【ヒエキヤマ】10話 姉について語る金剛と扶桑

金剛は扶桑に山城のことで相談を受ける。そんな扶桑に金剛は一つの可能性を示す。 こちらのまとめを修正した最終決定版がpixivに上がっています こちらからどうぞ→http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4930339 続きを読む
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待っている山城 @hiekiyama

「Hey.テートク元気してるぅ?」 提督が山城にふられてから始めて顔を見たケド、案外元気そうな気がしますネ。何というか暗いオーラが"薄く"なってスッキリした印象を受けマス。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:05:44
待っている山城 @hiekiyama

「おはよう金剛、今日も元気そうだな」 「Yes.私はいつでも元気いっぱいですヨ。はぁ、テートク....寂しそうな顔して....私が話し相手になってあげるデース」 嘘デス。私が話したいダケ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:10:56
待っている山城 @hiekiyama

そしていつものように秘書艦が座る椅子を提督の真横につけて座りマス。提督は山城のことを会った時から好きだったのかもかもしれないケド、私の"好き"を拒絶したりしませんでしたネ。どうしてですカ?優しさですカ?それとも....。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:15:11
待っている山城 @hiekiyama

「聞きましたよテートク。山城にLoveを伝えたんデショ?」 「まあ、そうだな....」 「やっぱり辛いですカ?」 提督は私の質問にすぐ、だけど小さく首を横に振りマス。何故か微笑んでいるような表情デシタ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:20:24
待っている山城 @hiekiyama

「目的は達成できたから、満足なんだ」 「Why?ふられたのに?」 「思いを伝えて、ユビワを受け取ってもらう。これが私の目指していたところなんだよ」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:25:36
待っている山城 @hiekiyama

「テートクは山城が欲しくないのですカ?」 「欲しいけど、欲しくない、そんな存在なんだよ、山城は....」 さっぱりワカリマセン。 もしかして、扶桑のことを気にしてるのですカ?あ、でも提督らしいような気もするヨウナ....。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:30:47
待っている山城 @hiekiyama

「少し前まではユビワを渡すことすら憚られたんだ。扶桑と山城の二人の世界を邪魔しているんじゃないかって思ってね。最近になってようやく、納得できた。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:36:02
待っている山城 @hiekiyama

あのユビワは山城がいつまでも扶桑を守れるように、そして少しでも二人のためになりたい、そういうものだからいいのかなって思ったんだ....。それに邪魔になるなら受け取らないだろうし」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:40:10
待っている山城 @hiekiyama

"思いを伝えるだけでいい"だから、その程度の思いではなく、提督も確かに山城のことが好きダッタ。好きだからこそ、身を引いて自分のできる最大限のことをして山城の幸せを願ったのですネ....。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:45:43
待っている山城 @hiekiyama

提督は私たちのことをちゃんと見ていてくれて、私たちの幸せをちゃんと分かってくれている、そんなところが私は好きなんですヨ。でも、少し山城が欲しいと思ってるなんていうところが人間らしくて逆にいいと思ってしまいましタ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:50:54
待っている山城 @hiekiyama

「....テートクの気持ちはよくわかりましタ。恐らくずっと山城のことを思い続けるなんて思っているんでショウ?だから私も提督のことをずっと好きでいマス」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 20:55:08
待っている山城 @hiekiyama

提督は私の目をジッと見つめマス。私が顔を近づけていくと慌てて視線を手元の書類に戻しマシタ。そこは『金剛、お前....』とか言ってChuとか出来たら嬉しかったんだケド。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:00:29
待っている山城 @hiekiyama

まあ....提督はそういう人じゃないし、まだ山城のことから時間がそんなに経ってないししょうがないとは思いマス。そして提督は書類に目を通しながら思い出したように呟きましタ。 「金剛も、もっと愛してくれる人に好きをあげたらどうだ?」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:05:53
待っている山城 @hiekiyama

「No,Noテートク、わかってませんネ。愛してくれるから好きではなく、好きだから愛するのデース」 「言われてみれば確かに」 「でしょでしょ。私のことはいつでも抱きしめて大丈夫ですからネ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:10:08
待っている山城 @hiekiyama

今は意地で山城を思い続けるなんて言えてるのかもしれないケド、本当に辛くなる前に私を頼ってくだサイ」 提督が辛そうだったら私たち艦娘が助ケル。艦娘で辛そうな娘がいたら提督が助ケル。私たちはそういう関係。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:15:23
待っている山城 @hiekiyama

当然艦娘同士でも助け合うことが多いデス。でも、私たちには過去っていうものが良くも悪くも作用してしまいマス。だから、過去のしがらみの無い提督は気が楽な存在だったりしマス。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:20:34
待っている山城 @hiekiyama

過去の関わりがあるからこそ、守りたいと思う気持ち、逆に申し訳なくて避けてしまう気持ち、どちらもわかりマス。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:25:43
待っている山城 @hiekiyama

幸い、私を避ける娘はそんなにいないケド、悩んでいるような娘を見つけたら気にかけてアゲル、それが年長者としての役割なんじゃないかと思いマス。最近入った娘でそういう傾向のあるのが一人思い浮かびましタ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:30:59
待っている山城 @hiekiyama

「ねぇテートク。早霜っていう娘いるじゃないですカ。あの娘何かに悩んでいるような雰囲気だけど、どうするノ?」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:35:12
待っている山城 @hiekiyama

「ああ、そのことだけど、金剛はまだ何もしなくていいからな。悪く取らないで欲しいんだけど、早霜には金剛が眩しすぎるんじゃないかって思ってね....。とりあえず私に任せて欲しい」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:40:26
待っている山城 @hiekiyama

そう....提督は私の好きをよく"私には眩しすぎる"と言ってはぐらかしますヨネ。自分と私の落差を気にしているのですカ? #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:45:46
待っている山城 @hiekiyama

確かに提督は明るい人とは言えないかもしれナイ。でもそんな人こそ、私みたいな明るい艦娘が支えてあげないといけないと私は思いマス。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:50:55
待っている山城 @hiekiyama

提督と山城は確かに同じくらいの明るさと言えるかもしれまセン。だからと言って私は、自分を偽って相手の好きに染まるなんていうことはしたくはないデス。提督には本当の私を好きになってもらいたいですカラ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 21:55:08
待っている山城 @hiekiyama

コンコン。 執務室のドアを開けたのは扶桑でしタ。私が手を振ると扶桑はうっすらと微笑みマシタ。 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 22:00:32
待っている山城 @hiekiyama

「おはようございます。提督。山城の件で明後日改めて二人で挨拶に上がりますがよろしいですか?」 「ああ、分かった。本来私から出向くべきなんだろうが....すまないな」 #10話_姉について語る金剛と扶桑

2015-02-16 22:05:53