怜HAPPY BIRTHDAY【12/14】

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遙「そろそろ渚が来る頃か」 宗「レポートあっから、俺は部屋にいるぜ。来たら呼びにこい」 遙「わかった」

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凛「ただいまー」 渚遙「おかえり」 凛「あれ？真琴と宗介は？」 遙「山崎は部屋で、真琴は怜を迎えに行ってる」

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【From:渚 本文：今日は17:30にハルちゃんたちのおうちに集合！時間厳守だよ】 怜「全く渚くんは…いっつも急に呼びだすんですから…。遙先輩たちも急にお邪魔したら迷惑でしょうに…こんなメールだけ寄越して；」

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ピンポーン ……………… 怜「あれ？もしかして留守？…電気が点いてる様子もないし。しかし、渚くんはいてもおかしく…」 ガチャ 怜「あ、開いてる…お邪魔しまーす」

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パーン！！ 怜「！？！？！？」 渚『ハッピバ～スデ～れいちゃ～ん♪ ハッピバ～スデ～トュユゥ～♪』 パーン！パーン！ 凛遙「誕生日おめでとう」 怜「え……？」

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渚「何驚いてんの？自分の誕生日忘れちゃったの？」 怜「はっ！そ、そういえば！！」 凛「相変わらずボケボケだな」 遙「はやくこっちへこい、ご飯用意してるぞ」 怜「あ、ありが……」

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バタンッ！ 真「……ただいま」 怜「あ、おかえりなさい」 真「怜、誕生日おめでとう」 怜「ありが…」 真「渚、怜が駅に来るから迎えに行ってって、言ったよね？」 渚「……えっとぉ」 怜「え？」

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渚「ごめんまこちゃ～ん；そのつもりだったんだけど…僕、怜ちゃんに間違ってメールしちゃってたみたいで…」 真「もー、しょうがないなぁ。いつまで待っても怜が来ないから、おかしいと思って凛に電話したら…；」 遙「真琴、水飲むか？」 真「うん、ありがと」

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怜「な、なんかすみません；」 真「怜は悪くないから気にしないで。全然いいんだけど…せっかく駅でお誕生日おめでとうって旗を持ってようと思ったのに…」 凛「それはどうかと思うぞ；」 怜「はは…」 渚「まこちゃんってたまに変だよね」 怜「でも、なんか良くわかりませんが、ありが……」

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ガチャッ 宗「…来てたのか」 怜「あ、お邪魔してます」 宗「お前、ドアのところ見たか？」 怜「ドア？」 凛「ドアってなんのことだ？」 宗「ドアの外見てみろよ」

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怜「ドアの外ですか？す、すみません；暗くて気づきませんでした…」 遙「そういえば…怜を驚かすために電気消してたな」 渚「なになに～？何があるの？？」

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ガチャ 怜「……っ！」 渚「うわ～リースだ！可愛い～！この真ん中のってチョウチョ？」 遙「ああ。山崎と作った」 真「リースかぁ～そろそろクリスマスだしピッタリだね」 渚「ちゃんと今日の日付とハッピーバースデーも入ってる！良かったね怜ちゃん」 怜「はいっっ」

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宗「俺は周りのリース部分を作っただけで、真ん中は全部七瀬作だ」 遙「作ろうと言いだしたのは山崎だぞ」 宗「おい」 真「あ！ハルが誕生花について聞いてきたのはこれのためだったんだね」 凛「てことはこのリース部分。怜の誕生花か？」 宗「ああ。ツルウメモドキだ」

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渚「ツルウメモドキ？なんかすっぱそうだね」 遙「花言葉は大器晩成だ」 渚「おお！怜ちゃんにピッタリな言葉！」 怜「そうですか？」 渚「だって泳げなかった怜ちゃんがバッタだけは泳げたんだよ？ある意味才能じゃない？」 怜「今はもう泳げます！」 遙「凛のおかげだな」 凛「怜の努力だろ」

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遙「ほら、飯が冷える。早く食べるぞ」 宗「ホントお前らは飯の前から騒々しいな」 渚「想像しいぐらいが楽しいでしょ？」 宗「時と場合による」 遙「ケーキ…じゃないが…持ってくる」 真「え？早くない？」 遙「いいから待ってろ」

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怜「おお！う、美しいっ！！」 渚「本当だ～！キレイ！」 宗「これなんだ？」 遙「ちらし寿司のケーキだ。怜は寿司好きだからな」 真「すごい！相変わらず器用だね」 遙「貴澄がこんなのがあるって画像を見せてくれたんだ」 凛「あいつ、たまには役に立つじゃねーか」

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渚「よーし、じゃあこのちらし寿司ケーキにロウソク立てちゃおう！」 真「ロウソク…ロウソク…。はい」 凛「じゃ、火ぃ付けっぞ」 渚「おお～キレイだ～」 宗「早く吹かねーと蝋が垂れるぞ」

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渚「あっ！！燃えてる！！」 真「ええ！？」 凛「海苔に引火しちまったぞおいっ！怜！早く消せ！」 怜「え？え？ふ、フゥ～！！フゥ～～～！！！」

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真「き、消えた……」 宗「まさか海苔に引火するとはな」 凛「飯におこげが出来て、ちょっとうまそうだぞ」 渚「びっくりしたぁ～」 怜「ぷっ、はは、あはははははは」 遙「怜？」

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怜「あ、いえ、すみません。こんなに騒々しい誕生日は初めてだなと思いまして」 遙「怜、笑いすぎて涙出てるぞ」 (遙が怜の目元を指で拭う) 怜「わ、あ、すみません//遙先輩の指が…」 遙「気にするな」

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怜「嬉しいです。大学生になってもまだこんなにしてもらえて…」 真「当たり前だろ？怜はいつまでも俺たちの大事な後輩なんだから」 遙「そうだな」 凛「ま、大学生だからこそってのあるけどな」 宗「社会人になるとなかなか集まるってのは難しいだろうからな」 渚「≪今≫を満喫しよ～！」

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真「プレゼントは何がいい？今度またみんなで一緒に買いに行こう」 怜「もうこれだけで十分です！」 凛「そんなわけにいかねーだろ」 渚「そうだよ～これ準備してくれたのだってほとんどハルちゃんだし」 怜「遙先輩っお忙しいのに…すみません；」 遙「準備してる間も楽しかったし。気にするな」

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怜「あの、今日一度もまともに言えてないので、今改めて言わせてください。 みなさん本当にありがとうございます。とても嬉しいです！」 渚「怜ちゃん…」 凛「そりゃ良かった」 宗「ふ…」 真「喜んでもらえて良かった」

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怜「それでは今日は本当にありがとうございました！」 渚「おっじゃましました～！」 真「気をつけてね」 遙「今度はクリスマスだな」 渚「そうだった！！よろしくね～」 凛「寝坊すんなよ」 渚「もちろんだよ～じゃあ、またね～」 怜「おじゃましました！」

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真「来週はスキーか～楽しみだね」 凛「久しぶりだからな。怪我しねーようにしねーと」 宗「出発は23日だったよな？」 遙「ああ」 真「渚と怜はともかく…貴澄早起きできるのかな；」 凛「愛も心配だな…」 宗「最悪どっちも迎えに行けばいいだろ」 遙「ほら、もう片付けも終わったし寝るぞ」