東方昭和伝 第三十一章「皇紀二千六百年」第四幕補足ツイートまとめ
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大政翼賛会の成立をもって日本型ファシズムの完成とする見方もありますが、わざわざ「日本型」と付くのは、結局日本は権力の一元化を達成できず、独伊と違い「未完のファシズム」に終わったからです。そしてこの事実は、「戦前日本は独裁を許さなかった」などと決してプラスに評価できるものではない。
2015-02-17 21:08:07明治維新も結局のところ、薩摩と長州と貴族と徳川家の合議で政治委譲が決まった感がある。 その後の明治政府も征韓論争のように合議で政治が動いていた。大久保利通のように権力の一点集中をしようとすると暗殺の手が伸びたり……結局、明治政府も徳川政府のなり代わりに過ぎなかったような
2015-02-17 21:16:28江戸幕府(徳川政府)も最高権力者(将軍)が独裁的に物事を決める体制じゃないしね。寡頭政治だよね。どうみても。三大改革ッて言われるあれも独裁的に行っているわけでもないし、井伊直弼みたいな強権を振るっても長続きしてないし反対されてるし
2015-02-17 21:20:21権力の行使は責任意識と結びつきますが、権力を分散させすぎていた明治憲法体制では、責任の所在が曖昧で、為政者達自身に国を動かしている意識が乏しかった。これを戦後、丸山真男は「無責任の体系」と名付けて次のように批判している。 #東方昭和伝
2015-02-17 21:11:52「何となく何物かに押されつつ、ずるずると国を挙げて戦争の渦中に突入したというこの恐るべき事態は何を意味するか。我が国の不幸は、寡頭勢力によって国政が左右されていただけでなく、寡頭勢力がまさにその事の意識なり自覚なりを持たなかったということに倍加されるのである。」(丸山真男)
2015-02-17 21:12:11戦後70年経っても東京裁判史観が未だに尾を引くのは、そもそも裁判自体が「政治劇」で事実誤認も多いことがもちろん原因としてあるのですが、それは置いといて、日本がファシズムすら満足に構築できず、遂に「無責任の体系」という病理から抜け出せなかったことも大いに原因があると思う。
2015-02-17 21:13:02ドイツの場合は、ドイツ国民はヒトラーとナチスに全ての責任を押し付けることができたし、ナチス党員達も国策を実行している自覚があったから、ニュルンベルク裁判の時は「俺がやった俺がやった」という証言になった。ナチスが全責任を負うことは、歴史的事実上も無理がない。 #東方昭和伝
2015-02-17 21:13:23対して日本の場合は、戦争責任者は誰かと問われると、陸軍ガー、海軍ガー、近衛ガー、東条ガー、松岡ガー、天皇ガー、そもそも憲法ガー、などという話が出てきて、どの組織、個人に対しても結局のところ全ての責任を問うことはできない。 #東方昭和伝
2015-02-17 21:14:30「平和に対する罪」の責任者としては、日本の場合は「誰もいない」か「全員同罪」かそんな感じ。このような、そもそも責任を問うこと自体困難な体制を作ってしまっていたことが、東京裁判史観からの脱却を困難にさせているように思う。「誰が悪かったのか」が自国民に対してもはっきり説明できないから
2015-02-17 21:16:15ED曲は、サークルAlstroemeria Recordsの「For Your Pieces」より"Necro Fantasia" 最後は幽々子へのレクイエムとも言えるこの曲で締めました。西園寺公、第一章から本当にお疲れ様! #東方昭和伝
2015-02-17 21:30:06