ベラルーシのETHOSで学んだ教訓とICRP111「日本の読者への手紙-なぜICRP111を書いたか」より

日本アイソトープ協会から発売された「語りあうためのICRP111」の「日本の読者への手紙-なぜICRP111を書いたか」(ジャック・ロシャール氏)が分かりやすかったので引用ツイートしたものをまとめました
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リンク www.jrias.or.jp ICRP勧告 解説書「語りあうためのICRP111」 刊行のお知らせ | 刊行物 学術誌RADIOISOTOPES、広報誌Isotope Newsや、アイソトープ・放射線の専門書、入門書、法令集、ICRP勧告(日本語版・英語版)などを発行しています。
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

ひいき目があるかもしれないけど「語りあうためのICRP 111」「はじめに」の次にあるロシャールさんの「日本の読者への手紙-なぜICRP 111を書いたのか」がいいね。(このPDFの7頁目から読めます→) jrias.or.jp/books/pdf/HAJI…

2015-03-17 17:26:24
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

ちょっと抜粋してみてもいいかな。

2015-03-17 17:28:30
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「今思うと、どちらかといえば堅苦しいこのテキストに関心をもってもらえたのは、つまるところ、この本にあるいくつかの文章が20年早く同じような状況で生きた人々の独自の体験を伝えていたからではないでしょうか。<略>汚染地域で<略>暮らしを続けた人々の体験です。」

2015-03-17 17:29:59
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

<略>があってすみません。無理矢理納めたかったので。

2015-03-17 17:30:14
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「ICRP111をつくらなければという思いが湧いてきたのは1990年代の終わりでベラルーシでのETHOSプロジェクト(1996-2001)とのつながりにおいてでした。略>支援があれば<略>汚染を受けた地域に暮らす人々は<略>防護に自ら取り組みうることが明らかになってきたのです。)

2015-03-17 17:33:15

↑ETHOS計画が始まったのはチェルノブイリ原発事故(1986)から10年後

3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「政府関係者や専門家のあらゆる努力がなされたにもかかわらず、地域の住民は状況に対してなす術がなく、あきらめの傾向が次第に強まりつつありました。<略>故郷に残って暮らすことを選んだ人たちにほとんど望みはありませんでした。」(※ETHOSプロジェクト以前)★誤字修正

2015-03-17 17:42:55

ここからETHOSプロジェクト
この時点、つまりチェルノブイリ原発事故後、残って暮らすことを選んだ人が、事故から10年後に住み続けていた地域において行われました

3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「フランスから来た10人の専門家たちにとって<略>2年を超える月日が必要でした。子どもの内部被ばくのレベルを自分たちの力で下げることができる、と村の若いお母さんたちが気づいたことが転機であったのは間違いありません。」

2015-03-17 17:36:06
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「野菜を測定し、より汚染の少ない食べ物を選ぶことで、子どもの内部被ばくによる汚染を30分の1にまで低減できる可能性がることを、母親たちは自らの手で発見したのです!」

2015-03-17 17:37:10
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「規制当局が被ばくを制御するために採っていた中央集権的で規範に則ったアプローチでは長期の汚染地域で生じてくる状況の複雑さには対応できない、ということでした。であればこそETHOSプロジェクトの教訓を<略>勧告にどのように反映するかは大切なことでした。」

2015-03-17 17:38:35
buvery @buvery

わたしのよく考えるところは、ベラルーシと福島での『違うところ』なんですね。で、それを徹底的に利用したい。この『違うところ』に関して言えば、ICRP111では触れていない。

2015-03-17 17:38:49
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「もっと踏み込んで書くことに強くこだわっていればという点で、いささかの悔いがあります。<略>失ったあたりまえの生活の状況を彼らと子どもたちが取り戻す、ということをしっかりかかなかったからです。」

2015-03-17 17:40:16
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「事故の影響を受けた地域で、忍耐、連帯、そして尊厳に基づいて生活の状況を回復してゆく道のりを探すうえで、これからもこの111があなたの助けになることを心から願っています。ICRP1副委員長 ジャック・ロシャール」

2015-03-17 17:41:25

誤:「ICPR1副委員長」→正:「ICRP副委員長」

3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

大分とばして抜粋しました。原文はこれの7頁目から。 jrias.or.jp/books/pdf/HAJI…

2015-03-17 17:41:46
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

「技術・経済の文脈が異なる場合でも再現できるかという点でいくぶん疑念があったからです」とも書いてある。日本とベラルーシでは大きく違うし、事故後の状況も大きく異なる。

2015-03-17 17:44:57
buvery @buvery

ロシャールさんの言う通り、原発から流出した放射能の核種は似ていて(細かく言えば、福島の方がだいぶ少ない)、物理的挙動は似ているし、放射能が個人やコミュニティに与える影響(社会的側面)も似ている。そういう面では、ICRP111で言っていることは結構そのまま日本でも適用できるわけ。

2015-03-17 17:45:58
3/6東F、4/17ジO、6/4みT @birdtaka

ロシャールさんは福島を何度も訪れて、よく「人間的な側面は同じ」だと言っていますね。状況は違ってやれることも違うけど、共通する部分もあって、そこ、つまり人間的な側面を大事にしているように思う。こういう話は勧告を読んでも分からないけど。

2015-03-17 17:48:03

参考

リンク 福島のエートス関係(翻訳・資料) @ ウィキ 福島のエートス関係(翻訳・資料) @ ウィキ - ETHOS(ベラルーシのエートス) ベラルーシのエートスの公式サイト ベラルーシのエートス計画関連の記録を掲載した独立したサイトが出来たそうなのでリンクを掲載しました。(2014/02/04) ベラルーシのエートスの公式サイト(フランス...

「チェルノブイリ事故によって汚染された地域における利害関係者の関与による生活環境の回復:ベラルーシのエートス計画(原文・和訳・和訳PDF)」にETHOS計画の経緯がまとまっています

リンク 福島のエートス関係(翻訳・資料) @ ウィキ 福島のエートス関係(翻訳・資料) @ ウィキ - ICRP Publication 111 ICRP Publication 111 原子力事故または放射線緊急事態後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用 英語版(ICRPのサイト) Application of the ...
リンク 福島のエートス関係(翻訳・資料) @ ウィキ 福島のエートス関係(翻訳・資料) @ ウィキ - ICRP111から考えたこと ICRP111から考えたこと -福島で「現存被曝状況」を生きる- @J_Tphoto さんを先生役とし @buvery さん(buveryの日記)を生徒会長役とみたててツイッター上で行った ICRP ...