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150122 日本外国特派員協会主催 ジャーナリスト・常岡浩介氏 記者会見 ustre.am/sQYS
2015-01-22 18:02:08「シャミル常岡とも呼ばれている。イスラム教徒なので、イスラム教の名前がシャミルです。」「イスラム国が支配している地域に、おととしから3回入って取材をした。後からわかったのだが、イスラム国に入って取材するのは非常に困難なことで、相当たくさんのジャーナリストや援助関係者が既に拘束、
2015-01-22 18:07:17あるいは処刑されたケースもある。私はイスラム国を元々取材しようと思っていたのではなく、チェチェン紛争を取材していた経緯からシリアで戦っているチェチェン人グループを取材。チェチェン人グループがイスラム国の司令官を紹介してくれて、連絡がとり合えるようになり、イスラム国の取材が可能に。
2015-01-22 18:10:01去年8月、この司令官から私の所に「すぐにイスラム国にきてほしい」というメッセージがあった。「私たちは湯川(日本人ジャーナリストと言っていた)を拘束している。スパイの容疑がかかっていて裁判しようとしているが、意志の疎通ができていない。アラビア語と日本語の通訳を必要としている。」
2015-01-22 18:14:27「私たちがこの人に残虐行為をしないこと、イスラム法に基づいて公正に裁判を行ったということを証明してくれる立会人Witnessを必要としている。」と言ってきた。司令官自身は人質になっている湯川氏に会ったこともないそうだ。彼が従っている直属の上官が湯川氏の処遇を決める権限を持っている
2015-01-22 18:18:14通訳が必要で、ジャーナリストを立会人にしたいと上官から告げられたので、オマルさんという司令官は進言した。Witnessとして私自身、そして通訳として当時同志社大の中田氏。
2015-01-22 18:23:34中田先生と連絡をとり9/3にトルコからイスラム国に入った。9/6ラッカでオマル司令官と会った。「身代金をとる材料にはしない。見せしめのための処刑はしない。公正な裁判をする。」湯川氏に合わせてくれるというが待てど暮らせど会えない。9/6はラッカにシリアのアサド政権による
2015-01-22 18:27:35空爆。50人死亡。35人が一般市民。上官とはトランシーバで連絡をとっているようだったが、返答が来ないようだった。その後、司令官は上官への連絡を試みていたが9/8に上官から連絡があり一週間待ってほしいと言ってきた。
2015-01-22 18:29:59一週間は応対できないからということ。中田先生は帰ることになった。私は1ヶ月後に来ると提言。10月に来るとして帰国。10/7再び向かうことで準備。10/6午後4時に公安が家宅捜索令状で関係物を押収。取材の機材、現金パスポートも。行けなくなった。
2015-01-22 18:33:59家宅捜索のもっと深刻な影響は、すべて押収されたことにより取材源の秘匿、保護ができなくなったこと。例えば私がオマル司令官に連絡を入れようとすれば盗聴される可能性が大きくなる。逆探知され、発信元を突き止められて攻撃されるという可能性すらあり得る。
2015-01-22 18:37:35家宅捜索の後、すぐに連絡を入れて今まで使っていた連絡先をすべて削除してくださいと言った。今後、当分あなた方に連絡できなくなるということを伝えた。その後3か月にわたってイスラム国に連絡できず。イスラム国側の取材もできなくなったまま時間がすぎてしまった。
2015-01-22 18:41:38そういう中での脅迫ビデオに驚愕した。3か月前は見せしめの処刑はしないと言っていたので、湯川氏にそれほどの危機が迫っているとは思わなかった。9月にイスラム国に行ったというのは日本のメジャーなチャンネルで発表している。その際に湯川さんの裁判に立ち会う。湯川さんを助けられるかもしれない
2015-01-22 18:45:21とは言っているので警察はわかっていたはず。でもその出発前日に警察は、私が湯川さんを助けに行く機会を奪った。10月に「お前も容疑者だ」という電話。いまだに起訴もされていない。もし警察が私の取材を妨害しなければ湯川さんに会えたかもしれなかった。湯川さんはシリアで改宗した。
2015-01-22 18:48:00イスラムに改宗するとその前の罪は許される。つまり湯川さんは裁判で無罪になれたかもしれなかった。湯川さんが無罪になっていれば後藤さんもラッカには向かわなかっただろう。警察の捜査が湯川さんと後藤さんの現在の危機的状況を引き起こしたとも言えると思う。
2015-01-22 18:50:04警察は、8月から湯川さんが誘拐されているのに彼について捜査を進展させたとはまったく思えない。10月あるいは11月初めに後藤さんが誘拐されたことを知っていたはずだと取材でわかっている。中田先生を容疑者扱いしているので、警察も外務省も言ってこない。
2015-01-22 18:54:30「私も中田先生も容疑者扱いで、彼らとのチャンネルにしようとはしていない。邦人の命を救うつもりがあるのか非常に疑問。私の方は警察に、捜査は違法であり私戦予備及び陰謀罪は成立しないことが明らかであるということで捜査に協力はできませんと。取材源の秘匿の原則を守らなければいけない。」
2015-01-22 21:14:00「邦人の命を助けるということであれば、捜査とは別にいつでも協力しようと思っている。イスラム国にまた行くこともできる。救出活動に協力できる用意がある。外務省、警察から接触は今のところない。時間がないのに。」
2015-01-22 21:20:13FPナタリー氏「過去に他の人質の交渉に関わっていらっしゃる訳だが、現在ISISの司令官と連絡はとっているのか?もしそうであれば何を話し合っているのか?10/6の件については北大生のシリアでのISISメンバーとの面会を貴方と中田氏を通して計画していたはずだが、それについて説明を。」
2015-01-22 21:27:12常岡氏「どのようにイスラム国側との交渉をするかという問題だが、私も中田先生も10月の時点まで、湯川さんの身代金をとらない、殺さないとはっきり聞いていたわけです。聞いていたのに現在正反対の要求が行われている。なぜ彼らがそういうことになったのか。理由を聞きただすつもりだ。
2015-01-22 21:31:58「彼らが何かの理由を持っているとすれば、元の政策に戻す条件はあるのかどうか。例えば今話題にされているのは、今月17日に安倍総理が2億ドルを拠出するという発言をした。それは今脅迫ビデオの中で十字軍への支援であってイスラム国の女性や子どもを殺すのに使われるのだということを言っている。
2015-01-22 21:35:35「本当に彼らがそう思っているのであれば、それは誤解になるはずなので、誤解を解く必要がある。そういう説得をこちらができるわけです。誤解でなくわかっていてやっているのであればなぜやっているのか。彼らは建前上イスラム法に従って行動する組織なのだが、イスラム法に従えば、ウソをついて
2015-01-22 21:38:42「わかっていないふりをして、イスラム国攻撃に関与していない外部の人間に脅迫することは許されていないはず。そういう形で彼らがやっていることを問いただすことが可能になる。どうすれば彼らが10月まで言ってきた日本人を殺さないという状態に戻すという条件が可能なのかということをまず聞く。
2015-01-22 21:41:51「北大生をイスラム国の戦闘員として送り込もうとしていたという風に報道もされていたし、警察はいまだにそういう風に主張しているが、実際に北大生に接触したのは最初、僕だけだった。それから現在他に読売新聞と何社かが接触している。
2015-01-22 21:46:36接触したすべてのメディア関係者は彼にイスラム国に行く意志はなかったと判断している。僕自身、3回会っているが彼にまったくその意志はない。ただ口では適当なことを言い続ける人だということを感じている。彼はいまだにツィッターで毎日いろいろな発言をしているが、その内容にシリアで戦う意志など
2015-01-22 21:50:50「一切出ていない。警察の捜査が入る前にもそんな発言はしていない。捜査自体が架空のものであるとしかこちらはみられない。」
2015-01-22 21:53:17