廃棄物日誌 まとめその四

3/31までと、提督仮ケッコンまで。 やっぱり書き直した方がいいねこれ。 リメイクはいずれする。備えて欲しい。
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廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

ギガベースの連中は高い技術で作られた兵器を使って破壊活動を行っている。有害な粒子を使用したレーザー兵器、ミサイル、高熱で焼き切るレーザーブレード。 だがただの生体人形に、そんな兵器を与えるのだろうか。それに、この兵器もギガベースが普段使ってるものとは違う。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:53:30
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

何処か古臭く感じる、無骨さを彷彿される技術で、このアイドルは“強化”されていた。 ふと、アイドルが乗っていた兵器を見て天龍はある鎮守府を思い出す。この間のUNAC騒ぎで、佐世保で戦い続けた鎮守府を。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:02:15
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

だが、そこは民間提督が運営している鎮守府だ。それが無差別攻撃を行うなんて、ありえない。だが目の前の兵器は、確かそこの近くを通り掛かった時に見た気がした。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:06:13
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「一体、何が起きてやがるんだ…」天龍と時雨を、太陽が照らす。 一方、浸水エリアでも動きがあった。バリアを展開しつつムスカは前進。艦首の70cm魚雷発射管から三本の魚雷を発射した。「魚雷3なのね!」「北上、大井迎撃しろ!」提督が二人に命令する。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:12:49
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「80本一斉射、いっくよー!」二人からそれぞれ40本の酸素魚雷が発射され、ムスカの魚雷を数で押し潰した。 残った魚雷はムスカに殺到するが、ムスカから早爆誘発魚雷が二本発射され、次々と迎撃された。「まだあるでち!」ゴーヤが間髪入れずに魚雷を放つ。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:17:47
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二本の魚雷の内一本はムスカが放った一本と激突。しかしもう一本はムスカに命中した。 その直後、固い床をヒールで鳴らすような音が水中を響かせる。ムスカの白い、イカとクジラを足したような船体の艦首からそれは聞こえた。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:21:22
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音は次第に大きく高くなり、そして連続していく。艦首近くの水面に波紋がいくつも出来上がる。 「きゃっ!?耳が痛いのね!?」イクが耳を押さえたと同時に、近くのビルの壁が吹き飛んだ。 「し、指向性の衝撃波を放ったの!?」イムヤが叫ぶ。ムスカの秘密兵器「音波球」だ。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:25:44
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「敵潜水艦、機関音!イク達に突っ込む気!?」五十鈴が叫ぶ。「皆飛ぶんだ!ゴーヤとイムヤは回避後、魚雷を撃ち込め!」提督が指示を出す。それに従い、イク達は水面に向かう。 ムスカは猛スピードで突っ込む。四つの水素ジェットエンジンから青白い光が見える。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:29:48
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

イク達が大きくジャンプし、ムスカを飛び越えた。そして最初に飛んだゴーヤとイムヤが、ムスカに向けて魚雷を発射する。六本の魚雷がムスカに向かっていく。 しかしムスカの後部ハッチが開き魚雷が発射される。六本の内四本が迎撃された。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:35:52
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残った二本を、ムスカはイク達と同じように水面から飛び出して回避する。 その姿は、まるで餌を取るクジラのようだった。水中に戻ったムスカは姿勢を建て直し、音波球のチャージを始めた。更に、艦首の魚雷も注水作業を完了していた。イムヤは舌打ちする。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:43:04
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

音が高くなる、発射される直前に、横から発射された二本の魚雷が命中した。 「…なるしおよ!」五十鈴が言う。護衛艦なるしおの隣に、潜水艦「なるしお」が居た。「間に合ったぜ」なるしおの艦長が言った。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:47:33
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「よし、皆一気に畳み掛けるんだ!」提督が叫ぶ。イク達は同時に魚雷を発射した。80本に加え、十数本の酸素魚雷が、全てムスカに突き刺さった。 凄まじく高い水柱が登った。 #廃棄物日誌

2014-03-04 23:54:25
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夕暮れの横須賀。 雷達に救助された少女が手を振りながらバスに乗り込み、自分の家へと帰っていく。雷達は大きく手を振り、少女を見送った。 提督は波止場で佇む天龍の元にいた。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:01:08
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「調べてもらったよ。あの兵器、ヴァンツァーと大型兵器アルゲムには、生体人形…アイドル達が乗り込んでいた。一人生き残っていたけど、抵抗したから射殺したそうだ」天龍はあの後、提督にヴァンツァーとアルゲムの中身の調査を依頼していた。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:04:36
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天龍の予想通り、両方にはアイドルが乗り込んでいた。そしてあのアイドルと同じように腕にはマシンガンが増設されていた。 「ギガベースめ…アイドル達までもこき使っていたのか…」提督が拳を握り締め、呟く。「いや、あいつらじゃない気がする」天龍が言う。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:11:30
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「俺は、あいつらじゃないと思う。あいつらにしては“手緩い”気がするんだよ」天龍は、かつて壊滅した輸送艦隊「第14輸送船団」の一人だ。輸送船団は、ギガベースによって壊滅した。だから、分かる。こいつらは、ギガベースじゃない。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:25:52
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「じゃあ、誰が」「…“佐世保処理場”。ギガベース以外で、艦娘以外の兵器を使ってるのはあそこくらいだ」天龍の答えに提督は驚いた。 佐世保処理場と言えば、この間のUNAC騒ぎで健闘を讃えられた鎮守府だ。そこが何故、横須賀を?「そんな筈はない」 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:31:41
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「あの人達は、佐世保を財団から守りきったんだぞ。何でギガベースのような事をするんだ」「…あそこの提督が、許さないことを俺たちがしたからだ。処理場の提督は、俺たちの秘密を知っている」「…まさか」処理場の提督が許さないこと。彼は心当たりがあった。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:35:09
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その頃、横須賀近海。 艦橋部だけが、水面から顔を覗かせていた。当然だが、ナガトワンダーである。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:36:36
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「やられた!ムスカが殺られた!」 「ムスカが…ムスカが…!」足を踏みならし、手すりや壁を叩きながら、スタッフ達が叫んでいた。 「復讐だぁ!」一人が叫ぶ。復讐を、と。「復讐だ!」「ちくしょう!」「憎い!憎い…!」 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:39:02
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「あははははは…!ひゃはははは!あはっははははっ!」女性の狂ったような笑い声。 それは中央デッキの座席から聞こえた。席には、黒いドレスの女性。 佐世保処理場の提督、詩藤志津江だった。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:41:16
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「やるじゃない…あいつら…でも」「ろくごー!ろくごー!ろくごー!」イオナの姿をした人形が六号と言う中、スタッフ達は彼女の言葉を聞いていた。「奴等、今が油断しているわよ…逃がさないんだから」そう言って、彼女は手元のレバーを引いた。近くのランプが赤く点滅し青になる。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:44:04
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

ナガトワンダーが浮上する。 煙突のシャッターが開き、砲を塞いでいた蓋も外れた。41,46cm三連装砲はいずれも横須賀の方へ向けられ、躊躇うことなく轟音を響かせ爆炎を砲口から噴いた。 #廃棄物日誌

2014-03-05 00:46:48
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あいつ、いつも書いてる日誌忘れてるじゃない。へぇ、意外と書いてるのね。私も書いてみようかしら。この程度だったらあいつも怒らないでしょう。 #廃棄物日誌

2014-03-05 01:18:20
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