岡田斗司夫さんによるtwitter実況『風立ちぬ』まとめ

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

黒川は冷静だから「ジュラルミンの押出材が贅沢なのに気がつく。二郎は、それがいくらかかるか気に留めない。ピラミッドのある世界を当然だと思っているから。

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もう10時50分なのに、零戦のぜも出てこないｗ

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女性に疎いというのは逆ですよｗRT @mahalito_wiz: @ToshioOkada 傘を受け止めるまで忘れてたからでしょうかね 女性に疎いイメージ

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ナオコが喀血したと聞き、仕事を抱えたまま汽車に乗る二郎。恋愛と飛行機という二つのテーマが、文字通り重なるシーン。計算尺と筆記、分厚いメガネのレンズから流れ落ちる涙。二郎はいま、自分がなにをしたいのか、できるのかもわからない。

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高原病院に行く、というナオコの決意。ナオコの戦いが始まる。 ナオコは治るため、二郎に一日でも長く「美しい姿」を見せる戦い。 二郎は自分の信じる美しい飛行機を作る戦い。

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この二郎の飛行機アイデアが、後に天才設計家であり大富豪のハワード・ヒューズに「日本人にアイデアを盗まれた」と言わしめた。しかし、実は世界中の技術者が同様のゴールを目指していた。

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ナオコの閉じ込められている高原病院。二郎からの頼りは、最初の3行だけ心配して、あとは飛行機のことばかり。ナオコは「私は、お絹には勝った。でも飛行機には負ける」と絶望する。

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ナオコの戦いは、自分勝手な女だけど、とことん美しい。二郎の戦いは、美しいものを目指しているけど、生きざま自体は美しくない。

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二郎は、そのスタートから「目が悪いので、飛行機には乗れない。でも飛行機設計者にはなれる。そのためなら国民を戦争に巻き込み、ピラミッドのある世界もやむない」という、美しくない生き方だから、仕方ないんだけどね。このへんをちゃんと描いちゃう宮崎、すごいよ。

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「私たちには時間がありません。覚悟しています」というセリフの残酷さと美しさ。二郎をヒーローとして描かない・描けないのは本当に正直だなぁ。

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二郎がナオコにいつもかける言葉「キレイだ」というのは、祝福であると同時に呪い。ナオコはその思いに答えるために、いつもキレイでいなければならない。ついには、自分のキレイでない姿を見せないために、二郎の元を立ち去らねばならない。

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初夜でナオコが「来て」というシーンで、浴衣がはだけて巨乳になってるのは、やはり宮崎アニメ。シータも「ここぞ！」というシーンだけ巨乳になる。

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それを言うと、二郎は二郎でなくなってしまうから。RT @HidekazuchanZ: @ToshioOkada そのとおり　きれいでなくてもいいと　なぜ言えないのか

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背広を畳むナオコ。寝ているよりも、少しでも妻らしいことをしたい、といういじらしい思いが切ない。近くで仕事をさせることが、手を離させないことが、せいいっぱいのワガママなんだよなぁ。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

それは気付かなかった。良い指摘！RT @taishou_venus17: @ToshioOkada ここの「来て」とラストの台詞がつながってるんですね

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

本庄も二郎も、日本が戦争に勝てないことを知っている。「負けるまでの限られた期間に、自分の好きな飛行機ができるか」だけが二郎の関心事。 それまでナオコが生きてくれるか、美しいままでいてくれるか、も同様。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

見送るナオコ。彼女だけが「今生の別れ」だとわかっている。 ナオコの戦いは、もう終わってしまった。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

黒川の奥さんが妹に告げる「私たち女だけの秘密」。 気付かなかったことにしてあげる。最後までキレイな記憶しか残さないことに協力する。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

B29爆撃機に蹂躙される日本。ひたすら拡がる廃墟。二郎の作った零戦も、新庄の作った一式陸攻もすべてガレキとなっている。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

シナリオでは「来て」というセリフだったのが、録音で「生きて」になったんだっけ？このあたりは整合性では無く、感情でカットを繋ぐ

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

最後、空を見上げる二郎で終わってしまうのは、すごいなぁ。こんなの、普通の劇映画のラストじゃないよ。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

お疲れさまでした。 twitter実況「風立ちぬ」を終わります。 解説や見どころ説明は、2月22日(日)20時よりのニコ生ゼミで！

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

ではおやすみなさい。 二郎のような、よい夢を！