【お山が動いた】巨大吹雪来寇のこと

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額から血を流した古鷹を阿賀野が支えている。「うん、近くだから大丈夫だよ。」矢矧自身は艤装から黒煙を吐き始めていた。「あらたいへん！」駆逐艦浜風と長波がかけもどって3人を肩で支えた。#柑橘鎮守府

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吹雪は生きていた。なんと彼女は大吹雪の機関部艤装の中に意識不明で倒れていた。どうもまったくもってつじつまの合わない話しかできないようだ。仕方なく提督は入渠とリハビリを兼ねて肥え運びを課すに留めることにした。もちろん謝罪と罰直が待っている #柑橘鎮守府

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数日後のことだ。ラウンジ早霜でキュラソーとジンのミックスという酒を舐めながら柑橘提督は人を待っていた。からんとドアが開いた。 #柑橘鎮守府

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天龍龍田のコンビは隣に座った。「お待たせ。」　提督に封筒が滑って行った。「軍令部のおっさんが菱モチ喰いすぎるなってさ。あれは毒にも薬にもなる。」バイオ大吹雪は中央にある吹雪のゲノムがなければできない。それを唯一できる者からの警告。#柑橘鎮守府

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「天龍ちゃんは【あら金】のステーキおごってもらってごきげんだったわよ～」「余計なこと言うなよ。」 提督は封筒の中身を一瞥して仕舞った。 「私がおとなしく農業三昧してるんならいいってか。」 「あまり他のところともめちゃいやよお、って。」 #柑橘鎮守府

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「好きでもめてるわけじゃないさ。」小さな十徳ナイフで器用にオレンジの皮をむいた。 「船魂には船魂の意地も矜持もあるってことさ。」 早霜がおかわりの酒を作ってテーブルに置いた。#柑橘鎮守府