- kumagoro_h
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最後に『合作コミック』というのをやった。名刺サイズの小さなカードをたくさん用意し、それにリレー4コマ漫画(それ以上のコマ数になることもある)を描いていくというものです。ルール。最初に、主人公の自己紹介を描きます。この主人公は必ず動物のキャラでなければいけない。
2015-03-25 16:21:13で、動物キャラの絵と、職業とか名前とかを描いた紙を隣の人に回す。自分にも他の人が描いた1コマ目が回ってくるので、それに続く2コマ目を描く。というのを、参加人数+1枚の紙を持って、無くなるまで続けるというものです。参加人数+1なので、必ず最後に自分の描いたキャラのが帰ってきて、
2015-03-25 16:24:18それにオチを付けるという仕組みになっております。オチはキャラを作った本人が付けるので、自己紹介とオチの間の部分を描く人は、起承転結の承と転の部分、つまり問題の発生と、それをどうすればいいだろう?とか膨らませる内容しか描いてはいけない。解決しちゃったらだめ、というような
2015-03-25 16:28:47決まりがあったような気がします。このゲームの作者の人は「絵の描けない人でも参加できるようにした」と言っていたけど、なぜそうなのかはよく分からなかった。私は、最近絵を練習してきたのは、きっとこのような事態に備えてだったのだ! と気持ち悪い気合を入れて描いたのだけれど、
2015-03-25 16:32:53緑色のボールペン(しかも細い)で描いたので、すごく見づらくて残念なことになった。なんで緑いろのボールペンを使ったのかと言うと、他の人と色を変えたほうが区別つけやすいだろうと思ったからと(そもそもなぜそんな区別をつける必要があったのかは分からない)、
2015-03-25 16:35:04自前の、黒赤青緑の4色ボールペンを使っていて、緑のインクが一番減るの遅いので、ここで消費してやろうと思ってしまったからです。黒を消費しすぎると、新しいボールペン軸を買わなきゃいけないと・・でもボールペンの軸って、どれを買えばいいのか、ロフトに行くたびに分からなくなって・・
2015-03-25 16:37:36すべて、私のなまけ心と、悋気が招いた結果です。自分の絵の見づらさに、私の悪性が余すところなく露出しているような気がして、ゾクゾクしました。私の隣に、ウラモトさんというプロの漫画家の人が座ってたんですけど、さすがにお絵描きが正確かつ早くて、
2015-03-25 16:40:05合作コミックが終わった所で18時になったので、私は帰らせて頂いた。半分ぐらいは同時に帰ったと思うけれど、まだ残ってゲームしていた人たちもいたらしい。私は挨拶をして、すばやく帰った。外はひどい雨だったが、躊躇していると、「駅まで車で送る」とか「駅まで一緒に行きましょう」
2015-03-25 16:47:38といったムードが起こる可能性もあるので、さっさかと一人で歩いて行った。帰りにも武蔵小杉グランツリーで飯を食べたかったからである。一人で食べたかったからである。昔から私は、誰かと一緒に飯を食べるということに抵抗がある。よほど親しい人でないと相伴するのに苦しみが伴う。
2015-03-25 16:49:22その代わり、一人でフランス料理のコースだって食べに行くし、女性客が95%のクレープと紅茶の店にだって突撃できる。一人焼肉だってこの前やった。
2015-03-25 16:52:42で、グランツリーで、どこも結構な値段がするので迷った挙句、一番安かった焼きカレーっちゅうものを食べたんだけど、あまり美味しくなかったのであまり書くことはない。店選びを失敗したと、暗い気持ちで雨に打たれながら帰った。
2015-03-25 16:53:27総括する。その日やったどのゲームも、勝ち負けもゴールもないけど、ある程度のルールは決まっていた。そのルール内で、普段はしないようなコミュニケーションを行ない、そこに発生する不思議な空気感に浸ったり、普段なら思いもしない発想が出てくることに自分で驚く、というものだったように思う。
2015-03-25 16:58:47で、これは、TRPGやよく作られたビデオゲームに見られるほど、「疑似体験」と呼ばれるものではないような気がする。それぞれの参加者が、ルールのフィルターを通すことで、普段のペルソナとは違うものを表層に出して、共有する。起きながら夢を見て、その話をし合うようなものではないか。
2015-03-25 17:02:11自分の脳と、そこから出てくるものを、嗜好品として味わうような。自分の頭を開けて、スプーンですくってプリン見たく食べるビジョン? うわあ、怖い。やめなよそういうこと考えるの。
2015-03-25 17:03:59最初に参加者全員、自己紹介はしたけど、ハンドルネームで呼び合うし、ゲームの最中は、その人ではないその人になっているしで、5時間たっても最後まで、誰が誰なのかは分からない。しかし、こうではない、普通のコミュニケーションとは何か。職場や学校で行なわれるものはどういうものか。
2015-03-25 17:06:34職場や学校では、まあ、所属等のステータスと趣味について、あるいは今後の目標みたいなの? を自己紹介する。それらの表層的な情報を基にして、話をつないでいく。それで、そういうコミュニケーションでその人のことが分かるのか。なんていうか私は、表層からスタートして、掘り下げていくのが、
2015-03-25 17:09:47大変な手間ではないか、面倒臭い、最初っからどういう人間なのか、核心を語ってくれないか、と思う事がある。そういう自己紹介はいいから、生まれた時や一番古い記憶から、今までのことを、どうしてここに流れ着いたのかの歴史を全部語ってくれないか?と思うことがある。
2015-03-25 17:11:21ロールプレイングポエムの場で起こるコミュニケーションは、とりとめもなくて、何がなんだか分かりはしない。しかし、通常、コミュニケーションからその人の核心を知ろうとする時は、言ってる内容よりもその人の言い方を手掛かりにするしかないわけだけど、その「言い方」が通常のコミュ(略した)
2015-03-25 17:14:40よりもはっきり出てしまうというか、言い方だけを頼りにして進んでいくけもの道のようなものだし、通常使っていない人格みたいなものを出さなきゃいけない仕組みになっているから、何も分からない闇の中でその人の深みを覗き見る感覚があるというか。そういうのが面白いんですかね。
2015-03-25 17:18:45で、最近やって(やらされて)いるネットラジオで、この会のこと話したんだけど(「すべての色は消え」と「暴力の階段」のことを話した)、まあ、ラジオだから笑いを作るという面もあるだろうけど、ルールの説明をしている過程で、何度か「何そのルール!?」という感じで同じ出演者に笑われた。
2015-03-25 17:21:35