ベルメーカー物語(小説)

テルムの督戦隊 @wiz1129

東のうみどり亭に泊まったトーラは海底遺跡からのパーツ、ガラクタの到着を待たずして、ゴシュン湖のイスパハングローバルカンパニーに帰りました。数日後。「嫌な予感だな」船便で届けられた海底の大型ガラクタを、港で見ながら。と、起動したガラクタ。破壊。「バトルスタート」#ベルシリーズ

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「強い盾があるから、強い矛を作る。強い矛があるから、強い盾を作る。小説にはなにか矛盾があるか らこそ、強いものの器となる」クロが静かだけど、そうつぶやきました。蟹コロッケを片付けながら。ファーネがいいます。「人間や社会を描く。ということへのひとつの答えだよ」 #twnovel

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「リアリズムというのは、客観視ではないのかの??」とバディス。ふわふわと飛びながら。「そうです。多様な視点を想像し、主観として、認識のズレを利用すれば小説になります。『視点』です」トーラ。「じゃが描写と視点は両立せんじゃろ。神視点でない限り」 #ベルメーカー 大阪文学学校

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リアリズムは大切です。とトーラが食堂のホワイトボードに書きながら説明する。「まず、ホワイトボードがどう製造されているか?? それを説明しようとすればリアリズムが必要となる。SF の基本がリアリズムである由縁です。またファンタジーであれ現実への異議があります」 #ベルメーカー

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改めていいます。とトーラ。「経営には、監査を入れなさい。さらに企業法を読みなさい。経営の基本を知らないから。バディス水なるものまで作るのです。GIC代表 としてベルには、海底遺跡のパーツの解析を依頼した。ベルは研究職としての自信を持ちなさい」 #ベルメーカー #twnovel

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「小説について深く考えるのは悪いこととは思えないが」と、クロ。和服を着た宿屋「東のうみどり亭」のまかないです。第2次人類の世界では日本出身となります。「近現代文学の問題は、リアリズム論争だ」蟹コロッケが用意されます。みんな、はふはふ。 #ベルメーカー #twnovel

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「ベルメーカーの失敗とはリアリズムを意識しすぎたことじゃ」バディスがふわふわと漂いながらいいます。「大阪文学学校は悪くないわ! ラノベコースも用意はしていたんですもの」とエファ。「だが、ラノベが必ずしも描写の密度を下げた小説とは限らない」ロウきゅーぶを読みながら。 #ベルメーカー

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「利に生きれば流される。義に生きれば棹される。」とクロ。クロは、日本生まれです。トーラ「面白い言葉ね。夏目漱石ね??」クロが、ぽつりと答えた。「人はヒエログリフを学び、孔子を学び、夏目漱石を学ぶ。古典はやはり不易だから」エファがいう。「学ぶことが理想を作るのね」 #ベルメーカー

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「まったくお馬鹿さんね」と、トーラ。「そうかも」「ものづくりも経営だから」エファとファーネ。トーラ「あなたの問題は抱え込み過ぎなのよ。はい、イスパハングローバルカンパニーからの依頼。海底遺跡で発掘されたパーツの解析」みんな「謝謝了」トーラ「中華じゃないから」 #ベルメーカー

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「わたしの望み。それはオーディオシステムを作り、さらに宿屋を経営し、西の遺跡を調査に協力し数学のアルゴリズムを解き、小説を書くこと」と、ベルがいいます。「営利企業を運営したいわけではないのじゃな」と、バディス。「はい。資源制約があるからです」 #ベルメーカー #twnovel

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発明家の女の子であるベルがいいます。「 #ベルシリーズ において、 #ベルメーカー は #ものづくり小説 になるはずでした。わたし、ベルは機構学と物理、簿記を強みとします。ただ、顧客の開拓と事業の位置付けに失敗しました」「これからどうなる」「事業化はストップ」 #twnovel

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ベルメーカーのトップ、ベルが疲れて、うとうととしています。弱々しい太陽の火。ファーネがやって来て、お茶を用意。エファがスコーンを焼く。人形少女たち。人たちの信念。ベルが背伸びをして、起き上がる。優しい日だまりのよう？ #ベルシリーズ #twnovel

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たとえ、悲劇であろうとも。 地にねざしたもの。アレッポの石鹸。ものを作ることは希望を作ること。シリア内戦で破壊された工場。けれども、工場は疎開し、輸送ルートを確保。戦争のなかでも人々は学ぶし石鹸も作る。「最後まで諦めないもの。それが勝利をつかむ」 #twnovel