猫の日企画【222散歩】

猫の視点で好きなところを散歩してツイノベにするだけという気ままな企画です。 猫のような気まぐれ気分でお楽しみください。
twnovel 猫の日 ついのべ ツイノベ
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綺想編纂館(朧) @Fictionarys
今日は寒くて暖かい。昼寝を終えていつもの道を歩いていると、曇り空からポツリと鼻先に雨雫。舌先で舐めて空を見上げれば、ふいに差し掛けられる傘と「こんなところにいたの?」の優しい声。抱きしめられた腕の中、冷たくて温かい体温に、小さくニャアと返事をした。 #twnovel #222散歩
綺想編纂館(朧) @Fictionarys
先ほどから尾行されている。狭い路地を抜けても高い塀に登ってもずっと。仕方ないと諦めて振り向いた。ご用は何かな、お嬢さん。少女は傍に来てピンと立った耳の間の毛並みにそっと触れた。そんなに嬉しそうに笑うなら、前足で顔を洗う時間くらいは付き合ってもいい。 #twnovel #222散歩
水木ナオ @nayotaf
吾輩は猫である。迂闊にも高い木の上から降りられなくなった。烏も帰る夕暮れ時、誰も助けに来てくれない。仕方なく物思いにでも耽ってみる。燃える夕陽に照らされる内、ふと世界の秘密に気付いてしまった。きっと此の世が引っくり返る。でもこの木から降りられない。 #222散歩 #twnovel
しーな @xsheeenax
さて、日課のお散歩に出かけるとしよう。ご主人が開けてくれた窓の隙間からするりと身体を滑らせる。……外に出た途端、大切な用事を思い出して身を翻す。コタツにもぐって顔を出す。今日は休日、ご主人を癒してあげないとね。寒かったからとかじゃないから。にゃー。 #222散歩 #twnovel
綺想編纂館(朧) @Fictionarys
宵闇に蝋燭の灯りが漏れる部屋を覗き込む。気配に気づいた彼は微笑んで、傾けていた杯を置いて手招いた。「今宵の名代は随分と可愛らしい」貴方の愛しい花魁の名代なら、喜んで。だって私の姐さんの大切な旦那様だもの。猫の手は大切な人にしか貸さないの。 #twnovel #222散歩 #猫の日
浮世堂 @ukiyo_do
吾輩は猫である。日がな一日外で働くご主人を心配するのだ。早く帰って来ぬものか。でないと炬燵がぬくくならぬ。なにかぬくいもの…。猫は家の中を散歩する。 #222散歩 #twnovel 床暖房はなんか違う。コンセントはせせこましい。ご主人のベッド…ぬくい。いい匂い。はよ帰ってこーい。
黎沓 @Re_TnoiSa
うちの塀からずっと北に歩いて、緑の屋根をひょいと越えたところをするりと飛び降りた目の前に馴染みの魚屋がある。ご主人は優しい。にゃあと挨拶すると必ず朝仕入れた新鮮な魚の端切れをくれる。そのお返しにしばらく客寄せをするのだ。ねぇ、えらいでしょう? #222散歩 #twnovel
水城みと @mzsr310
にゃあお。そんな下手な鳴き真似してなんだい。不恰好に抱き上げられるよりも、歩いている方が余程いいのだ。ほら、構わないでおくれ。塩辛い液体で濡らさないでくれ。落陽の赤が、其の根城を黒黒と影にする。彼は崩れそうな根城で、ぽつり。ああ、無様で哀れな奴だねェ。只、彼に近寄る。#222散歩
キヨシロウ @kiyoshiro_aoi
散歩くらいのんびりとしたい。しかし世の中はそんな事すら私にさせてはくれない。うっかりよそ見していると凄く速い大きな猫にブッ飛ばされてしまう。油断していると二本足で歩く大きな猫が自由に動く前足で捕まえようとする。全く住みにくい世の中だにゃあ。 #222散歩 #twnovel
リュカ @ryuka511
ちょうちょを追いかけていたら、いつの間にか知らない所に来てた。こ、怖くなんかないぞ。立派な大人のオス猫になるのに、冒険は欠かせないんだ。見知らぬ公園を横切り、車に気を付けながら大きな道路を渡る。昼下がり、太陽があっちにあるなら、おうちは向こうだ! #twnovel #222散歩
楪 傷哉 @fly_to_Jupiter
とん、と縁側に乗っかる。いつもはいない人間がそこに座っていて、目が合ってしまった。「寒い中、君も月見かい?」微笑んだ貴方は空を仰ぐ。三日月が私達を笑っていた。縁側を降りて、垣根の間を飛び越える。「またおいで」背中でその言葉を聞きながら、尻尾で返事をした。 #222散歩
風岡なつ @suzu_lan06
日が落ちつつあるこの時間は気持ちよくてお気に入りだ。いつものルートを辿る。この時間が好きなのはもう一つ理由が。ご主人を迎えに行けるから。彼の足音を聞きつけて走る。おかえりなさい!でも今日はいつもと違った。見知らぬ少女が共にいる。まあ誰よあんた。猫でも嫉妬はするのよ。 #222散歩
なさわご@空想の街に思い馳せ中 @nasawago
今日はお休みらしい。いつもより早くから、公園は少年たちに占領されている。球を追っかけまわすのがうるさいったらない。仕方ない、夕方まで逃げよう。夕方になればいつものおばちゃんがご飯を持ってきてくれる。それまでお気に入りのこの日向で、一眠りでもしようか。#twnovel #222散歩
瀬口 @an2a_09
猫の日だけの魔法で飼い猫と身体を入れ替える契約を交わした。目覚めると身体が軽い。ひょいと壁に上る。お日様を近く感じる。風に揺れる草が楽しげに僕を誘う。枯れ芝生に緑が混じっているのに気付く。その中をもぞもぞと動いてたテントウムシに思わず目を奪われる。 #twnovel #222散歩
瀬口 @an2a_09
猫になった僕は小さい春を見付けた。それを僕になった猫に伝えたくなった。どうすればいい?どうすれば伝わる?簡単なことだ。見付けた春を持っていけばいい。春を告げる赤い星を僕はじっと狙う。無意識にお尻が揺れる。飛びかかった瞬間、それは空へと逃げて行った。 #twnovel #222散歩
瀬口 @an2a_09
振り返ると、僕になった猫がにこにことこちらを見ていた。猫になった僕は喉を鳴らして擦り寄った。「難しいもんだろ?」と猫が言う。「次はうまくやるさ」と僕が言う。僕らは一緒に寝床に向かう。今日だけの魔法はもうすぐ切れる。目覚めたらいつもの朝が待っている。 #twnovel #222散歩
権田 @pg030712
視界が歪む鉄格子なしで見上げる青への感動をどう表現すれば良いのだろう。柔らかな絨毯しか知らない肉球にどんよりとした色の固い地面は正直痛みしか与えてくれないけれど、その代償が自己責任という名の自由なら甘んじて受け入れる。閉ざされた世界には戻れない。#222散歩 #twnovel
七歩 @naholograph
吾輩は猫であるについて我輩は疑っている。もしも我輩が我輩は猫であるの猫であるなら、我輩は猫であるなどいうだろうか。誰に伝える必要があるか。世界は猫のもの。生き物は大体猫。ほらこの水の中、赤くひらひらするものも猫。我輩は赤き猫の捕食者である。名前などはクククッ、言えぬ。#222散歩

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