2015.3.22作成「原賠審第40回会合議事録」「賠償状況」と「東電に支払われた680億円」中所克博先生のツイートまとめ

弁護士中所克博 @K_Nakajo

原子力損害賠償紛争解決センターは，和解契約書の一部を公表している。何だか増えた気がする。985から998が追加された？　コレコレ　→　mext.go.jp/a_menu/genshi_…

弁護士中所克博 @K_Nakajo

おお！1月28日に開催された原賠審の第40回会合。ようやく議事録がアップされた。場所はココ　→　mext.go.jp/b_menu/shingi/…

弁護士中所克博 @K_Nakajo

原賠審第40回会合の議事録後半。大谷委員がズバリ斬り込み，東電の姿勢を強く非難している。対する東電の回答はノラリクラリ。残念なのは，会長を含めた他の委員の反応がすこぶる鈍い点。例えば，公表された和解事案の中で重要なものを教えろだとか，余りの愚問にガッカリする。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

センターは，成立した和解仲介事例のうちの約900件をHPで公表している。それについて，ある委員は，「成立したもので重要なものがあったら、ちょっと教えていただきたい」と質問している。センターの室長は「重要でございますか」と思わず尋ね返している。ゲッとなった問答。議事録を読まれたい。

切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 2/26(木) -----------✄

弁護士中所克博 @K_Nakajo

K通信社の方から電話を受けた。避難指示解除の1年後を目安に賠償を打ち切る第四次追補の評価を問われた。原賠審は、どう転んでも相当因果関係が認められる損害範囲を指針で示すことしかできない筈。その目で被害実態を見てもいないのに、打ち切り時期に言及すること自体が越権行為だとコメントした。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

デスクワークに限りなく近い者でも言えるのは、「被害実態はよく知らないが、どう転んでもこれは賠償すべきだね」ということだけ。尻を切る（＝賠償を打ち切る）方は、最前線で被害に接した者にしか判断できない事柄。だから原賠審に終期に言及する資格がない。下手に言及すると東電に逆手に取られる。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

いまや中間指針はむしろ害悪。東電は逆手に取り、賠償の上限を画する道具に悪用してきている。そんな間違った使われ方をしているのに、原賠審は無頓着なのか意図的なのかは分からないが、余りにも反応が鈍すぎる。東電が中間指針を盾にするなら、その上を行く指針を示して料理すべきと思うのだが。

切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 2/27(金) -----------✄

弁護士中所克博 @K_Nakajo

分かりきったことだが、政府・行政は巧妙・狡猾である。真剣に賠償範囲を詰めようとしたJCO臨界事故のときは、損害賠償の領域に詳しい実務家を中心に研究会を組織した。だが、今回のように完全にコントロールしたいときは、権威はあれど余計なことは口出ししない学者先生を中心に構成してきている。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

原賠審の第39回会合は平成25年12月26日に開催された。第40回会合が開催されたのは平成27年1月28日である。その間隔たるや約1年。この間に何もなかった筈がない。被害は回復せれておらず、むしろ長期化によって益々深刻さを増してさえいる。にもかかわらずこの有様である。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

その昔JCO臨界事故の賠償範囲を議論した時のこと。現地も見ず、恐怖の慰謝料を認めるべきか否かの議論が始まった。「ちょっと待て。現地も見ずに議論できない」と言ったら、「お前が行け」と言われた。現地に行き、JCOの外塀から最も近い家までの距離を巻き尺で測り、その目線で恐怖を体感した。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

現地見分の後、東海村の農家で干いもを買った。賠償範囲を議論していた委員会の会合に持参し、「中性子線は物質を透過する。ご承知のように干いもを透過している。放射性核種は残存していない」と言って全員に干いもを配った。「ほれ、食え」と言ったら、こわごわ食べた方がいた。これが汚染の恐怖。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

重複の呟き。原賠審40回会合の議事録。ある委員がセンター公表の和解事例約900件のうち、どれが重要か教えてセンター室長に質問した。明らかな愚問。和解事例すら読まず、会合に出て議論に加わっているのが第一の驚き。読んでいないことを躊躇なく公言して憚らないのが第二の驚き。寒い。

切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 3/13(金) -----------✄

弁護士中所克博 @K_Nakajo

文科省のHPに，「原子力損害賠償紛争解決センター活動状況報告書 ～平成２６年における状況について～（概況報告と総括）」がアップされている。場所はココ　→　 mext.go.jp/component/a_me…

弁護士中所克博 @K_Nakajo

「仮払補償金」，「本賠償」に続き，今度は「仮払賠償金」か。東電の賠償対応はすでに十分分かり辛い。更に「仮払賠償金」なるものを生み出したら，もっと分かり辛くなってしまう。被害者の視点に立った情報提供と対応が全く出来ていない。　→　tepco.co.jp/cc/press/2015/…

弁護士中所克博 @K_Nakajo

東電HPには「賠償項目のご案内」というページがある。被害者の属性ごとに，どこまでの賠償（期間や費目）を実施しているのかを纏めている。以前よりは進歩している。だが，我々弁護士には読み取れても，被害者にはまだまだ親切さが足りない。tepco.co.jp/fukushima_hq/c…

弁護士中所克博 @K_Nakajo

HP上に入力窓を設ける。ゴチャゴチャ書かず，設けるのはシンプルな入力窓だけ。そこに被害者が自らの住所等を入力する。すると，対象となる区域を判別し，それに応じて現時点で受けられる賠償の費目や期間とが画面上に表示される。・・・例えばこんな仕組みのHP。被害者に優しい工夫が欲しい。

切り取り線 @kiri_tori

✄------------ 3/19(木) -----------✄

弁護士中所克博 @K_Nakajo

3月4日付け東電プレスリリース。原子力損害賠償補償契約に基づく補償金として、東電に68,926,669,425円が支払われたそうな。よく読むと、福島第二原子力発電所事故の賠償分らしい。たしかに、サイト主義を採用しているから、補償契約も別々に締結されているはず。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

福島第一原発の方は、平成23年11月22日に1200億円の補償金が支払われている。福島第二原発の請求と支払がこれほど先になったのはどんな理由なのだろう？

弁護士中所克博 @K_Nakajo

原子力損害賠償補償契約に基づく賠償措置額の上限は1200億円だった筈。今回東電に支払われた第二原発分の補償金は689億2666万9425円である。どんな根拠と計算によってこの額になったのだろう？いくつも分からないことがある。

弁護士中所克博 @K_Nakajo

原子力損害賠償補償契約に基づく賠償措置額の上限は1200億円だった筈。今回東電に支払われた第二原発分の補償金は689億2666万9425円である。どんな根拠と計算によってこの額になったのだろう？

弁護士中所克博 @K_Nakajo

原子力損害賠償補償契約に関する法律を読んでみる。７条１項に「政府が補償契約により補償する金額は、当該補償契約の期間内における原子炉の運転等により与えた原子力損害に係る補償損失について補償契約金額までとする」とある。第二原発が「与えた原子力損害」が約689億円という意味か？