②⑥ 『いつの間にか本気になっちゃってた…だから別れようって言われたのショックで…二人目が出来たんだって言われた。奥さんとは愛はないなんて嘘信じてたの』 あの日 俺とすれ違った日 幸せそうやったのに あの後別れ話されたらしい
2015-01-18 02:10:01②⑦ 『幸せ壊してやろうって思ったのにねー。無理だった』 「それで良かったんちゃいます?あんな男。第一全然カッコ良くない」 『ふふふ。本当に。スーツ姿はそこそこだったんだけどなー』 「本当に先生見る目ないわー」 ちょっと笑ってくれた先生にホッとする
2015-01-18 02:12:18②⑧ たくさん話して 『いいなー大学。楽しいよ。せっかくいい大学行くんだからちゃんと勉強しなよ』 なんて先生っぽい事まで言われる 店出る頃にはめっちゃ酔ってる先生 上機嫌で歩いてるけど 目には薄っすら涙が見えた 俺が居らんかったら泣いてるんやろなって思った
2015-01-18 02:15:24②⑨ そっと先生の手を握った そのまま歩く 「大丈夫ですか?」 『…うん…』 酔いが回ってて フラフラな状態で ようやく先生のマンション これ部屋送らなあかんよな… 「先生鍵は?」 オートロックのマンション 「何階?」 『6階ー!安田君送ってくれんのー』
2015-01-18 02:15:28③⓪ 「先生着きましたよー」 『部屋あっちー!』 って寝室を指す 嫌流石にヤバいって 女の人の部屋すら初めてやのに 最小限にしか電気を点けずに寝室に 『水欲しい…』 「え?!ちょっ、ちょっと待ってくださいね?!」
2015-01-18 02:15:30③① 先生をベッドに座らして キッチンに 冷蔵庫の中にミネラルウォーターがあって それ持って寝室に戻る ボトン 入った瞬間俺はペットボトルを落とした 「何してるんですか?!」
2015-01-18 02:15:31③② 俺は急いで後ろを向く 『今日付き合ってくれたお礼にエッチしてもいいよ』 「ちょっ…先生何考えてるんすか!?」 『安田君初めてだよね…私じゃ嫌?』 ベッドの上で下着姿の先生 嫌じゃないけどさ… 何回も夢見た先生の裸 それが目の前に…
2015-01-19 00:46:27③③ いやいやあかんやろ! って思うけどチラッと見てしまう 「そっ、そんな理由で…」 『はぁ…なんだ安田くんつまんない。もう帰っていいよ』 「先生?」 ちゃんと見たら必死に泣くの堪えてる先生 「ちょっと失礼します」
2015-01-19 00:49:39③④ 俺は着ていたジャケットを脱いで先生の肩にかけて 横に座ってそっと抱きしめた 『安田くん本当に高校生?』 「無理せんでもええですよ」 最初は静かに でもすぐに声を出して泣き出した先生 どのくらいたったかわからへん 『ごめんね…』
2015-01-19 00:52:10③⑤ そっと離れた先生はさっと部屋着をきた 『終電無くなっちゃうね。大丈夫?』 「今日はここにいます」 『それは…「大丈夫です。うち放任主義なんで」 “一人にできないです” っていったら笑ってくれた 『本当に安田くん高校生らしくない』 「先生?」
2015-01-19 00:56:50③⑥ 『何?』 「好きです」 ちょっと開いた間 『それは…』 「本気です。返事は卒業式にください。それまで俺めっちゃアピールしますから。それでもダメなら諦めます」 『安田くん?!えっと…』 「年上がダメなら年下でもええやろ?」 困った顔の先生に近づく
2015-01-19 01:00:35③⑦ ちょっと引いた先生を捕まえて抱きしめる 「まだ2カ月あるやろ?先生も本気で考えて?」 『わかった…』 「あと、今日のお礼は2つな」 『何?』 「ひとつは…」 チュッ… 「因みにファーストキスやし」 唖然としてる先生がめっちゃ可愛い
2015-01-19 01:03:31③⑧ あともう一つは 「先生あったかい」 抱きしめて寝る事 先生泣いてる間耐えた俺は ちゃんと反応せんと居れて これでもかってくらい抱きついた そのまま眠って 先生のスッピンと寝顔が翌朝見れて めっちゃ幸せやって 「じゃ、また明日な先生」
2015-01-19 01:04:22③⑨ 卒業式まで 本間は追試のない限り学校に行かんでもええのに 図書館で勉強なんて口実で学校に行く日々 先生は案の定俺を避けて屋上に来ようとせんから 強制連行する 『あの…安田くん近いよ…』 「うん。わざとやし」 屋上でくっついて座る
2015-01-19 01:04:24④⓪ そんな日々が続いて 卒業式当日 先生は紺のワンピース着てた 式の最中ずっと見てたら目が合った “屋上で待ってます” 昨日そう送ったメールの返事はないけど きっと来るはず
2015-01-19 01:04:27④① 担任の話も 友だちとの別れを惜しむ時間も早く終わらんかなって思ってて 終わったと同時に屋上に走る あ、この匂い 匂いのする方に向かうとおった先生 「先生?」 フーっと息を吐いて 火を消した先生 『安田くんさ、ズルいよね』
2015-01-19 01:07:05④② 『女子力高いんだもん。落とし方だってわかってやってるし…』 「先生?」 『あの人と別れてもっと引きずるって思ったのに…』 「年下も試したくなった?」 『年上が嫌になるのが先かもよ』 「それはないな」 『なんで?』 もう我慢できんくて抱きしめた
2015-01-19 01:10:49④③ 「おれ、先生と結婚するし」 『何っ…言ってんの?!』 「先生もそのつもりでおってや?」 『あの…まだ何も…』 「先生、俺と結婚を前提にお付き合いしてください」 『…もう…は、い…』 嬉しくて思いっきり抱きしめる 「あ、明日先生の家いくな?」
2015-01-19 01:14:53④④ 『なんで?』 なんでってそりゃええことしに行くからやん ーーーー 「って感じかなー」 「章ちゃん肝心なところ話してないやん!」 12年後 仕事終わりに飲み会 同期の亮ちゃんと横山部長となぜか隣の部署の丸山さんと
2015-01-19 01:19:47④⑤ 「だって安田お前奥さんだけなんやろ?」 横山部長酔いすぎやろ… 奥さんだけやけどな 色々あったって そんなん言えん感じやで 「初めてを言うのに馴れ初め聞いてないし!」 え? それは… しゃーないな おまけでな end…?
2015-01-19 01:22:33【安田くん】① 大学卒業して 今の会社に就職した 同期の錦戸 横山部長に その彼女 隣の部署の部長の育休中の奥さん とか 楽しく仕事させて貰ってる “安田さん、今日なんですけど…” 「ごめん、今日子ども熱出してんねん」 “えっ?安田さんって結婚してたんですね”
2015-01-19 23:08:04② 大学卒業してすぐに結婚したし そう言われる事も多々あって 指輪もしてんねんけどな 「今日はヤスええの?」 「え?うん。奥さんがたまにはって。でもそろそろ帰ろうかな」 「おい安田!帰るな!」 「部長すみません」 「そうですよ横山部長。俺がいますやん」 「お前俺の部下ちゃうわ」
2015-01-19 23:08:12③ 丸山さんが相手してくれてる間に抜け出す 今日はもう寝てるよな 急いで帰る 「ただいまー」 そっと玄関を開ける リビングで机に伏せて寝てる彼女 結婚して教師は辞めて 子どもの英語塾の先生をしてる その教材広げて寝てる彼女 ソファに乗ってるブランケットをかける
2015-01-19 23:08:14④ 『んっ?章くん?』 「ごめん。起こしてもた?」 『ううん、お帰りなさい。早かったね』 「うん。昔の話してたら帰りたくなってん」 『昔の話?』 「そう。高校時代の?」 隣に座って引き寄せる 「覚えてる?先生」 『んっ…もう先生じゃない』
2015-01-19 23:08:16⑤ 高校の卒業式 屋上でキスして ほんまはそのまま先生の家にって思ったけど 『最後なんだし、高校生してきなさい』 って言われて 次の日改めて先生の家に 夕方から泊まる気満々で そりゃさ我慢してん 一度先生の下着姿見てるし もうそれが頭から離れへん よう2カ月もったわ
2015-01-19 23:08:17