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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート1416回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日あったステキなこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
Tokyo FMの番組Dream Heart (毎週日曜22時30分〜 ポッドキャストもあるよ!)tfm.co.jp/dreamheart/ の収録。ゲストに、『サラバ!』(小学館)で直木賞を受けられた西加奈子さん nishikanako.com がいらした。
茂木健一郎 @kenichiromogi
西加奈子さんが小説を書こうと思ったきっかけが面白い。小説が大好きで、でも、自分で書けるとは思っていなくて(ナポレオンになれないというのと同じでと西さん!)、ところが、雑誌のライターをしていて、コーヒーの取材をした時に、豆がどうだとか、ローストがどうだとかに興味が持てない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
コーヒーの取材なのに、豆がどう、ローストがどう、ということよりも、けったいな口ぶりのおっちゃんがコーヒーを持ってきて、仕草がどうだとか、そういうことばかりに注意がいってしまう。しかし、記事では書けない。ならば、自分で小説で書いてしまえばいい、と西加奈子さんは思いついたという。
茂木健一郎 @kenichiromogi
西加奈子さんは、ベストセラーになった『さくら』も、織田作之助賞を受けられた『通天閣』も、圧倒的な筆力と、「物語」の生命力が凄くて、そんな才能がある方が、コーヒーのおっさんの「気づき」まで小説を自分で書こうとは思わなかったというのは、それだけ小説をリスペクトしているのだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
その西加奈子さんの『サラバ!』は、世界文学としての広がりと深みのある荘厳な傑作で、特定のジャンルにおさまらない。内容はこうです、と簡単に説明できない(もちろん読み出したら、とまらないほど面白い。)そこに、「直木賞」というものの一つの機能があるのだと、お話していて思った。
茂木健一郎 @kenichiromogi
『サラバ!』は、時代小説だとか、恋愛小説だとか、サスペンスだとか、そういうラベルにおさまらない。だけど、面白い。そんな時に、「直木賞!」という、賞に輝いたというインパクトがあって、じゃあ、どんな小説か、読んでみようと、読者が手にとる、そんな心の動きを促すのではないか。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ところで、西加奈子さんは絵も描かれる。今回の『サラバ!』の装丁(鈴木成一さん! bird-graphics.com/?tag=%E9%88%B4…)も、ご自身の絵が使われている。色彩がヴィヴィドで、美しい。思わずジャケ買いしたくなる。紙の本には、モノとしての吸引力があるよね。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート1416回「西加奈子さんの『サラバ!』から、直木賞のはたらきを考える」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

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