三浦英之記者、ヨルダンからの報告2015/02/09

現地からの報告をまとめました。 日本は潮流に巻き込まれていくと思う。アフリカで取材するものとして、この「悲劇」が日常化しないことを願わずにはいられない。
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

㉖村の中心にテントが張られ、村人ら600人が詰めかけた。追悼礼拝の最中、爆音をあげて戦闘機が村の上空を飛び去った。カメラマンの話ではその瞬間、父親が「おお、息子よ」と叫んだという。父親が感情をむき出しにしたのは、最初で最後だった pic.twitter.com/ft0TfEgBSc

2015-02-10 00:32:58
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三浦英之 「太陽の子」に新潮ドキュメント賞 @miura_hideyuki

㉗少し書きすぎたかもしれない。でも今回は思い切って書くことにした。日本は潮流に巻き込まれていくと思う。アフリカで取材するものとして、この「悲劇」が日常化しないことを願わずにはいられない。日本はすばらしい国です。誰がなんと言おうと(終) pic.twitter.com/lLQHhuhGpD

2015-02-10 00:36:24
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リンク Newsweek日本版 「お遊びの時間はおしまいだ」 後藤健二さんとともに「イスラーム国」の人質にされていたヨルダン人パイロットのム...

 それが、ようやく「イスラーム国の脅威」がヨルダンまで伝わった。これまでのようなお気楽な気持ちでは、有志連合に関わってはいられない。王子、王女が見た目恰好よく軍服姿で戦闘機に乗り込む様子を宣伝してきた湾岸の君主国も、これからはそうはいかない。サウディアラビアでの新国王の登場、イエメンでの政変など、湾岸諸国のおひざ元も不安材料だらけだ。サスペンスものでいえば、犯人がナイフを閃かせて、「お遊びの時間はもうおしまいだ」といったところか。

 有志連合の足並みを乱す。バラバラになったところで、浮足立ち怒りに冷静さを欠いた国の勇み足を利用して、戦争に巻き込む。この巧妙な「イスラーム国」の挑発に、周辺国がどう対応するか、正念場を迎えている。