西部ドイツ放送局サイト内「事故後 4年の福島 : 癌は最大の問題ではない」「4年後の福島 放射線下がる」記事まとめ

西部ドイツ放送局サイト内の記事や音声インタビュー内容を本田氏が翻訳して下さったのでまとめました。
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本田 仁 @hitoshi_hof

(続き) セシウムはそこに留まっていて数値も高く、所によって 1kg あたり数千ベクレルになっている。特に高いのは原子炉の沿岸で、離れるにつれ下がっては行くが 10〜15km の範囲は未だに高めである。

2015-03-15 03:50:15
本田 仁 @hitoshi_hof

Q : どういう影響があるか。 A : 予測される環境破壊はそれほど大きくない。一つだけ問題はセシウムがある程度長期間海底に留まるということで、それが幾らかでも舞い上がった場合、海底近辺に棲む貝や特定の魚などの海洋生物が摂取し、徐々に食物連鎖に入り込み、魚の内臓や血管に行き渡る。

2015-03-15 03:52:05
本田 仁 @hitoshi_hof

Q : 福島の規模で福島沿岸の魚が汚染されているかは福島では測定されているか。 A : もちろん計られている。ただしどの場所で獲ったものかを明確に区別する必要がある。日本の機関は定期的に検査のために魚を捕獲している。港湾内で獲れたものは汚染がすさまじく、海底の汚染も強い。

2015-03-15 03:54:10
本田 仁 @hitoshi_hof

(続き) そこでの魚、つまり「生きた核のゴミ」は規定値を大きく上回り 1000倍にもなり、これらはまさにひどく汚染された魚ではあるが、フェンスやコンクリートで外海からは隔離されているためそこから出ることはない。

2015-03-15 03:55:02
本田 仁 @hitoshi_hof

Q : 外洋はどうか。 A : 外洋では問題は明らかに少ない。そこでも試験漁は行われていて基準を超える魚が獲れることはあるがかなり少ない。例えば昨年は沿岸から 3km のところで 220匹の魚を調査のために獲ったがうち基準を超えたのは 5匹だけだった。

2015-03-15 03:56:13
本田 仁 @hitoshi_hof

さらに遠くに行けば基準越えの魚が獲れる可能性は非常に低くなると思われる。北部海洋全体では基準をわずかに超えるものが捕獲されることはあるかも知れないが、全体として人々に危険をもたらすことはないし、海洋の生態系にも目に見える影響はないことが最新の科学的立場から言える。

2015-03-15 03:57:15
本田 仁 @hitoshi_hof

Q : 福島沿岸の漁民は漁業を再開してもいいのか。 A : いや、原発から 20km 圏内は禁漁海域でここでの漁は禁止されていおり、これはしばらくの間続けれなければならない。その外での漁は許可されている。

2015-03-15 03:58:22
本田 仁 @hitoshi_hof

(続き) もちろん基準越えの魚が捕獲されることもありうる。もちろん魚は禁止海域を守らない。だが全体には (基準越えの魚が捕獲される) 可能性は非常に低い。

2015-03-15 03:59:54
本田 仁 @hitoshi_hof

Q : 今後の汚染状況の予測はどうか。 A : この先も減って行く。放射性物質には半減期がありセシウムは 30年。この数年で海水の放射性物質量は大きく減少したし、魚類の汚染も明らかに減った。この傾向はほぼ間違いなく今後も続く。

2015-03-15 04:00:43
本田 仁 @hitoshi_hof

(続き) ひとつだけ問題が残る。既に言ったように原子炉から 20〜30km 内の海底はセシウムが留まっていてこれがなくなるまでには何十年かかかるためその間は禁漁海域を維持しなければならない。

2015-03-15 04:01:28
本田 仁 @hitoshi_hof

以上。この後質問者が福島事故の影響はまだ続くとか言って終わり。一応音声ファイルのリンク貼っとく。 www1.wdr.de/themen/wissen/…

2015-03-15 04:03:18