【スーパーニュースアンカー】有本香さんのコメント 2015/01/27 #アンカー #anchor

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【殺人容疑の警官】（１）有本：警察は他の行政組織とちがう特殊な機関ではあるので、捜査中の案件についてなかなか情報が出せないのは当然のこと。ただ今回は事件の内容というよりも、警察官が事件を起こしたことに対して警察の責任ある立場の人がなぜ会見をしないんだということ。 #アンカー

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【殺人容疑の警官】（２）有本：コンプライアンスなど、昨今非常にきびしく企業に求められていることが警察では行われないということに、私たちから見れば非常に違和感がある。 岡安：コンプライアンスとは法令を守ることだが。 有本：それを警察に言うのも変な話。 #アンカー

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【殺人容疑の警官】（３）有本：事件の内容そのものは、いま報道されている範囲で聞けば身勝手で残忍なものだが、警察、とくに大阪府警の中に一種の「隠蔽体質」みたいなものがあるんじゃないかと。これまでのいろいろな事柄を見ても、そういう疑いを濃くせざるをえない。 #アンカー

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【殺人容疑の警官】（４・了）岡安：去年、大阪府警が犯罪件数を８万件過少申告、ということもあった。 有本：あれもいろいろ事情があるやに聞いたが。そういうこともふくめて、大阪府警そのものの体質がいま問われている。まずこの件に関して、はっきりしてもらいたいというのはある。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１）有本：なかなか出口の見えにくい交渉だというのは間違いないと思う。ちょうど先週、私がアンカーに出演した日（２０日）に最初の映像が公開された。それから１週間の間に徐々に情報が出てきたり、あるいは犯人側の要求が変わってきたり。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（２）有本：それから湯川氏の死亡がわかるなど、事態の動きがあった。日本の中東やイスラム関係の専門家たちもいろいろな情報を個人個人でもずいぶん発信している。ようやく私たちもいろいろなことがわかってきたような気持ちにはなっている。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（３）有本：しかし政府はいま交渉中ということもあって情報はほとんど出していない。出せないのは当然だと思う。私たちは全容のごくごく一部をかろうじて知りうる状況にあると。だからその中でどうこうとはなかなか言いにくい、ということがまずある。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（４）有本：私たちは後藤氏に帰ってきてほしいという気持ちがどうしてもあるから後藤氏を中心に見るが、ヨルダンの人たちにしてみれば、ヨルダン軍のパイロットを何とか釈放したいということがずっと続いてきていた。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（５）有本：このリシャウィ死刑囚だが、この人物の起こした事件はヨルダンでは「ヨルダンの９．１１」と言われているらしい。そういう国民感情を考えれば、相手がだれであれこの人を釈放することだってヨルダン社会にとってみればすごく動揺する事柄。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（６）有本：報道の中で、ヨルダンはすごく親日的な国ということだけはずいぶん強調される。しかしヨルダンの人たちの気持ちになってみると、すごい事件を引き起こしたとんでもない死刑囚を釈放しなければならないかもしれない。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（７）有本：またヨルダンには難民がいま８０万人くらい押し寄せてきている。ヨルダンの人口は６３０万人くらいだから、すごい数。経済的にも圧迫が非常に大きい。大変な動揺、混乱、それから国家としての屈服。それをヨルダンは要求されている。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（８）有本：「とにかくヨルダン政府、早く解決してくれればいいんじゃない？」という気持ちになりたいところはあるが、やはりそこは理解しないといけないと思う。 岡安：イスラム国にとってみれば、国家が屈服するのは最高のPR。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（９）有本：わたしはイスラム国と言わずにあえてＩＳＩＬと言うが、この人たちにしてみれば今回の一連のことに日本という新しい要素が入ってきて、自分たちのやっていることを国際的により広くアピールできる機会が訪れたということ。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１０）有本：たしかにVTRで解説されたようにＩＳＩＬの内部はガタガタしているが、要するにまた新たなプロパガンダのステージを得てしまった。ＩＳＩＬにしてみれば、世界的に自分たちの存在をより誇示するというようなチャンスが来た。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１１）有本：相手側は「アンタのところの政府がわるいんだから、政府をとっちめなさいよ」という風に言ってきた。もちろん私は安倍政権の中東政策、とくに今回の一連のことはきちんと見直すべきだと思うし、いろいろな批判材料もあろうかと思う。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１２）有本：しかし、いまこのタイミングで政府を攻撃することにはなんの意味もない。日本国内ではどうも向こうのペースに乗った論調がけっこう多いが、向こうのプロパガンダに乗っかることになってしまう。だからこれだけは気をつけないといけない。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１３）有本：中東、あるいはイスラム社会がいままでどういう風に、とくに欧米と向き合ってこざるを得なかったかという歴史的経緯もある。とくにイギリスやアメリカの中東での政策に対して、イスラム社会にはいろいろ複雑な感情がある。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１４）有本：もっと歴史をさかのぼればキリスト教社会とイスラム社会との対立ということもあるが、それはそれとしてもＩＳＩＬという存在はもはや手のつけられないモンスターになっている。これをそのままにしておいていいということは決してないはず。 #アンカー

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【ＩＳＩＬ、後藤氏の解放は】（１５）有本：ＩＳＩＬは何とかしていかないといけない存在であることは間違いない。にもかかわらず、彼らの言ってきていることに日本の社会がまんまと乗せられてしまう。 岡安：まさにイスラム国のペース。 #アンカー