- uchida_kawasaki
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岩波の世界・臨時増刊「イチエフ・クライシス」は12月8日発売。私は「津波は本当に『予見できなかった』のか」という話を書いてます。検察の不起訴理由にどんな穴があるか知りたい方は必読。東電の確率論にまんまと騙されているあたりが情けない。 pic.twitter.com/ULdfMQn0TM
2013-12-07 16:02:55世界・臨時増刊「イチエフ・クライシス」を書くのに調べていて発見したのは、土木学会が原発の津波基準をまとめた時の土木学会長は、東電の元原子力本部副本部長という事実。福島の地質調査も担当していたバリバリの原子力土木の人だった。そこが作った基準は「お・て・も・り」としか言いようがない。
2013-12-08 14:22:00検察が関係者を不起訴にした理由 p.tl/yRgs を読むとひどい。地震本部が日本海溝沿いの津波地震を予測していた(2002)のに東電がそれに備えなかったことが一つの焦点。検察は「地震本部の予測を踏まえて対策すべきという専門家の意見はなかった」と言う。
2013-12-08 15:00:40しかしそれは無理な注文。福島原発の津波想定や対策は、1966年に設置許可申請をした以降、なんどか見直しされてきたがそれは全部秘密にされてきたから。どんな想定や対策をしているか知らないのに、声をあげようがない。
2013-12-08 15:02:05また検察は「ほかの電力事業者においても、地震本部の長期評価を踏まえた津波対策を講じたことはない」としているが、ひどい事実誤認。東海第二は、地震本部の津波地震を想定して2009年から防潮堤のかさ上げ工事をした。工事が終わったのは311の二日前。ぎりぎり間に合った。
2013-12-08 15:06:47東北電力女川は、もともと慶長地震(これも地震本部の言う津波地震の一つ)に備えていたから、地震本部の長期評価に備えていなかったのは東京電力だけなのだ。検察はどうしてこんなあからさまな嘘を言い立てるのだろう。
2013-12-08 15:07:56検察曰く「地震本部の長期評価による津波地震の発生確率は、その信頼度が高いものではないとされていた上、東京電力では、10mを上回る津波が襲来する確率は1万年から10万年に一回程度と試算されていたことなどに鑑みれば、直ちに対策工事を実施しなかったことが、当時の行為者の立場におかれた
2013-12-08 15:38:21続)一般通常人において遵守することが要求される社会的行動準則・行動基準から逸脱していたとまでは認め難い」。この確率が科学的なものなら検察の言い分も検討に値するが、これは主に電力会社員の投票で決まった数値なのだ。発生確率というより、電力会社の願望の数値化にすぎない。
2013-12-08 15:40:30さすがに土木学会の内部からもこの確率には批判が出ていた。「地震学者以外は専門的知識がベースになっていない」「過去に地震が起きたことのない地域については、地震学者以外には回答が難しい」と結構厳しい批判が議事録に残る。そんな数値を持ち出して不起訴にする検察の見識はどうなの
2013-12-08 15:42:10検察は、「1万年に一回」を算出するもとになったアンケートを持っていたそうだから(聴取された人による)、その内実も知ったうえで、確率論に騙されたふりをしているというか、東電が準備した確率論のトラップを知った上でひっかかり、不起訴理由に利用しているように見える。「あ・く・し・つ」
2013-12-08 15:45:36「地震本部が言うような日本海溝沿いの津波地震は起きると思うか」。土木学会が2004年に地震学者や電力会社員に実施したアンケート、質問用紙だけでもくださいと土木学会に頼んだのだが、だめとおっしゃる。当時の関係者の認識を知るうえでは重要な証拠なのに、どうして隠すのか。
2013-12-08 15:57:21φ(..)メモメモ 世界増刊 イチエフ・クライシス 2014年 01月号 [雑誌] amazon.co.jp/dp/B00GZ608K0/… via
2013-12-08 18:11:47岩波書店 イチエフ・クライシス
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2014/ex/852.html