にするから、年収一億JPYとかできませんかね?@torii_h 金融で言うところのこの手の高速化話は比較的スキルに劣るエンジニアチームを前提にしている
2010-12-09 22:54:46さらに蛇足ながら就活的な話を。私の観察ですが、金融では解析的な話が得意な人がなぜか多い。マルチンゲールがなんとやらとかやってるわけです。ところが代数学方面が苦手な人が多くて行列が出て来ると皆困る現象を時々見ます。工学系数学屋の方はチャンス多いかも。一般に金融工学本は易しいし。
2010-12-09 23:12:20さらに少ないのは数値計算屋。整数論な人が近縁かもしれないんですが、BLASを高速化する力があるなら希少価値ってもんです。もっとも理解者がいるところに行かねば評価されないので一番上を目指して下さい。
2010-12-09 23:16:33先生みたいな方が既にいるから少し優秀くらいな人はツラいという意味であります(^_^;) RT @h_nakagawa: ドキッ RT @torii_h さらに蛇足ながら就活的な話を。私の観察ですが、金融では解析的な話が得意な人がなぜか多い。マルチンゲールがなんとやらとかやってるわ
2010-12-09 23:37:02そんな感じですな。安かろう悪かろうであります。 RT @SoegySoeji: @torii_h デフォルトのサンプリングとマーケットリスクのサンプリングが独立に(条件付きサンプリング?)行われてしまっているからでしょうか QT: 代わりにCVAとPFEは直接の関係を失う。ポート
2010-12-09 23:43:15そんな大それた話ではないのですが。数学屋が金融を目指す=形而上から形而下世界に出る。小さな倫理感よりエドワード・テラーの力が必要じゃないかと。すいませんONE PIECEファンで。 RT @Ted__Henry: 松本眞教授の講義録を読み、純粋数学が応用とつながっていることに感動
2010-12-09 23:56:06実務でHFTをやるにはコロケーションつまり計算機の取引所内場所取りにまず勝たねばならないという話もあります。リアル世界はタフ。 RT @h_nakagawa: 。。。本物のquantsになるにはハード・ソフト両面で計算機にも強くないといけない。。。
2010-12-10 00:06:23