【着任初期:Ep.Rivea】

葛葵中将 @katsuragi_rivea

【着任初期:Ep.Rivea】 だが、葛葵から返ってきたのは異なる答えであった 葛葵「ふっふっふ…なんと、戦艦と正規空母だ」 これには三人も驚いた。 夕張「嘘…新米中佐に戦艦や空母が回されるだなんてありえない 木曾「上は一体何を考えているんだ…」

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【着任初期:Ep.Rivea】 電「どんな方が来るのです？」 電が目を輝かせながら問いかけるのに気分をよくしたのか葛葵はむねを張り答える 葛葵「長門型戦艦の二番艦、そして航空母艦、翔鶴だ！」 耳を疑った。 この新米中佐の口からビッグ7と最新鋭空母の名前が出たことに

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【着任初期:Ep.Rivea】 夕張「すごいじゃないですかぁ！」 木曾「さすがに俺も驚いた。」 ますます気分をよくする葛葵に若干呆れはしたが強力な戦力が加わるのは素直に喜ばしい 葛葵「でもね… 少し表情を不安げに変えてくる。本当にせわしない男だ

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【着任初期:Ep.Rivea】 葛葵「条件が提示された。」 やはりか…と全員が目を細める 葛葵「今から数週間後に行われる作戦に我が艦隊も参加することになった。」 春先に行われる予定の作戦のことをそれは指していた…

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【着任初期:Ep.Rivea】 木曾「…ピーコック島攻略作戦か…さすがにそれは厳しいぞ？」 練度も浅い新米提督率いる艦隊にとってはそれは過酷であることは容易に想像出来た。 葛葵「そうだね…戦備に努めろってさ」 いつの間にかまたへらへらした表情をした葛葵が手を振りながら言う

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【着任初期:Ep.Rivea】 葛葵「でもさ、やるしかないじゃん！これからやってくる二人も加わるんだ。 やれるところまではやって後悔しようじゃないかw」 そう言い葛葵は間宮のお品書きを手に取り目を通し始める 木曾「…楽天的だな、悪くはないが」

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【着任初期:Ep.Rivea】 木曾は素直に目の前にいる男の行動が面白いと思ってしまった。 大本営相手に…取引？聞いたことがない 思考も読めず何をしでかすかわからない そして、根拠のない自信。 (コイツが…俺達の指揮官か…)

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【着任初期:Ep.Rivea】 葛葵「じゃあ、景気づけに奢るからどれでも好きなの、選ぶといいよ(*‘ω‘ *)！」 夕張「本当？じゃあ私はこの特盛りパフェ！」 夕張は遠慮なく頼み始める。こういう性格は本当に羨ましく感じるし時に助けられる。 葛葵「ほら、木曾も頼みなよ！」

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【着任初期:Ep.Rivea】 テーブルの上に並ぶ特盛りパフェが四つ。景気づけとしてはあまりにも似合わない光景だが、 電も夕張も葛葵も笑顔であった。 葛葵「では、艦隊のこの先を願い。乾杯…ならぬ…"甘杯"をしよう」 木曾「なんだそれは…(笑」 自然に笑みがこぼれた

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【着任初期:Ep.Rivea】 葛葵「ようやく、笑ってくれたね(*‘ω‘ *)そっちのほうが全然いーじゃん。 木曾…なんとなくだけどお前とは長い付き合いになりそうだ。よろしく頼む」 木曾「よしてくれ…」 建前ではそう言いつつも軽巡洋艦木曾は決意をしていた

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【着任初期:Ep.Rivea】 (コイツは本当に頼りない奴だ。 だから、俺達がそれを助けてやらなくてはならない。 そしていつか…いつかコイツに 最高の勝利を与えてやる！) 胸に秘めたる思いは必ず形になる。それは例え遠い未来であろうともーーー……

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【着任初期:Ep.Rivea】 ーーー…そして現在。 北方迷彩を施したマントを羽織り、重雷装艦となった木曾の姿がそこにあった。 木曾「…だからだな。これ以上俺の面倒事を増やさないでくれないか？」 りべあ「いーじゃんさ(*‘ω‘ *)たまにはさ！」

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【着任初期:Ep.Rivea】 木曾「たまには…？いつもだろ！！」 りべあ「あーもーうるさいなぁ！」 そこには変わらず仲睦まじく言い争いをする二人の姿があった。 翔鶴「ハイ♪お茶です。ここに置きますね」 木曾&りべあ「翔鶴からもコイツに何か言ってくれ！！」

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【着任初期:Ep.Rivea】 その妙なシンクロに翔鶴は思わず笑いを堪えられなかった 木曾&りべあ「？」 翔鶴「…相変わらず仲がよくって…(笑 たまに…羨ましく思います。神通さんも仰ってましたよ？ 本当の兄妹みたいだと」 その返答に思わず二人は顔をあわせる

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【着任初期:Ep.Rivea】 顔を赤くしながら二人は声を再び揃える 木曾&りべあ「誰がコイツと！」 やっぱり仲がいい。翔鶴はそう思う… その傍らで戦艦霧島はため息をついて何かを翔鶴に手渡す 霧島「…今日も…相変わらずね。ハイ翔鶴、これ。」 それは手紙だった。

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【着任初期:Ep.Rivea】 翔鶴は手紙の宛先人を見て笑みを浮かべる。 そこにはかつての仲間であった…「電」と書かれていた。 まだぎゃーぎゃーと言い争いを続ける二人の傍にそっとその手紙を置き。窓側に近づき、翔鶴は笑みを浮かべ呟く… 翔鶴「いい…天気ですね」 おしまい