2015/3/2講義「海上迷彩」

艦これから提督になったがあまり史実などを知らない、という提督達へ贈る艦娘への理解を深められる講義。分かりやすさを重視しているので間違っている部分はご指摘下さい。
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ローラント提督 @r18_jager

…さて、TLの動きも鈍いので軽くお勉強の時間にでもしよう。のんびり受講してくれればいい。 今回は「海上迷彩」について、だ。

2015-03-02 14:16:35
ローラント提督 @r18_jager

ミリタリーな世界において迷彩というのはとても一般に普及しているが、第二次世界大戦中は研究はされていたが、あまり重視されるものでは無かったんだ。 当時の軍服はどこの国に所属しているか、を示し「共に戦う仲間」という気分を高める事、そして供給し易いことが第一とされていたからな。

2015-03-02 14:21:33
ローラント提督 @r18_jager

この迷彩を最も早く取り入れていたのは俺の知る限りでは戦車だろう。 真っ白な雪原に合わせた“冬季迷彩”、砂漠に合わせた黄土色塗装などが代表的だな。 次に航空機。そして今では考えられんだろうが軍艦も迷彩を取り入れた事がある。

2015-03-02 14:24:48
ローラント提督 @r18_jager

軍艦に取り入れられた迷彩は他の兵種と違い、隠れるのではなく、艦の種類を誤認させるのが狙いで試験的に取り入れられた。 いろんな迷彩が試されたが…最も効果的なのでは、と考えられたのが白と黒で描かれた幾何学模様式の迷彩”ダズル迷彩”というものだ。

2015-03-02 14:28:39
ローラント提督 @r18_jager

このダズル迷彩は我が国の誇る戦艦ビスマルクにも施されている。 実際に効果が有ったのかはなんとも言い難いが…史実においてビスマルクをプリンツオイゲンと誤認し攻撃が遅れた、という話も残っているな。 pic.twitter.com/lMSw9h48lX

2015-03-02 14:32:42
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ローラント提督 @r18_jager

このダズル迷彩は世界各国で研究対象となっていて、あちこちの海軍で流行ったのだが廃りも早かった。実戦に使ったのはドイツ海軍と日本海軍くらいだろう。 そして日本の軍艦はどこの国より水上迷彩の種類と施された艦が多いのを知っているか?

2015-03-02 14:34:50
ローラント提督 @r18_jager

最近艦娘として着任した「信濃」や「瑞鶴」「瑞鳳」は陸軍ぽい緑や黒、茶色などを混ぜた迷彩、「あきつ丸」は白と黒のダズル迷彩が施されていた。 この影響で艦娘のあきつ丸はおしろいを顔に塗っている、という訳だったりする。

2015-03-02 14:37:24
ローラント提督 @r18_jager

また迷彩とは少し離れるが…「仮装巡洋艦」という存在も有った。 貨客船に似せて作った船体に雷装や主砲を巧みに隠し、近付いてきた敵を騙し討ちをするというちょっと卑怯かもしれない船だが…割とあちこちの海軍で採用されていたんだ。 艦娘になったらドレスなどで着飾っているかもしれんな。

2015-03-02 14:40:53
ローラント提督 @r18_jager

現代の艦船において迷彩というのはほとんど取り入れられていない。これは敵艦を発見するレーダー(電探)が発達し、目で確認を行う必要が減ったからだが… そのレーダーを騙すための一種の迷彩とも言える技術が取り入れられ始めている。…が、この件は興味が有るものが居たらまた取り上げよう。

2015-03-02 14:46:44
ローラント提督 @r18_jager

ともあれ、迷彩が有る程度の効果を挙げ、最優先研究対象となったのは第二次世界大戦が終わり、ベトナム戦争の頃と言われている。 現代の陸軍では当たり前となっている迷彩にもそんな歴史が有った、という事だな。 今回の講義はここまでだ。

2015-03-02 14:51:57