金沢県に代行運転が多い理由

速水健朗さんのツイートをまとめました
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速水健朗 @gotanda6

今回の金沢旅行、北陸鉄道石川線、野町~鶴来間に乗った。野町は、中心市街に近いかつてのターミナルで、60年代までは、ここと兼六園などを結ぶ路面電車が走り、市民の足になっていた。さて、そこに転機が訪れる。1965年のこと。

2015-02-20 23:59:31
速水健朗 @gotanda6

【承前】金沢は城下町なので路が細い。自動車時代になっても簡単には適応できない。1965年の脱線事故を機に、路面電車を廃止し、自動車中心のまちづくりに方針を大転換。持ち家率も高く、世帯の辺りの自動車保有数も日本トップ。金沢は極端な郊外化、ファスト風土の波に晒されることになった。

2015-02-21 00:00:29
速水健朗 @gotanda6

【承前】自著『ラーメンと愛国』にも書いたが「8番ラーメン」は、国道八号線沿いのドライブインとして始まっている。これが、その後の郊外型チェーン店のはしりとなった。

2015-02-21 00:01:38
速水健朗 @gotanda6

【承前】ここ10年、日本の地方都市は都心回帰の流れに向かう。だが、金沢は乗り遅れてる。持ち家志向が強く、いまだ郊外住宅が人気。高層集合住宅の規制も手伝い、中心回帰が遅れている。ただ集積への働きかけもある。野町と金沢駅間という都心部にLRTを通そうという提案がそう。

2015-02-21 00:03:08
速水健朗 @gotanda6

【承前】金沢の人たちは、地元の鉄道は不便だから利用しない。僕も金沢に行くと、ずっとレンタカーか実家の車しか使わない。今回は、北陸新幹線開通前の金沢を見に行くというのが目的だったのだが、そこであえてローカル鉄道に乗ってみた。

2015-02-21 00:07:48
速水健朗 @gotanda6

【承前】そこでLRT導入という、かつての路面電車の復活案を知った。あと、歩いてみる金沢も体験した。駅から兼六園、野町から片町、そして、香林坊、味食街、新天地。あまり地元の人は歩かないけど、以外に大丈夫。LRTとかがあるともっといい感じだろうな。

2015-02-21 00:10:25
速水健朗 @gotanda6

【承前】一方で、金沢の人はあまり自覚がないけど、運転代行というビジネスがこれだけ発展している街もない。郊外の住宅地から中心部にクルマで仕事に来る。その生活だと、当然飲めない。でも片町界隈で飲んで、代行を呼んで帰る。聞くと、タクシーよりも安いという。

2015-02-21 00:13:00
速水健朗 @gotanda6

【承前】代行は興味深い。で、ここ数年、新天地、味食街といった片町の隅っこにあったかつての歓楽街に新しい店ができはじめ、若い世代の流入が始まっている。これは、金沢版中心市街地の活性化といっていい数少ない現象のひとつ。

2015-02-21 00:18:02
速水健朗 @gotanda6

【承前】ちなみに、新天地、味食街というのは、新宿で言うゴールデン街とションベン横丁みたいな場所。小さい5,6人も入ればいっぱいの店がずらっと並んでいて、今回の旅では、一晩に5件行って、どこも雨なのに賑わっていた。

2015-02-21 00:23:04