後藤さん殺害動画投稿に関する一連のNHKニュースまとめ

３年前、シリアで取材中に死亡した山本美香さんと一緒に取材していたジャーナリストで、「ジャパンプレス」の佐藤和孝代表は、「これまで、ヨルダンのパイロットと死刑囚との交渉が続いていると思っていたが、なぜ後藤健二さんなのか。

中谷防衛大臣は午前６時すぎ、ＮＨＫの取材に対し、「報道は承知しており、現在、防衛省でも事実関係を確認中だが、このような卑劣で残忍な行為は許されるものではない。暴力的なテロに対して屈することなく、各国と連携して対応していきたい

「イスラム国」は、去年８月、アメリカ人のジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏を殺害し、映像をインターネット上に投稿していますが、（中略）先月２０日に日本人２人の殺害を予告した動画に続き、今回投稿された動画でも、男が流ちょうなイギリスアクセントの英語で話し、左手にナイフを持っていて、いずれもフォーリー氏が殺害された動画に映っていた男と共通点があります。

「アメリカは『イスラム国』の行為を強く非難するとともに、捕らわれている他の人質の早急な解放を求める。同盟国である日本と結束する」として、「イスラム国」を強く非難しています。

桜美林大学の加藤朗教授は「（中略）リシャウィ死刑囚の釈放を求める要求に変わってからはイスラム国側がまともに交渉する気がなくなっていたのではないかと思う。

安倍総理大臣は、「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わさせるために国際社会と連携していく。日本がテロに屈することは決してない。食糧支援、医療支援などの人道支援をさらに拡充していく。テロと戦う国際社会において、日本としての責任をき然として果たしていく」

母親の石堂順子さんは１日午前６時すぎ、報道陣の取材に対し、「（中略）息子の最後は、同じ日本人を助けるためシリアに行ったのだから、息子の優しさと勇気を分かってほしい

アメリカＣＮＮテレビは、（中略）後藤さんの人となりやこれまでの活動を詳細に伝えました。
また、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは後藤さんについて、「高い理想と情熱を持ってイラクとシリアに足を運び、弱い人たち、特に難民の子どもたちに焦点を当てた活動をしていた」

イスラム過激派組織の動向に詳しい中東調査会の高岡豊研究員は、（中略）「死刑囚との交換や身代金の要求というのはそれほど重要ではなく、世界のメディアから大きな注目を集めたことで、自分たちの目標は十二分に達成されたと考えたのではないか。そして早い段階で決着をつけようとしたのではないか

兄の後藤純一さん（５５）はＮＨＫの取材に対し、「（中略）兄としては、健二に無事に帰ってきて、皆さんに感謝を述べてもらいたいと思っていただけに非常に残念です。健二のこれまでの仕事については誇りに思いますが、兄としては今回のことは軽率な行動だったと思います。

引き続きテロとの戦いで、国際社会と連携して日本の役割を果たしていく考えを示しました。
また、安倍総理大臣は、関係閣僚に対し、関係各国と連携して、情報収集に努めるとともに、国内外の日本人の安全確保を徹底し、国際的なテロへの取り組みにさらに積極的に取り組むよう指示

オレンジ色の服を着て屋外でひざまずかされ、その後ろに戦闘員とみられる男が立っている点や、動画の左上に「イスラム国」の広報部門『フルカーン』のロゴが表示されている点が、これまで「イスラム国」が外国人ジャーナリストなどを殺害した過去の映像と共通

警察庁は、総理大臣官邸や外務省などの重要施設への警備を強化するとともに、抗議活動などに備えて国内にあるイスラム教の礼拝施設などの警戒の強化を徹底するよう、全国の警察に指示することにしています。