ニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】#4

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

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ドーモ、シカナです。更新したくなったので今からニンジャスレイヤー二次創作【ラン・コワード・ラン】の続きを投下する。TLがドバッとなりそうなので、そういうのやめろ！ という方はタグ #4215tk をミュート推奨。このタグは実況タグとしても使えるハイ・テックです。ではやる

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【ラン・コワード・ラン】#4 #4215tk

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（これまでのあらすじ：ザイバツ・シャドーギルドのアプレンディスであるリフレックスは、ギャングめいた女ニンジャ、ベリジェレントを打ち負かしザイバツ入りのきっかけを作ることに成功する。しかし彼女も同じ職場に配属が決定！リフレックスの明日はどっちだ！） #4215tk

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早朝！「イヤーッ！」「ウワーッ！？」聞きなれたカラテ・シャウトで目を覚ましたリフレックスは、ワーム・ムーブメントでフートンから抜け出す！数秒後、彼が寝ていたマクラに無慈悲なストンピングが叩き込まれる！「避けやがったか。オハヨ、チキン野郎」1 #4215tk

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腕組みしつつアイサツをかましたのはベリジェレント。悪びれる様子もなく舌打ちしている。リフレックスは急いで立ち上がり、抗議の眼差しを向けた。「オハヨ、ベリジェレント＝サン！お前本当いい加減にしろよ！」同室のアプレンディスたちが、寝ぼけ眼で二人を見やる。2 #4215tk

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「まァたベリジェレント＝サンかよ」アプレンディスの一人が冷やかすように口を出す。「お熱いなァ、リフレックス＝サン？ヒヒヒ！」「イヤーッ！」「グワーッ！？」ベリジェレントが軽口を叩いたアプレンディスを蹴り飛ばす！なんたる早朝からの暴力行為か！3 #4215tk

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ベリジェレントがこちらに来てはや一週間。何かとリフレックスを目の敵にする彼女は、こうして彼のいるアプレンディス共同部屋まで出向いてはアンブッシュを仕掛けてくるのだ。ちなみに彼女は他のアプレンディスとは違い、個室をあてがわれている。女だからだ。4 #4215tk

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「くだらねえこと言ってんじゃねえぞクソども！いいかチキン野郎、さっさと朝飯食ってドージョーだ。今日こそぶっ潰してやる」「わかったからさっさと出てけ」うんざりとリフレックスは手を振る。ベリジェレントは鼻を鳴らし、寝ぼけ眼のアプレンディスを蹴り飛ばしてから退室した。5 #4215tk

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「痛え……オイ、リフレックス＝サン。あれなんとかしろよ」「無茶言うなよ」頬を手で押さえ文句を垂れるアプレンディスに、リフレックスは眉をひそめてみせた。ベリジェレントの気性の荒さは更生のしようがない。一週間の付き合いだけでも彼はそう確信していた。6 #4215tk

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「とりあえず飯だ。早く食いに行かないとあいつまた来るぞ」リフレックスの言葉に、同室のアプレンディスたちが一斉に呻く。誰かがついた沈痛なため息をきっかけに、一同はニンジャ装束へと着替え始める。今日もまた、カラテ・トレーニングだ。7 #4215tk

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アンダーテンプル地下ドージョー！「ロウオーン！」「イヤーッ！」リフレックスはミノタウルと組手の真っ最中！ミノタウルは己のヘンゲヨーカイ・ジツを解放し半人半獣の怪物めいた姿だ。この状態ではリフレックスとの体格差は二倍近くある！「ロウオーン！」9 #4215tk

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ミノタウルのビースト・カラテフック！「イヤーッ！」リフレックスはそれをバク転回避！ジツを使われていない状態ならまだしも、この状況では攻撃を捌くのも難しい！ましてや反撃など！「ロウオーン！」「イヤーッ！」リフレックスは回避を続ける！その時だ！10 #4215tk

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「イヤーッ！？」唐突にリフレックスはその場でブリッジ！本来であれば隙にしかならぬ動作！しかしリフレックスのニンジャ第六感はそうするべきと強く訴えていた。そしてそれは正しかった。そのすぐ上をよぎるようにして、人ほどの大きさの何かが通過する！11 #4215tk

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「ヌウーッ」ミノタウルが異常を察し攻撃を中止。飛来し、通り過ぎた何かを見やる。壁にぶつかってタタミに転がるそれは、根元から折られたトレーニング用の木人だ。「ザッケンナコラー！スッゾコラー！」そしてフューズフィンガーの怒声に彼は反対側へと向き直る。12 #4215tk

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「ベリジェレント＝サン！いい加減木人をぶち壊すのやめろ！」「壊したんじゃねェ！壊れたんだ！」「屁理屈こねんなテメッコラー！」その視線の先では、カラテ指導にあたっていたフューズフィンガーとベリジェレントが言い争っている。ミノタウルは呆れたようにそれを見た。13 #4215tk

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「イヤーッ！」跳ね飛んで態勢を戻したリフレックスが、ベリジェレントをまっすぐ指差す！「ベリジェレント＝サン！お前わざとこっちに飛ばしやがったな！」彼女は開き直ったようにキツネ・サインを彼に向けた。「そうだよチキン野郎！今のはアンブッシュは何点だった！？」14 #4215tk

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「実際のイクサであれば80点といったところだろうが」答えたのはミノタウルだ。彼は腕組みをしてベリジェレントを見据える。「組手中にアンブッシュはシツレイだぞ、ベリジェレント＝サン」「仕掛けられるときに仕掛けねえと逃げてばっかりだろ、そいつ！」15 #4215tk

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「……まあ、それはさておくとしてだ」睨み合うアプレンディスたちをひとまず放置したミノタウルは、フューズフィンガーに話を振る。「実際どうだ、カラテの方は」「ああ、上々だ」フューズフィンガーは肩をすくめる。「飲み込みが早い。オヤブンの指南書あってこそだろうが」16 #4215tk

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ベリジェレントは現在のところ、木人トレーニングを重点的に行っている。リフレックスを通しサラマンダーから手渡されたカラテ指南書を元に、己のカラテを構築し直しているのだ。罵詈雑言を代価に彼女の手に渡った指南書は、皮肉にも彼女のカラテをより鋭いものと成長させていた。17 #4215tk

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「組手はいつやるんだよ、フューズフィンガー＝サン」拳を打ち合わせながらベリジェレントが問いかける。その手にはもうナックルダスターはない。サラマンダーに破壊されたのをきっかけに破棄したからだ。「今度こそそのチキン野郎ぶっ潰してやる」「まだ無理だと思うがな」18 #4215tk

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ベリジェレントの睨みにも動じた風もなく、フューズフィンガーは眉間にしわを寄せた。「それよりベリジェレント＝サン、お前いつまでリフレックス＝サンをチキン野郎呼ばわりするつもりだ」「実際チキンだ、そいつは！」「……否定はしないが、名前で呼べ。最低限の礼儀だ」19 #4215tk