「いずれにしてもこの狂気の生きている限り『天と地と』は必ず来るぞと、その時、お互の勝負は決まったんじゃないの---。彼は前売り500万枚売るという……誰もが首をかしげるわな、そこからただならぬ狂気発露してるんだな」岡田茂の活動屋人生・250頁。角川春樹の狂気、それを評価する岡田。
2014-02-22 21:09:03角川春樹について岡田茂「真似できんな。狂気だよ。軽井沢でな、夜の7時から夜明けまで神仏に祈りを捧げるというだろ。それも1回じゃない年何回も祭事を催すというだからねえ。それぐらいでないと、あのエネルギー、とてもじゃないが出ないよ。(続く)
2014-02-22 21:12:49@urbansea (続き) そういう誰も持ち得ない狂気が劇場へいま観客を殺到させているんだな---。」岡田茂の活動屋人生・251頁
2014-02-22 21:14:00「魔女の宅急便」後、徳間康快について「やっぱり、彼にも狂気が内在してるんだよ。徳間さんと組んだ宮﨑駿監督な、宮崎君にも狂気はあるんだよ。はじめ東映動画にいて暴れまくっとったんだが、天才というのは会社という器におさまりきらん切れんわね」岡田茂の活動屋人生・251頁
2014-02-22 21:18:05「映画ってのはね、流れを変えて大ヒットするとき、必ず台風の目になる狂気が必要とされるんだね」「狂気を発する教祖サマ、これが欲しいんだよ」岡田茂の活動屋人生・251頁 角川春樹・鹿内春雄・徳間康快・宮﨑駿…彼らを語り、その流れでこのように岡田は語る。
2014-02-22 21:23:49映画の才能が撮影所の外、テレビやCMにもあり、「むしろ、いま、映画会社に問われているのは、そういう才能者を見抜いて、やらせるか、やらせないか、この判断が問われているんじゃないかな。伊丹十三監督なんかいわばアマ出身だろ」岡田茂書籍・252頁 山崎貴をデビューさせた阿部秀司を想起
2014-02-22 21:27:39岡田茂の活動屋人生253頁、フジとの「病院へ行こう」について、テレビ・ビデオグラムの権利を東映はとれていない。岡田は「その代わり、東映の体質からは生まれないシャシン」が出来たと評価。来るべき製作委員会方式(各支分権・窓口権の取り合い)の嚆矢である。(東映は配給権がメイン)
2014-02-26 23:35:55「『JFK』とか『氷の微笑』なんかを見ると判るんだが、あの異常性ね。現代社会の底にうごめく異常性、これを抉り出すプロデューサー才能なんだね、問題は---。昔の王道、いつまでもこれにしがみついてるだけじゃ、道は開けないよな」 岡田茂の活動屋人生・268頁
2014-04-23 22:52:58岡田茂、映画会社とは「これ虚業ですよ。虚業という体質何かと言うたらね、変わり者ン集団というか、世間の枠に収まり切れん面白い連中が集まっとる、そういう連中の異能な才がソフトをつくっとるいうことなんだな。(略)それでも虚業性失ったらダメになるんじゃないの」活動屋人生・287頁
2014-06-09 23:55:07岡田茂「やっぱり、予算管理と人扱いですよ」(活動家人生・294頁) 現場を動かすことについて。当たり前のことなんだが、当たり前のことだからこそ大事である。
2014-06-11 22:38:25岡田茂「撮影所は人間を原材料とする工場だから、人間関係というものはいつも非常に複雑なもので、このさばきが困難ですねえ」(活動家人生・307頁 岡田茂39歳、城戸四郎との対談) 「人間を原材料」とはすごい言い回し。究極の属人性。娯楽商売のものづくりとは、そういうこと。
2014-06-11 22:44:58