オカルト探偵あきつ丸 -湖水の怪-

竹村京さん(@kyou_takemura)の書いてくださった、落ちぬい二次のオカルト探偵あきつ丸シリーズです。 今回は沼にまつわる神話のお話。 ぜひお楽しみください。 続きを読む
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竹村京 @kyou_takemura

「さて、ではちょっと付いてくるであります」 酒だけを受け取り、ランプで足元を照らして湖畔の小道に分け入っていく。2、3分ばかり歩くと、5メートル四方ほどの小さな空き地に出た。そこには白髪白髯の小柄な老人が佇んでいた。#落ちぬい二次

2015-02-18 00:50:51
竹村京 @kyou_takemura

「おう、おう。うまくいったようだの」 老人はにこやかに話しかける。 「貴方様の御助力があったればこそであります」 いつもの不遜な態度はどこへやら、あきつ丸は丁重に老人に頭を下げた。#落ちぬい二次

2015-02-18 00:52:11
竹村京 @kyou_takemura

「なんの。わしもあれが邪魔だと思っていたところよ。さて、催促するようで心苦しいのではあるが」 「心得ております。こちらが約束の品であります」 大月に購わせた酒を老人に渡す。 「ほ、ほ。何年ぶりの酒であるかの。まこと、嬉しいわい」 老人は大きく口をあけて笑う。#落ちぬい二次

2015-02-18 00:53:29
竹村京 @kyou_takemura

「あきつ丸どの、こちらの御仁は?」 一人蚊帳の外に置かれていた大月が痺れを切らして小声で問う。 「ヌ級を炙り出す手伝いをしてもらったであります」 「民間人を巻き込んだんですか? まずいですよ」#落ちぬい二次

2015-02-18 00:55:21
竹村京 @kyou_takemura

「大丈夫であります。人ではないでありますからな」 「は?」 大月が老人に目を戻すとそこには誰もいない。 「あれ?」#落ちぬい二次

2015-02-18 00:56:33
竹村京 @kyou_takemura

「そこであります」 あきつ丸が指した先には小さな社があり、その軒下に先程老人に渡したばかりの一升瓶が置かれていた。 「この湖の神でありますよ」#落ちぬい二次

2015-02-18 00:57:51

後書き&おまけ

竹村京 @kyou_takemura

沼気神社というのはまあ、ヌ級→沼気宇→沼気とか、そういう風に訛ったんじゃないかな。湖の神はあきつ丸に手を貸した爺様で、沼気神社はあくまでミイラの隔離施設 #落ちぬい

2015-02-18 01:06:24
竹村京 @kyou_takemura

いたいけなヌ級に87式高射機関砲とかAH-1Sとか持ち出すなんて汚いなさすが陸軍きたない #落ちぬい

2015-02-18 01:07:38

兵器紹介

竹村京 @kyou_takemura

AH-1Sコブラ。タンデム複座で、前席がガナー、後席がパイロット。コブラのTOWは有線誘導のミサイル #落ちぬい pic.twitter.com/dgFM2RWkA9

2015-02-18 00:40:50
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竹村京 @kyou_takemura

87式高射機関砲。マイナーな愛称はスカイシューター。その見た目からガンタンクの愛称もあり、艦娘ファンの軍人からは「時雨ちゃん」と呼ばれることもあるとか #落ちぬい pic.twitter.com/2089D6M3mZ

2015-02-18 00:32:48
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