「東京を考える、語る」川俣正 × 羽藤英二

TOKYO ART SCHOOL 特別企画 川俣正 東京トークシリーズ「東京を考える、語る」 3月4日(木)14:00-16:00 川俣正 × 羽藤英二 http://bh-project.jp/artpoint/program/art/tokyotalk.html 続きを読む
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@TSAKUTA

川俣正東京トークシリーズ「東京を考える、語る」今日は14時が都市工学の羽藤英二さん、18時がコミュニティデザイン・文化理論の桂英史さんです。秋葉原3331にて。http://bit.ly/d4WqPu #tokyotalk

2010-03-04 14:08:06
@TSAKUTA

川俣「東京の話をしているだけではないこのトークシリーズ、今日は羽藤さんに、計測できる・できないとか、都市のインフラの話をしてもらおうと思っている。」 #tokyotalk

2010-03-04 14:16:56
@TSAKUTA

羽藤「私の専門は"移動"。以前はMITで人の行動を数式を書いて予測する、シミュレーションするという研究をしていた」 #tokyotalk

2010-03-04 14:17:46
@TSAKUTA

羽藤「(松山の花火大会の日の人の移動データを見せる)ライフログとかいうが、人の行動をデータにとっている。音、気圧、ジャイロ、加速度、GPSなどのデータを取れる」

2010-03-04 14:19:47
@TSAKUTA

羽藤「一言で言えば、世界をデジタルにしていこうという話。昔はサイエンス、科学は、見て、脳で考えて、こうだろう、というものであった。ところがデータの取り方が変わり、見る方も変わってきた。社会そのものをコントロールするということが言われるようになってきた。」 #tokyotalk

2010-03-04 14:21:56
@TSAKUTA

羽藤「科学の世界が変わってきた。原爆のために編み出されたモンテカルロシミュレーションなど、シミュレーションが発達してきた。大統領選挙で世論を操作するのにも使われる」 #tokyotalk

2010-03-04 14:23:43
@TSAKUTA

羽藤「行動パターンのシミュレーションとデータが一致するところで、実際の行動が判別されたり、予測可能だったり操作可能だったりするところまできている。この、現実空間と仮想空間をつなぐ技術をプローブ(探査)・パーソン、PP技術と呼んでいる」 #tokyotalk

2010-03-04 14:25:51
@TSAKUTA

羽藤「PP技術を使うと、渋谷のいつどこで、高校生は何をして管理職は何をしてOLは何をしているといったことが見えてくる。ということがとりあえず私がやっていること」 #tokyotalk

2010-03-04 14:27:10
@TSAKUTA

川俣「これは精度の問題はどうなってくるのか。暑さ寒さとか、固有のものも観測できるようになるのか」 #tokyotalk

2010-03-04 14:27:49
@TSAKUTA

羽藤「さっき原爆のことを例に挙げたけど、これは技術的にはできるけど、科学者がやっていいことわるいこと、という問題に関わる話。昨年イグノーベル賞を日本の笑顔判定技術がとったが、これもセンス悪いけどできちゃう」 #tokyotalk

2010-03-04 14:29:59
@TSAKUTA

川俣「アクシデントはどう計測する?どう予測できる」羽藤「事故のシミュレーションなどではそういうこともやられている」

2010-03-04 14:31:16
@TSAKUTA

川俣「例えば小さな島の住民の行末は予想できるのか」羽藤「こういうシミュレーションで一番良く予測できるというのは人口の予測。流入なども予測できる。年間10万歩歩くと医療費が14円減るというシミュレーションがあって真剣にまちづくりに取り入れているところもある」

2010-03-04 14:33:41
@TSAKUTA

川俣「個人の身の上に起こることは予測できるのか」羽藤「マクロにはできるけどミクロにはできない。昔の人はよくしたもので、厄年とかを考えていた。今は画像診断から医療の予測をしたりとか。…あまり面白い話にはなっていないが、そういうことは行われている」

2010-03-04 14:35:45
@TSAKUTA

川俣「今日は質問攻めになりそう(笑)例えばアーティストになれる確率というのは計算可能なのか。何かをすることでアーティストになれる確率を上げられたりするのか」

2010-03-04 14:36:57
@TSAKUTA

羽藤「ライフハックというやつですね。必勝法、勝間和代の断る力みたいなハウトゥはあるかもしれないけど。科学の世界では、一定の数の科学者たちが研究をすれば、誰かが何かを発見する。誰にそれが降りてくるかはわからない」 #tokyotalk

2010-03-04 14:38:29
@TSAKUTA

川俣「いい絵というのを統計で決められるのか、誰もがわかってるようなわかってないような話。入れた理由と言うのが相対化されてるかどうか」 #tokyotalk

2010-03-04 14:39:30
@TSAKUTA

羽藤「川俣さんに批判されている気がしているけど(笑)小林秀雄が「美しい花と言うのはある、しかし花の美しさというのはない」と言った。入江観という風景画家がいて「描くのではなくて見る」のが好きと言った。自分も都市とか移動とかを見ているのが好きなのだと思う」 #tokyotalk

2010-03-04 14:41:20
@TSAKUTA

羽藤「鳥の目と虫の目、オイラー的な物の見方、ラグランジュ的な物の見方というのがある。ラグランジュ的なものは、小舟を川に浮かべて流してみるようなアプローチ。プローブもそちらに近い」#tokyotalk

2010-03-04 14:42:45
@TSAKUTA

羽藤「昨年マカオの都市コンペで、磯崎新、内藤裕、羽藤で参加した。更地に何を作るかというものだった。僕らはいつもだったら渋谷といえば渋谷らしさ、浅草だったら浅草らしさを読み込んで、そこにあてはめたものを作っていく。更地には何にもないので難しかった」 #tokyotalk

2010-03-04 14:45:19
@TSAKUTA

川俣「マカオにやってくる人のニーズとかはあったのでは?」羽藤「クライアント自身が想定できていないことをやることに磯崎さんがこだわった。前提となっている条件を飛び越えないといけないという。それでみんな寝れなくなった(笑)」

2010-03-04 14:48:13
@TSAKUTA

川俣「昔磯崎さん監修のプロジェクトで、20人くらいのアーティストが林の模型に、自分のビジョンを加えて行き、連歌的にやっていくというプロジェクトがあって、全く予想ができない。結局最後の建築家が全部をゴミにまとめて捨てちゃって、部屋に電球をインスタレーションして終わり、みたいな」

2010-03-04 14:50:17
@TSAKUTA

羽藤「磯崎さん監修では、福岡の香椎でコールハースやスティーブンホールなどで団地を救えるかというプロジェクトをやった。もちろん救うことができると思ってやってたわけではない」 #tokyotalk

2010-03-04 14:52:15
@TSAKUTA

川俣「磯崎さんと会うといつもアートは今どうなっていますかと聞かれて、いや建築の方が全然面白いですよと答えてる。磯崎さんは、ある種の意匠、デザインといった機能じゃないものを入れ込みたいのかもしれない」 #tokyotalk

2010-03-04 14:53:39
@TSAKUTA

羽藤「異質な組み合わせが生み出すものに興味があるのだろう。さっきのマカオのプロジェクトでも普通有り得ない顔合わせ」 #tokyotalk

2010-03-04 14:54:30
@TSAKUTA

羽藤「最近は自分は都市工学科の中のアーティストインレジデンスなどにも携わるようになってる色んなことをはじめている。理論から入ってものを作る方に転向して行く人も多いが、自分の場合は、何が起こるのかを見たい、確からしさを確かめたいのだと思っている」 #tokyotalk

2010-03-04 14:56:10