3月11日に想う…エンタメは人が生きるために必要なものなのか?ゲームやアニメなんかが本当に必要なのか?という話。
- megamarsun
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このときはじめてセルルックというものについて、深く話す機会があって、どんどんセルルックの表現にはまっていくわけです。その後、あったのが、元ゴンゾ会長の村濱章司さん。自作のアニメをみせると、「アニメなんか作っちゃだめだよ!」となぜか説教されるはめにw
2015-03-11 00:37:34村濱さんは、そのときすでにゴンゾは退職されていて、新しい会社をやってて、アニメもつくってたんだけど君は自分の価値を分かってない。君はiPhoneアプリをつくるべきだとwじゃあアニメの知識もいかして、セルルックキャラの出てくるアプリをつくるかーと思って出来たが朗読少女というアプリ。
2015-03-11 00:39:23朗読少女は運よく大ヒットして100万ダウンロードアプリに。しかし、せっかく人気がでたのでいろいろキャラクタービジネスも模索したけど、どうしてもアプリ発というのが足かせになっていまいちひろがりきれない。朗読少女の人気もややかげりが見えたころに、ある企画会議が開かれる。
2015-03-11 00:41:22キャラクターをもっと魅力的に表現できないかなーと。いや、キャラクターそのものをもっとみんなに愛してもらう方法はないかなーと。最初に出た案は、みかんを題材にしたご当地キャラクター。その企画は諸事情で頓挫。なにも思いつかないまま朗読少女の更新をする日々。
2015-03-11 00:43:05その日、ゲームやアニメやアプリを作ってきた僕の人生はすべて否定された気がしました。アニメとかゲームとか何の役にもたたないものだとはっきりと悟らされたからです。TVに流れるその映像をみて、僕のつくったアプリを遊んで気をまぎらわせませんか?なんていえなかった。完全に無力だった。
2015-03-11 00:46:11実際、朗読少女の応援メッセージという企画の話がすぐに出たのだけど、絶対にそれはやらないと断って(結果的にはだいぶ後になって落ち着いてきてからやりました)もうエンタメなんかなんの意味も価値もないんだとエンタメの業界にあこがれて頑張って来た日々なんかすべて無駄だったと思ったのですよ。
2015-03-11 00:48:38でも、時間がたってくると世の中もすこしかわってきて、やや平穏が戻ってきました。それでも、まだエンタメの意義が見出せない。そんな中でも仕事はしてるわけえ、朗読少女の更新をしたり、みかんのキャラクターの次のキャラクターを考えて会議をしたりしてました。
2015-03-11 00:50:18そのみかんキャラクターの次のキャラクターを考える会議で、村濱さんが、突然。「ずんだ餅はどうだろう」と言い出した。奥さんが岩手出身で、岩手には餅のフルコースとかあるらしいと。当時は、だいぶ落ち込んでる状態からは回復していたけど、なんかそのずんだ餅は悲壮感もなくてすごくいいなあと。
2015-03-11 00:54:33そして、そのアイデアを聞いて「じゃあ東方プロジェクトみたいに誰でも二次創作できるキャラにしましょう!」と。理由は東方プロジェクトの同人をやってる知り合いに、朗読少女の二次創作が流行らないけどなんかいい方法ない?って相談していて、何を馬鹿なことをいってるんだ!と怒られた事があった。
2015-03-11 00:56:22東方プロジェクトが壁サークルになるまで6年かかってるんだぞ。簡単に二次創作が増えると思わないでくれと、二次創作はそういった長く続ける事が大切で、そこで信頼を勝ち取るものなんだと!この話をすごく覚えていて、このずんだ餅のキャラクターは長く愛されるものにしましょうと。
2015-03-11 00:57:44長く愛されるもの…。それは、これから長く続く東北の復興になにか貢献できるかも??エンタメの意義に絶望してた私たちが、あの3月11日には何もできなかったけど、わずかな寄付をネットから入れただけだったけど、もしかするとこの長く愛されるキャラクターと復興はつながるのではないかと。
2015-03-11 00:59:47二次創作とずんだ餅をモチーフにして東北復興支援キャラクターをつくろう!と。そうやって東北ずん子が生まれたのです。それは、エンタメにあこがれて、やっと31歳でゲーム業界に入り、そこそこの成果はあったけど、3月11日にすべてが無意味になった自分の人生にあらたに希望が見えた瞬間でした。
2015-03-11 01:01:31まあ、そこから先はWikipediaでも見てもらうとして、実際に当時は半信半疑だったけど、2011年3月11日から4年。まだ、道半ばだけど少しはエンタメの可能性が社会に役に立てるかもしれない可能性が見えてきたと。そうおもって、なんとか今後もアニメやゲームを作る事ができそうだなと。
2015-03-11 01:03:52いま、アニメ化に向けて動いている東北ずん子ですが、この3月11日に、初心にかえり、エンタメは人が生きていく上で必要なものであると、そう信じられる勇気を僕自身が東北ずん子のプロジェクトからもらったのだと、そう、思っています。(連投終わり)
2015-03-11 01:05:54