夜を持て余したマスター達の診断遊び

身内の診断結果でマスターズがSS遊びをしていたので勝手にまとめました。何かあったらどうぞ。
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ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 市街地を駆け抜ける一つの陰があった。それは走り疲れたのか、路地裏でその場にへたり込む。ふと、前の建物に目をやると、窓ガラスにうっすら自分の顔が反射していた。「これは誰だ」色の抜けた髪にやつれ顔。脳裏に別の顔が蘇るが、あれは自分か。分からない、ワカラナイ……

2015-02-08 11:57:18
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 色褪せた髪を掻きむしっていると、此方に近づく足音がした。はっと顔をあげると、全身を外套で隠した女性が目の前にいた。「ああ。まだ真理には拗ねられているだけで、嫌われてはいないらしい」気品のある微笑みを浮かべて、手を差し出す。「私に君を助ける、いい考えがある」

2015-02-08 12:04:16
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 遠くでサイレンの音が聞こえる。それには表情を変えずに、彼女は続ける。「君は絶賛被疑者として指名手配中だ。このままだと、捕まるだろう。だが、この手を取るなら、私が全身全霊をもって助けてみせよう。君の力が、私は欲しい」開いた瞳孔が笑みと相まって迫力が凄まじい。

2015-02-08 12:15:24
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 力の為なら犯罪者だろうと、精神異常者だろうとお構い無しか。くくくと笑いをこぼした。「これが、夢か過去の記憶でないことを願いますね。自分でこの状況を切り抜けることも、できなくはないですが、その提案受けましょう。敢えて、ね」その手を握ると、案外温かかったーー。

2015-02-08 12:26:29
ゆーこ @blackbutler0521

@wg_zk さて、こんな感じで設定拾えたな?やったね、仲間1人ゲットしたよ!最後までズクの性別をあやふやにしておいたのが、ポイントだね( ´ ▽ ` )さて、これにておしまい。書き逃げするでござる(・ω・)ノシ

2015-02-08 12:33:17
来月は課金しない @03shiori09

@blackbutler0521 彼女がいないというだけで、この空間は途端に嘘っぽくなる。主人公不在の物語の白々しさ。これは、僕の好みの問題だろう。落ち着かない。語り部は物語を語ってこその語り部だ。それでもいつもよりかは実際性のある空間は、この四人目の真理とやらのおかげだろうか。

2015-02-08 17:35:36
来月は課金しない @03shiori09

@blackbutler0521 さて、介抱しろ事情を聞けとは言われたが、できることは彼女のいるうちに終わっていたし、この四人目の真理さんはとんと目覚める気配がない。僕は語り部である。語り部は聞き手あってこその語り部であると、僕は個人的にそう思っている。独り言ほど虚しいものはない

2015-02-08 17:43:08
来月は課金しない @03shiori09

@blackbutler0521 彼女はきっと真理を携えて帰ってくるだろう。彼女が言葉にして叶わなかったことはない。少なくとも、僕の知る限りでは。「今回がはじめての失敗、というのでも語り甲斐はありそうだけれど」さあ、そろそろ虚しい独り語りはやめにして、6人分のご飯を作らなければ。

2015-02-08 17:50:39
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 その頃。彼女は自ら初めて手に入れた仲間を率いて、先ほどとは遠く離れた市街地を呑気に歩いていた。無論、連れには型は違うが、自分と同じような外套を羽織らせて、フードで頭を隠させている。「ふむ。腹が空いたな。軽く腹ごしらえを…」丁度よく、目の前に牛丼店があった。

2015-02-08 18:25:55
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 「ほう、牛丼か!初めて食べるが、まあいい。君はどうだろうか」連れに話を振ってみると、遠い目をして頭を掻き出したので、問答無用で腕を掴んで入店した。中は眩い照明と、陽気な音楽で異国情緒溢れていた。入り口にある四角い機械は何だろう。彼女は酷く浮き足立っていた。

2015-02-08 18:37:54
ゆーこ @blackbutler0521

家で、村人Aくんがご飯作って待ってるというのに、外で牛丼wwこれはひどいwwwきっと、満腹でも帰ったからには食べるんだね。食べさせるよ。

2015-02-08 18:43:31
来月は課金しない @03shiori09

(僕くんが作るごはんも牛丼にしようか)

2015-02-08 19:13:38
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 機械の意味を察し、一般的な牛丼の食券を2枚買うと、カウンターの奥の店員に声を掛けた。「お嬢さん、牛丼2つ頼むよ」店員は営業スマイルを浮かべると、店の奥へと消える。それにしても、最近の女子は逞しくなったなと独りごちる。あの店員も佇まいからして、只者ではない。

2015-02-08 19:35:56
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 牛丼はまだかとそわそわすると、間も無く品物が目の前に置かれた。肉の香りと、醤油の芳ばしい香りが相まって堪らない。さあ食べようと、割り箸を割った瞬間、背後でガラスが激しく割れる音がした。おまけに爆風と硝煙の臭い。彼女は誰かに引かれるように、地面に倒れこんだ。

2015-02-08 19:47:46
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 「済みません。怪我してはいけないと思いまして」連れに助けられたらしい。構わないと手を振ると、ほっとしたように笑った。「売上げ金、丸っと渡して貰おうか!」こんな騒ぎを起こしたのは、銀行強盗ならぬ牛丼店強盗らしい。見るも無惨になった牛丼が机の上で転がっていた。

2015-02-08 20:20:57
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 「人の牛丼を…っ!」ゆらりと空気が歪んだのを隣から感じた。どうするかと、冷や汗を密かにかいていると、それ以上に怒気を孕んだ声がカウンターの奥からした。「お客様ー。入店は入り口からで、器物破損は大変に困りますー」どこからか出たマシンガンが強盗犯を向いていた。

2015-02-08 20:36:07
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 強盗犯がぎょっとした一瞬の隙を突き、店員はカウンターを乗り越え、間を詰めた。そして欠かさず、顔面に重い拳をめり込ませる。強盗犯は咄嗟のことに、何も出来ずに地面と友達になる他なかった。残ったのは呆然とする二人に困り果てた店員。「あーもう。どうするかな、これ」

2015-02-08 20:43:41
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 店員が帽子を外し、整えていた頭を掻いて崩すと、見たことある顔だと気づいた。「牛丼店の店員って強くないと出来ないんですね…」見当外れの連れの呟きも他所に、そこからは切り替えが早かった。得意の気品のある微笑みを浮かべて、店員に話しかける。「私にいい考えがある」

2015-02-08 20:56:39
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09「この店の修理費、全額負担しよう。だから、君は私についてきてほしい。君の力が必要なんだ」店員は胡乱げな眼差しをした。「悪徳商法か何かですか」「そんな下劣なものと一緒にされては心外だ。君の元軍人で、サイボーグの力を欲しているのさ」その言葉に、店員は目を瞠った。

2015-02-08 21:09:57
ゆーこ @blackbutler0521

@03shiori09 「何でそのことを…」店員は狼狽えていた。「何、私に掛かればお手の物さ。で、どうする。君の性には合わないだろう。安穏な生活は」不敵な笑みを浮かべ、煽る。溜め息をついて連れは、無事なポットから注いだ茶を啜っていた。「派手に行こう」店員が此方に堕ちた瞬間だった。

2015-02-08 21:21:45

※第二幕<了>

ゆーこ @blackbutler0521

ちょっと口癖使いたいからって、むりくりだったっすかねwこれにて、彼女の戦力探しの旅、二人目終了。結局、牛丼は食べられず終いという。カワイソスw

2015-02-08 21:24:26

村人Aくんが牛丼をつくって待っているかはさておき、ゆーこさん・しおりさんおつかれさまでした!楽しかった!ありがとう!