- rainbow_solara
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アラームの前に目が覚めた。起こそうとした体を止められる。眉間に皺を寄せて目を開けるすばる。「何時?…まだやん」ぼんやりと呟く。『ねえ』「…?」『誕生日おめでとう』「…ん」返事の代わりにチュッとキス。聞こえてくる寝息。腕の中で寝顔を見つめる。いつもと同じ、特別な朝。#エイトで妄想
2014-09-22 09:51:11誕生日。特に欲しいものはない。プレゼントも、ご馳走も、ケーキもいらん。帰った時にお前が迎えてくれたら。ただそれだけ。それだけで充分。抱き締めて、抱き合って。昇り詰める快感は歌っているときのそれに似てる。体温は強張る体を溶かす。お前がいる。他に欲しいものなんて。#エイトで妄想
2014-09-22 18:56:59誕生日? 休んだらへんよ。 分かってるやろ。 そんなんで休んでたら顰蹙買うわ。 つか、速攻お前と別れさせられるわ。 まあそんなんで別れへんけどな。 全部終わらせてからゆっくり可愛がったるから、ちゃんとソレ付けてイイ子で待っとけ。 pic.twitter.com/TSnwDkreh6
2014-11-05 09:12:45① 「こんなに濡らしながら待ってたん?」 喉の奥で笑いながら、ベッドに押し倒される。 うん。 イイ子にしてたよ? だから、はやくちょうだい? 「エエよ。誕生日やしな」 服を肌蹴させて、胸に吸い付いてくる。
2014-11-05 21:03:02② 一日中考えてた、すばるの唇、舌、手、肌、体温。 仕事なんて手につかなかった。 ようやく与えられたご褒美に、私全部で縋りつく。 向かい合って、すばるを胎内に迎え入れて、与えられる快感に溺れる。 「あ、せや」 急に動きを止められて、思わず背中に爪を立ててしまった。
2014-11-05 21:03:06③ 「いッ…!待てって…」 そのまま、サイドテーブルに手を伸ばす。 「綺麗に出来たな」 耳朶をペロリと舐められる。 すばるが私に開けた穴。 そこにはすばるの分身が嵌ってる。 「これ」 手の中にあるのは、紅い、血のように紅い一粒のルビーのピアス。
2014-11-05 21:07:36④ 「誕生日プレゼント、な」 ゆっくり穿たれて、それが奥まで届いた瞬間、繋がってるところから熱が広がって、体が浮き上がるような感覚が襲ってきて目の前が真っ白になった。 「っ!…おま…ほんまエロいな…」 うん。 すばるに、そう、された。
2014-11-05 21:07:40⑤ 霞んだ視界に揺れる笑顔。 「ん。よう似合う。おめでと」 優しくキスされて、反した激しさでまた律動が再開される。 耳に光る紅い石。 肌に散る紅い痕。 どれも、すばるのモノだっていう印。 目の眩むような愉悦。 もう戻れない。 ううん。 戻るつもりなんて、ない。
2014-11-05 21:07:45⑥ 「ふ…なに、笑って、ん…の?」 幸せなの。 気持ちいいの。 すばる。 ねえ。 好き。 大好き。 愛してる。 ねえ。 もっと。 もっと。
2014-11-05 21:07:49一人で眠った夜。 朝、腕の中で目を覚ました。 皆に祝って貰って一体何時に帰って来たんだろう。 子供のような寝顔。 でももう34歳。 『誕生日おめでとう』 唇に小さくキス。 応えるように腕に力が込められる。 腕の中で寝顔を見つめる。 いつもと同じ、特別な朝。
2015-09-22 09:13:44誕生日。 特に欲しいものはない。 プレゼントも、ご馳走も、ケーキもいらん。 帰った時にお前が迎えてくれたら。 ただそれだけ。 それだけで充分。 抱き締めて、抱き合って。 昇り詰める快感は歌っているときのそれに似てる。 体温は強張る体を溶かす。 お前がいる。 他に欲しいものなんて。
2015-09-22 18:11:14今日はすばるの誕生日。 でも何もいらないって。 そんなぁ…って言っても、「いらん」って。 でもせめてもってケーキだけ作った。 「いらんいうたのに」 って言いながら、それでも「ん。美味い」って食べてくれたのは嬉しいんだけどいいんだけど。
2015-09-22 18:11:18『ねえ…本当に何もいらないの?』 「いらんって」 『でも…』 「ケーキ作ってくれたやん」 『そうだけど…、でも…』 不満げな私に苦笑するすばる。 「貰うん俺やのに何でお前がそんな顔するん?」 「だって…」 一年に一度だもん。 大事な貴方が生まれた日。 何か…って思うじゃん。
2015-09-22 18:11:22「ほな…」 『なになに?』 身を乗り出す私に笑う。 「歌うたって?」 『え?』 「誕生日の歌」 『歌?』 「そ。ハッピバースデートゥーユーってやつ」 『…えー?』 「歌ってくれへんの?」 『歌って…それに…』 すばるに歌うって、そんな…。
2015-09-22 18:11:26「歌って?」 俯く私をふわって抱き締めた。 『…私のときも歌ってくれる?』 「俺の誕生日なのに条件付きなん?」 ええよって、クスッて笑った。 …それなら…。 息を吸って小さく歌う。 たった9小節の短い歌に精いっぱいの思いを込めて。
2015-09-22 18:11:30「…ん、ありがと」 嬉しそうに笑って、小さくキス。 「一番おっきいプレゼントはもうだいぶ前に貰ってるからな」 『え?』 「お前の全部…お前の一生、全部俺のもん、やろ?」 『…っ!?』 「それ貰てるから他に何もいらん」
2015-09-22 18:11:35吃驚して振り向いたら真っ直ぐ見つめるすばるの目とぶつかって。 何言ってんの?なんて誤魔化すことも出来なくて思わず俯いた。 「…ちゃう?」 『…』 「そんな覚えない?」 『…っ』 「違う言うても無理矢理貰うだけやで」 『…ぁ、っ』 頬に手添えられて顔を上げられる。
2015-09-22 18:11:40「こっち見ぃや」 そんなこと言われても、無理。 恥ずかしくて嬉しくて心臓がドクドク鳴って顔が体が熱い。 『やっ…』 耐えきれず顔を背けるけど。 「あかんって」 唇が重なる。 「今日は俺の誕生日やから俺の好きなようにする」 逃げる私を抑え込んで押し倒す。
2015-09-22 18:11:45「…ふ、真っ赤」 頭を優しく撫でて、また。 「好きやで」 もう…もう…やだ…恥ずかしい…。 すばるの誕生日なのに私がいっぱいプレゼント貰ってるみたい。 優しく甘い口づけ。 体中ふわふわして溶けそうな腕の中、素肌にすばるの手のひらを感じる。
2015-09-22 18:11:49「今日は…何しても文句言わへんやろ?」 いつも文句言ったって聞いてくれないくせに。 でも今日は元からそのつもり。 抵抗なんてしない。 すばるが望むなら何でも。 脱いで、脱がせて、口付けて。 ひとつだけ跡をつけた。 愛してる。 思いを込めて。 誕生日おめでとう、すばる。
2015-09-22 18:11:54