宗教右翼(特に生長の家)と自民党

宗教右翼(特に生長の家)と自民党
141
a @ukrainatea

野中広務古賀などの戦中・戦後の苛烈な時代を生き抜いた議員がいなくなって、中身の何にもない、二世三世議員や、エリート官僚上がりの上昇志向だけ強い議員だらけの自民党議員には、確たる政治理念などあるはずもなく、極右カルト宗教で差別的な民衆統治方法を注入されているんだろう。倒すしかない

2015-03-02 13:16:20
菅野完 @noiehoie

宗教右翼が自民党を利用してるのではなく、自民党が宗教右翼を利用してるというのがポイントな。 古賀や野中のような政治家を支えた、遺族会土地改良組合みたいな支持層が高齢化で死に絶え、支持層を失った自民党が、次の基盤として宗教右翼に食指を伸ばした。

2015-03-02 19:41:26
菅野完 @noiehoie

なので、「宗教右翼の政治への影響」というキーワードでは、アメリカと日本は似てるけど、力の向きが逆。 アメリカは宗教右翼が政治家を利用する 日本は政治家が宗教右翼を利用する

2015-03-02 19:42:55
菅野完 @noiehoie

特定の宗教が「教義なりなんなりの要請から政治を利用し、社会を壟断しようと陰謀を画策する」と、みなが想像しがちな図式は、アメリカにあっても日本にはない。 日本にあるのは、政治の方が権力の維持のために宗教を利用するという図式。

2015-03-02 19:45:20
菅野完 @noiehoie

「宗教右翼に利用される政治家」がいるのはアメリカ 「宗教右翼を利用する政治家」がいるのが日本。 その代表例が石原慎太郎一家。 なんで、石原慎太郎が息子の石原伸晃真光に入信させたか。。。って、考えてみろ。

2015-03-02 19:47:28
菅野完 @noiehoie

日本会議を支える団体に、宗教右翼がたくさんいるのは事実だけど、あの宗教右翼のリストをみて、「宗教右翼が政治を利用している」と見るのは早計。 政治が、「宗教右翼の動員力に支えられた日本会議」を利用している。 まあ、その構図を作り上げたのが、日本会議事務局の一部の連中なんだけどな

2015-03-02 19:49:40
菅野完 @noiehoie

こないだの衆院選で、共産党が躍進したのは、ひとえに、投票率が空前絶後に低かったから。公明党が維持できたのも亭投票率のおかげ。投票率が低ければ、組織票があるとこが勝つ。民主党にさえ連合がある。 確固たる組織票を持たぬ唯一の巨大政党が、自民党なのよ。

2015-03-02 19:54:16
菅野完 @noiehoie

そうです。生長の家がポイントです。そして、いま日本会議の事務方は、「政治から撤退した生長の家に恨みをもつ、元生長の家運動家」たちなの。“@michaelwings153: @noiehoie それに気がついて政治から完全撤退したのがかつて右翼宗教の代名詞だった生長の家だったりす

2015-03-02 19:55:56
菅野完 @noiehoie

公明党ができるより前、「政治進出する新宗教」の代名詞は生長の家だった。生長の家が、戦後の右翼を支えた。 しかし、生長の家は、政治関与を80年代に辞める。政治関与を止めたのに、生長の家の運動で育った運動家たちは、あの路線を放棄できなかった。 放棄できなかった連中が日本会議の事務方

2015-03-02 19:57:54
菅野完 @noiehoie

「地方の王国」的な見方をすれば、自民党の支持基盤は、農協 土建屋 地域の金持ち と確固たるもののように見える。しかしそれは所詮利権。思想による支持より脆弱なのは、つまり、「金の切れ目が縁の切れ目」になるのは、当の自民党が一番よく理解してた。 だから、自民党は宗教を必要とした

2015-03-02 19:59:21
菅野完 @noiehoie

80年代までの生長の家の政治関与って、すごいピュアなのよ。教義にもとづいて(その教義が極右なんだけど)その教義通りの世の中を作ろうとして、政治に関与した。 それに、当の自民党も、生長の家のような巨大組織を必要とした。 しかし、生長の家は、谷口雅春師なきあと、路線放棄する

2015-03-02 20:02:10
菅野完 @noiehoie

統一教会もそうよ。原理運動とかたしかにカルトでダメなんだけど、彼らがなんで必死に社会運動するかっていうと、カルト的に信者を狩ろうというのではなく、すごくピュアに「社会が赤化すると無神論者が増えて僕らが弾圧されるだろう」という危機意識だったのよ。

2015-03-02 20:03:27
菅野完 @noiehoie

つまり、いま自民党を支える連中というか、自民党が寄り掛かろうとしている連中というのは、80年代以前の「反共 反創価」のメンタリティーで蝟集した連中なのよ。 そう思うと、日本会議に国柱会からキリストの幕屋まで同居しているのが理解できる。 彼らは教義で対立しても、そこで共闘できる

2015-03-02 20:08:32
菅野完 @noiehoie

普通考えたら、「国立戒壇つくろうぜ!」っていうてる国柱会と、「クリスチャンシオニズム万歳!」なキリストの幕屋が同居できるはずがない。 しかし、「赤化防止 反創価学会」っていう古色蒼然たるテーゼの下だと、彼らは共闘できるし、彼らの教義からいえば、共闘せざるをえない

2015-03-02 20:10:06
菅野完 @noiehoie

「赤化防止 反創価学会」なんていう古色蒼然たるテーゼに立脚すれば、前回の衆院選の結果なんて、恐怖でしかないはず。 「ほれみろ、俺たちが選挙で頑張んないと、共産党が伸びるじゃないか。公明党だって議席あんなになるじゃないか!」 と、焦りまくってると思う。

2015-03-02 20:11:38
菅野完 @noiehoie

それに自民党が宗教右翼を必要として利用したのって、今に始まったことじゃないからな。鳩山内閣→岸内閣の時代なんか、いまより露骨やった。60年代末までは「地域の金持ち」「利権構造」が出来上がってなかったからな。 その後の高度成長で利権構造ができあがって、自民党は宗教を捨てた

2015-03-02 20:14:05
菅野完 @noiehoie

「宗教を利用しなくても大衆を動員できる自民党」の象徴が田中角栄だったのだろうとおもう。で、最後の光が中曽根康弘。 しかしその後、高度成長はとまり、バブルもはじける。利権構造なんてのうなってもうた。金の切れ目が縁の切れ目の時代がきた。 その境目が、ちょうど、細川内閣成立

2015-03-02 20:15:47
菅野完 @noiehoie

細川内閣成立は、「60年代末に自民党から捨てられた宗教右翼」から驚異だったはず。だって、あの政権は、「非自民 非共産」だけど公明党がまるっと支えてたわけだ。 「おおお容共政権が出来る前に、容創価政権ができたか!」と驚いたにちがいない。 と、同時に、自民党も、初の下野を味わう

2015-03-02 20:17:54
菅野完 @noiehoie

「金の切れ目が縁の切れ目で、利権構造に依拠してるだけでは政権を維持できない」と自民党が痛感したタイミングと、宗教右翼界が「容共ではないが容創価政権ができた」という衝撃を味わうタイミングが重なるのが、細川内閣成立。 このタイミングで初当選したのが安倍晋三

2015-03-02 20:21:27
菅野完 @noiehoie

僕は本音をいうと、「宗教が政治を利用しようが政治が宗教を利用しようが構わない」と思っている。それだって手続きに瑕疵がなきゃ、不正でもなんでもない。民主制の一形態だ。ただ、その宗教が近代社会を否定したり、立憲主義を否定したりするなら、膺懲するのみだ。

2015-03-02 21:32:12
菅野完 @noiehoie

生長の家の名誉のためにいうと、生長の家の教義がカルトくさかったり、信者獲得手法がカルトくさいわけじゃない。教義はたしかにエスノセントリズム満載「だった」けど。 それに、どんな宗教であれ、エスノセントリズムな装いになってしまうのは、宗教であることの宿命みたいなもんだしな。

2015-03-02 21:38:21
菅野完 @noiehoie

問題は、生長の家が政治路線をひた走っていたころに生長の家で育てられた、運動家たちの「今」なのだ。 彼らは谷口雅春の教えのまま(そしてそれは今の生長の家で否定されつつある)、いまも生きている。そして、谷口雅春の戦中の考えを、実地に移そうといまだにやってる。

2015-03-02 21:39:55
菅野完 @noiehoie

生長の家が、ここ10年ほどで、急激な左旋回をしていることも、言及しとかんといかん。 三代目会長になってからの生長の家は、代々木以上の左 思想的には、「代々木+エコロジー」みたいになってる 昔からの運動家は、「裏切られた!」と憤慨するのと「教義と歩みを一にする」に二分された

2015-03-02 21:41:43
菅野完 @noiehoie

でいま、生長の家は、「お家騒動」状態にある。 三代目会長のリベラル路線についていくひとと、原点回帰を唱える古い考えのままの原理主義者たちと。 「生長の家がいまも保守政治家を支持している」ようにみえるのは、後者の一派によるもの。

2015-03-02 21:42:57
菅野完 @noiehoie

で、「生長の家三代目についていこう」という人たちは日本会議的なものに期待さえしていない。だって思想的に相入れなくなってるから。 しかし、谷口雅春への回帰を唱える人たちが日本会議事務方にたくさんいる。 彼らをもはや「生長の家の信者」とは言えないのではないかとさえ思う。

2015-03-02 21:44:10