片想い

∞すみれ∞ @magic88word

[片想い] 51 はーっ、ちょっと頭冷やそ 非常階段の扉を開けて風にあたる 「おまえ、マジか…」 びくっ// 「し、渋やん！」 「なんっか最近様子おかしい思てた」 「な、何が…」 「あー！もうなんも言うな」 「・・・」 「おまえも…わかってんねやろ」

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[片想い] 52 「わかってんねやろ…答えは… ひとつしかない…てこと」 「・・・」 「しかももう潮時やで 俺が気づいたぐらいやからな… ヒナかって…」 「わかってる！…わかってるけど… …くっ…」 「ほんまにアホやな…おまえは…」

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[片想い] 53 「ごほっごほっ」 …風邪ひいたかな 結局すばるくん朝まで付き合わせて ちょっと飲みすぎた 信ちゃんとラジオの生放送… 身体だるい…頭まわらん… 「じゃ今週はこのへんでサヨナラ」 「おやすみ…」パタッ// 「おーいマル⁈どうした？」

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[片想い] 54 「マル⁈マル！ わあ、こいつ熱あるんちゃうか？」 来たときからしんどそうやったもんな 「…もしもし俺…マルがすごい熱でな ぶっ倒れてんねん こいつのとこ回って帰るから ちょっと遅なんで」 『そうなの…？ あ、隆平さん明日仕事は？』

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[片想い] 55 「仕事？明日はオフらしいけど…」 『じゃあうちに連れてきてあげる？ お家に帰ってもそれじゃかわいそう』 あいつが看病するって言い張って うちに連れて帰ることにする マネージャーと二人で部屋まで運び もう一回荷物を取りに車へ戻る

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[片想い] 56 「ただいま〜おーい」 『おかえりなさい、お疲れ様』 「マルは？」 『着替えてもらってる』 「そうか……、んー♡」 マルのところへ戻ろうとする あいつの腕を捕まえて 強引にキスする 『ん…やだ信五さん』 「ただいまのチューやんけ」

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[片想い] 57 こいつの部屋へ行くと マルが俺のスウェットに着替えて ベッドに座ってた 買ってきたポカリを飲ませ ベッドに寝かせると 準備してた氷まくらと 冷たいタオルをあてるおまえ 普段おっとりしてんのに こういう時はテキパキ動くんやな…

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[片想い] 58 俺がおらん時に ダブルベッドは広すぎるって 自分の部屋に 小さいベッドを置いてるおまえ 「マルええなー 俺でもこのベッドで 寝たことないのに〜」 『フフ…私、隆平さんについてるから 信五さんはお風呂に入って 早く休んでね』

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[片想い] 59 「おまえは？風呂入ったん？」 『うん、電話もらってすぐにね』 「そっか…一緒に入りたかったなー」 『早く寝ないと明日お仕事でしょ』 あっさりかわされる… そうや、俺明日仕事やん この家におまえとマル、ふたりきり…

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[片想い] 60 ラジオブースの机でぶっ倒れた俺を 信ちゃんが連れて帰ってくれた 『…さん…隆平さん…』 君…の声…？ 気がつくとベッドに座ってる… 膝立ちになった君が 俺のおでこに手を当てて 顔をのぞきこむ 「ここは…？」 『私の部屋です…』

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[片想い] 61 『隆平さんすごい熱… 今日は私がついてるから 安心して休んでくださいね』 「信ちゃん…は…？」 『車に荷物を取りに… あ、着替えましょうか』 そう言うと上着を脱がせてくれる 俺がボォーッとしていると 玄関から声がする 「ただいまー」

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[片想い] 62 『あ、信五さんだ… じゃこれ、着替えてくださいね』 スウェットを置いて 玄関に向かう君 ゆるゆると立ち上がり着替える俺 ふと目をやった ベッドの脇のドレッサーに 玄関のふたりが映る 信ちゃんが君を抱き寄せて …キスするところ…

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[片想い] 63 どれぐらい眠ったんかな… ふと目が覚めた おでこのタオルに手をやり 起き上がろうとして息をのむ 君が床に座って ベッドにうつ伏せて眠ってる それもこっち向いて// ずっとおってくれたんやぁ… 起こさんように またそーっと横になる

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[片想い] 64 渋やん 起きてるかな… "すばるくん… 俺いまどこにおると思う？ みぃちゃんのベッドの中やで 手伸ばしたらふれるとこに 彼女も眠ってる… びっくりした⁈ ウソちゃうで さっきからずっと寝顔ながめてるねん 死ぬほど幸せや〜俺"

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[片想い] 65 "びっくりした…よな⁈ ほんまは熱が出た俺を 村上くん家で看病してくれてんねん 廊下の向こう側では信ちゃんも寝てる でも…今はこのまま… 夜が明けんとってくれたらな… こんな時間にメールしてごめん 誰かに言いたかったから"

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[片想い] 66 あっちの部屋が気になって… 何度目かに目が覚めたとき そっとドアを開ける 寝てるん…か？ 静かに肩をつかんで抱き起こす 『ん…』 「もう寝たら？」 『でも隆平さんが…』 「ほな俺が代わる」 『ダメ、信五さんは朝早いのに…』

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[片想い] 67 『風邪うつったら困るし 私もう大丈夫だから、ね？』 俺の背中を押すおまえ ドアの前まで来たところで くるりと向きを変えて唇を塞ぐ すぐに下を向いて逃げるから 顔を固定して何度も深いキスをする 『ん…だめ…おとなしく寝て…』

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[片想い] 68 信ちゃんの気配がして思わず寝たふり 君のこと起こしてる 布団越しに感じてた 温もりが軽くなる ふたり小声で話しながら 部屋の外へ… いや違う…キスしてる… 君の頬を両手で包んで… 何度も…何度も… すばるくん 俺、泣いてええかな…

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[片想い] 69 結局あいつはマルにつきっきりで 朝まで世話をしてくれた 俺もあんまり寝れんかったけどな リビングへ行くと朝飯ができてた 『あ、信五さんおはよ♡ 今起こそうと思ってたとこなの』 「おはよー寝てたらよかったのに…」 後ろから抱きすくめる

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[片想い] 70 『信五さん、あぶないよ…』 「今日もすねしんごやで」 腕に力を入れて 肩口に顔を埋める 『ちょ、どした…の』 「あんまりマルと 仲良うしたらいやや」 耳元にキスをする 「心配で…仕事行かれへん…」 胸元に手を這わせ腰を押しつける

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[片想い] 71 『やだ…なにして…』 「心…配やね…ん」 もう止まれへん 『い…ゃ…隆平さ…ん起きちゃう…』 「俺だけの…もんやで…わかった？」 『ん…あ…ぁ……//』 嫉妬で狂いそうやねんで… pic.twitter.com/GgIVnJ6Ygx

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[片想い] 72 『あ、おはよ…お熱はどうかな？』 目が覚めたらもうお昼前 窓辺で机に向かってた君が振り向く 体温計を待つ間 おでこに手を当てて じーっと顔を見てくるから 耐えれんくなって目をそらす ドキドキして熱上がってまうわ…

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[片想い] 73 君の机には料理本がいっぱい 『お料理苦手だから勉強中、えへ…』 えへ…てかわいいなあもう 『番組で作ってたの今度教えてね』 「ええよ〜いつでもー」 『信五さん喜んでくれるかな〜？』 信五さん…信五さん… 君が言うたび胸がきゅーっとなる

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[片想い] 74 あったかい部屋で 俺のために作ってくれた 雑炊を食べる おいしい？って聞いてくるけど そんな白いエプロンなんかして かわいすぎやんか ええなぁこんなん… もうちょっとだけ夢見さして pic.twitter.com/WSGXjN9isC

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[片想い] 75 バタン！ 「写真撮られた…てほんまか⁈」 「なんや耳早いなぁ〜 マネージャーに聞いたんか〜？」 「ほんまかって聞いてんねん‼︎」 「…ほんまや」 「な…どういうことや！説明せえ‼︎」 「おまえが興奮すんなや」 「なにぃ！」 "マル！やめろ"