スポーティングソルトをまとめる　#12-15

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P5】Q：「人は運動時～」から始まる塩谷の説明はなに？ A：おおまかに言ってノイズであろう。このような説明を随所に差し挟むことで周囲の人間をけむにまくのは塩谷の常套手段である。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P6】Q：インスタントヒーローの意味はなに？ A：難読箇所。様々な議論があったが、「3分間で敵を倒して手軽に（インスタントに）ヒーローになれる」と解釈する説が有力。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：この箇所の問題点は、「3分間強い」ことと、インスタントラーメンの特性である「3分で準備ができて（結果が得られる）」ことの乖離である。ウォーミングアップが3分なのかとも思われたが、実際は20分であったことからこの説は否定された。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：インスタントラーメンになぞらえて考えるなら、「3分間」は何らかの準備期間でなければならず、ヒーローであるのは3分後の結果となる。よって前述のとおり、3分後に「敵を倒してヒーローになる」結果を出すことを指して、インスタントヒーローだと理解した。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

そこはやはりラーメンに引っ張られたのかな。 RT @max160km その理屈で筋は通るのですが、時間制限付きのヒーローってそれこそウルトラマンなんかを筆頭にたくさん存在するんですよね。そんな中で何故あえて彼を「インスタント」と呼ぶのか？と考えると腑に落ちない感じはします。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P8】Q：「前に言ったよね」から会長は立花の心情を塩谷に説明しているが、なぜそんなことを知っていたの？ A：よく分からない。彼女が抱えているというエージェントからもたらされた情報か？　もしくは立花母の理事長から直接聞いたのか？　#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P9】Q：木一本の意味は？ A：視覚上の難点だが、答えを知ってしまえばどうということはない。立花少年が立っている床に見えるものが、実は天井から落ちてきた梁（？）であり、立花父はそれに頭を潰されている。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P9】Q：立花のサングラスの割れ落ちているのが、左側から右側になっている？ A：３コマ目と４コマ目に関しては作画ミスであろう。５コマ目は一種の騙し絵となっていて、グラスが欠けているのは右側とも左側とも見えるようになっている。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P10】Q：立花が１コマ目で手に持っているものは何？ A：なんとメガネのツルである。ツルを折って尖った先端を向けて刺突武器にしている。ツルだとしたら突然巨大化したことになるが文脈からしてツルで間違いなかろう。私はずっとグラスだと思っていた。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P10】Q：立花の「突けるんだよ棒一本あれば」の意味は？ A：立花は武を誇っていた父親が木一本で死んだことにより、棒状のものを死と結びつける精神性となった。棒に対する一種の妄信的狂気の描写で、追い詰められた立花の狂気描写として評価が高い。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P12】Q:なぜ塩屋の一撃は効いていたの？ A:やはり立花の体は高防御ではないのであろうか？　それよりも、ここも塩谷武人伏線の一環と捉えるべきか。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P13】Q：立花の「内柴、お前だってオレと同じはずだ、闘いしかねぇ」って何のこと？ A：描写不足のため唐突な追加設定に感じるが、4話にて会長が「暴れたいだけの狂犬」と内柴を評している。校内的には内柴はそのような印象を持たれているのだろう。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P13】Q：内柴の「悪くねーんだ」は一体彼は何に満足しているの？ A：おそらくは塩谷との絆であろう。塩谷から「友達になって下さい」と言われて内柴は一瞬でデレた。それまで周囲からどれほど過酷な扱いを受けてきたのだろうか。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

【15-P14】Q：立花の「少し分かった気がする」は一体何が分かったの？ A：これも塩谷との絆であろう。彼は身体を支えられたことで一瞬でデレた。それまで周囲からどれほど過酷な扱いを受けてきたのだろうか。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：「分かった気がする」は、塩谷との絆を得て、「生き生きとしている」（ようには全く見えないが…）内柴の気持ちが「分かった気がする」の意である。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：ここで内柴が塩谷との関係性に満足感を覚えていることには大きな意味がある。内柴編は何かが解決したのかどうかもよく分からない話だったが、ここのセリフを参照するに、内柴は友達になることを申し出た塩谷に対し親愛の情を覚えたようである。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：よって、内柴編は塩谷のアッパーだとか希望の光だとかは未だによく分からないままだが、塩谷が友達になることを申し出たことに関してだけは内柴に救いをもたらしていたようである。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：なお内柴であるが、部で真面目に活躍すると闇討ちを受け、暴力を受けている一年生を助けると悪評が高まり、腹が鳴っただけで女子が逃げ出し、保健室で寝ているだけでも木刀を持った狂人に襲われる日々である。友達と言われただけでデレるのも致し方なかろう。#スポーティングソルトをまとめる

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

補足：立花の方も、倒れそうになったところを支えられただけで親の温かみを感じるなど異様にデレが早いが、それだけ日々過酷で非人間的な生活を送ってきたのだろう。

タイツマン @TAICHUMAN

@cagamiincage おそらくですが、あそこは支えられたのは一因に過ぎず「あったかい」は塩谷と内柴の会話を表しているかもしれません。あのやり取りが塩谷と内柴の友情(ひいては信頼できる人間関係)を示すものであり、それを見て立花は自分の信頼できる人間(父)を思い出したのでしょう

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

@TAICHUMAN 「うぜー」「なんざんしょ」とかの会話に、そんな信頼関係を感じますかね……。

タイツマン @TAICHUMAN

@cagamiincage 気の置けない関係ということでしょう、多分。実際内柴はツンデレに描かれてますし…墓の前のやり取りや谷に落ちて～も愉快な日常描写だったなら、これも友情描写になると思います。多分

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

@TAICHUMAN うーん……それよりは身体的接触の方がメインだと思いますね～。実際、オヤジとの回想シーンも身体的接触がポイントに描かれてますし。

タイツマン @TAICHUMAN

@cagamiincage そうですかね。オヤジとのシーンは「信頼できる人との関係」を描いたものでしょうし、直前の内柴の「悪くねーんだ、今いるところが」→内柴の今いるところを描く→それを見て立花もかつての自分の居場所を思い出す、という流れの方がスマートかと。接触も一因でしょうけど

タイツマン @TAICHUMAN

@cagamiincage 「なんだこの感じ…」のコマにも塩谷の台詞が食い込んでますし、これならそうか…俺も昔は…に繋がりますし(接触説だと「俺も昔は誰かと接触してたなぁ」になってしまいます)、「自分と同じく孤独だった内柴が友人を作っているのを見て希望を持った」が正解だと思います