即興SS【殺意提督×あきつ丸】15禁?

推敲なしのアドリブ即興ゆえ雑文。 ネタを供養すべく纏めておく事とする。 陸軍と空軍の関係の下りは聞きかじり。
0
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

結果として、沖ノ島は制圧された。 これにはあきつ丸は勿論、彼女と共に出撃した吹雪、赤城、日向、霧島、飛鷹も大喜びしたものである。 特に飛鷹などは、着任当初はあきつ丸と「仲が良い」とはお世辞にも言えない様子だったのが、わいわいと皆で抱き合い大戦果を噛み締めていた。

2015-02-04 15:22:22
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

数時間後、陸軍妖精さん達を肩に載せた陸軍兵士たちが、 海軍式の敬礼を行い、にこやかに島から旗艦する艦娘たちを見送った。 無論、艦娘達も慣れない陸軍式の敬礼を行い、彼らを讃えた……

2015-02-04 15:24:31
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

その夜の事である。 殺意提督は困っていた。長らくの悲願であった沖ノ島解放が果たされた今、 これまで自分を突き動かしていた殺意の炎が弱まった事に気づいたのだ。 「気合の足りん若輩兵が言い訳にする所の『燃え尽き症候群』……だったか、あれとは思いたくないが」

2015-02-04 15:27:28
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

しかし自分の胸を満たすは、殺意以上に達成感。 情けない話だ。これで全てが終わった訳では無いと言うものを。 「……隊長殿、夜分遅くに申し訳ないであります。  少し、お時間を頂けないでしょうか?」 あきつ丸の声が聞こえた。どのみち今は他に時間を割く気になれない。 「ああ。入って来い」

2015-02-04 15:30:09
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「……どうした、あきつ丸。珍しいな」 彼女の事務仕事は手早い。するべき事は終わらせている筈だ。 「いえ……その、情けなくも自分を持て余した結果、  隊長殿の今後の動向を伺いたくなったのであります」 もしや彼女も、自分の今後を見失ったのだろうか? いいや、その想像は失礼だろう。だが

2015-02-04 15:34:38
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「ところで、今にして思えばだが。  当初こそ俺を『提督殿』と呼んでいた所が、いつぞやから『隊長殿」と呼ぶようになったのは、なにか理由があったのか、貴様? 今では慣習となりつつあるが、それを許した覚えはないぞ」

2015-02-04 15:41:11
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

問われたあきつ丸、赤面してどもり、数秒の後、言い返す。 「も、申し訳ありません、隊長殿。今後は改めて、提督 「構わん。揚げ足を取ろうと思っただけだ。  それより、理由の方を教える事は出来ないのか」 再び固まるあきつ丸。 「どうした。お前の隊長は黙れなどとは命令していないぞ」

2015-02-04 15:44:01
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「そ……それは、率直に申し上げますと、陸軍においては  将校殿、と呼ぶよりも隊長殿、とお呼び申し上げた方が、親近感を覚えるという風習があるのでありますが、いえ、決して失礼な意味では」 口調も乱れ、目線もそぞろだ。しかし殺意提督は満足を得た。 「光栄の至りだ。別に悪い気はせん」

2015-02-04 15:47:03
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「っ……はい!こちらこそ、これに勝る光栄はないであります!」 よほど嬉しかったのか、声を裏返してあきつ丸は答えた。 しかし、それにしても反応が大仰だ。暗がりで見えなかったが、 よく見れば顔も仄かに赤い。 「……酒でも入れてきたのか?制服も乱れている、下着が見えるようではいかんな」

2015-02-04 15:50:42
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

この物言いに対して、反射的にスカートの裾に手をやるあきつ丸。 しかし別に乱れてなどいないし、下着も見えてはいない。 下の丈が短めの軍服ゆえ、もしや、と思ったのだが。 「……隊長殿こそ、珍しいでありますな。悪趣味な嘘を吐くのは」 「酒を入れたからだ」顔色を崩さない殺意提督。

2015-02-04 15:53:58
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「……そうでありますか。隊長殿も一献嗜まれていたならば、  自分もここで御一緒させて貰えば良かったでありますな」 そう言われると惜しいことをしたと、殺意提督も改めて思った。 「では、今から俺は飲み直すつもりだった故、付き合っては貰えないか」

2015-02-04 15:56:23
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「自分で良ければ、喜んで」 そうして殺意提督とあきつ丸は、肩を並べて椅子に腰掛けた。 この執務室は巨大な横椅子1つと長机、という塩梅になっているので、 向い合って呑む、というには無理がある。 その体勢で、殺意提督は言う。 「貴様ほどの良い女を相手に酒を呑む、これ以上の贅沢はない」

2015-02-04 16:00:25
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

これも社交辞令だったのだが、彼女は真に受けたらしい。 「た……隊長殿、そういう事は、お世辞でも言われると恥ずかしいのであります」 肩をびくりと震わせて、しかし距離を離すことは無く、そう言う。 「何を言う。貴様はよく働き、今回の作戦でも最大の功労者となってくれた。これを……」

2015-02-04 16:02:41
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

これほど有能な者を、良い女と言わずして、何と言う。 そのような物言いを続けるつもりだったのだが。 しかし、改めて見ると、殺意提督も気づいた。 自分の側には色香がある。目鼻立ちが整っており、肉付きは良く、 だが日頃の勤勉さにより、締まる所は締まっている、男を誘う女の体がある。

2015-02-04 16:05:39
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「前言撤回だ。社交辞令ではない、貴様は良い女だ。  真面目で勤勉、能力はあるが前に出すぎず男を立てる。  いつぞやの事だったか、こっそり握り飯を机の上に置いてあったのも  貴様の仕業に違いない。戦時下でなければ、俺が嫁に貰い受けていたな」

2015-02-04 16:08:34
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「」 あきつ丸は完全に硬直し、言葉を失う。 しかし目線は提督から逸らすことはない。 「じ……自分は、自分をそのように評価した事も無いでありますし、  そのような評価を貰い受けたのも初めてであります」しかし、 ほそぼそと言った言葉には、困惑と照れ、僅かの喜びが見て取れた。

2015-02-04 16:11:00
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「ああ、すまん。嫌がらせてしまったか。  水を注すような事を言ったかな。すまん」 口元がニヤつかないように必死に堪えながら、殺意提督は言う。 「そ、そんなことは無いであります!自分は……自分は」 ここで殺意提督は、あきつ丸の唇を奪った。 そして、二人だけの空間で、数分が経過する。

2015-02-04 16:14:48
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「貴様には言っていなかったが、今回の勲功として、  婚約指輪という代物を頂いた。上司が部下と関係を持っても、  合法的に責任を取れる。良い職場に来れた事だ」 おもむろに唇を離して、殺意提督は言う。 「……そ、それは、つまり……  ふ、不束者でありますが、今後共、宜しくと……」

2015-02-04 16:18:05
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

「積もる話は後だ」 そう言って、殺意提督は、長椅子にあきつ丸を押し倒したのであった。 これにて終幕。 ちなみに殺意提督の上官は401と結婚してるらしいのん。

2015-02-04 16:19:16
柚葉@TRPG @nigayomogi8492

気づくと三時間が経過していた衝撃 他にやるべきことがあったのでは俺?いやない(反語) いやームチムチした下半身って大正義じゃけんのう!

2015-02-04 16:21:13