牧野先生が語る「FDPSとはどのようなものであるか」に関する想い出
- CordwainersCat
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今を去ること 19 年前、まだ fj 華やかなりし頃、 fj.lang.lisp に以下のようなメッセージ ( すみません、私の手元に全部はないので一部です ) が流れたのでございます。
2015-03-15 21:42:54引用 : その映画のワンシーンでですね。 CD-ROM に入った「ばびろんぷろじぇくと」っていう建設プロジェクトの3次元 CAD データをパソコンに読み込ませて、
2015-03-15 21:42:58引用 : さらに、気象庁の「台風」に関するデータとを組み合わせて、「ふうどう ( 風動、って書くのかなぁ ) シミュレーション」を行って、共鳴が起る範囲を計算する場面があるんですけどね ...
2015-03-15 21:43:00引用 : そういうシミュレーションって ( 多分 ) 莫大な計算量が必要とされるのですが、最初は自宅のパソコンでプログラムを書いてやってみるわけです。でも、途中でおもむろに ...
2015-03-15 21:43:02引用 : 「って叫んで、モデムを使って ( 多分 ) 、事務所にある大型コンピュータ ( 多分並列マシン ) に接続します。そんでもって、全然プログラムを手直ししないで、データとプログラムを流し込んで、待ってると、シミュレーションの結果が帰ってくるんです、2次元のグラフィックと
2015-03-15 21:43:06これは今日まで HPC 業界にいいつたえがのこる「 ×× ちゃん台風」がふきあれる中での一メッセージでございます。
2015-03-15 21:43:08もちろん、「全然プログラムを手直ししないで」なんてのは現状では無理に決まってるだろ的リプライやらなにやらが飛び交ったのでございます。
2015-03-15 21:43:10しかし、 FDPS は、「 FDPS をちゃんと使って書いてあれば」ですが、実際 に、「全然プログラムを手直ししないで」 1 コアでも「京」全系でも同じソー スプログラムで実行が可能で、並列化効率は十分高いものになるのでございます。
2015-03-15 21:43:12すなわち、 FDPS は、「同じプログラムで手元のパソコンでもスパコンでも」という、アプリケーション開発者の夢を実現したものなのでございます。
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