租税回避と八紘一宇(世界共通のタブーワード)

○参議院議員として三原が行った質問はお粗末。精神論に修辞し、政府に丸投げするだけの姿勢をあらわにした。 ○国際法治を前提としない八紘一宇は時代遅れ、悪くて時代錯誤 ○世界にあるのは制度的ではない(マイノリティ)差別。また数でもなかった。数が多くてもマイノリティという場合がある。この区別を拝し勝ち組に同かさせようとする思想が八紘一宇 ○これは選民思想であり、ナチスのアリア人思想に類似している。 ○大日本帝国が八紘一宇の下に進めた政策、政略はアジアの解放や共栄を目指したのではなく、アジアの影響圏掌握を企図した領土拡張政策だった。 続きを読む
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💫T.Katsumi @tkatsumi06j

三原じゅん子「予算委員会の質問でお伝えしたかったこと」 ⇒ amba.to/1Bvl6Fk 意図はわかるが、表現の仕方を間違っているし、何よりも租税回避に関する政策論になっていない。あまりに中身がなく予算審議として必要な議論だったとも思えない。

2015-03-20 15:16:06
リンク 三原じゅん子オフィシャルブログ「夢前案内人」Powered by Ameba 三原じゅん子『予算委員会の質問でお伝えしたかったこと』 「八紘一宇」について、予算委員会の質問でお伝えしたかったこと。昨日の予算委員会における私の質疑にたくさんの反響を頂きました。ご意見の中には、「八紘一宇」という…

 昨日の予算委員会における私の質疑にたくさんの反響を頂きました。
ご意見の中には、「八紘一宇」という四字熟語について、「戦争や侵略を正当化する『スローガン』『標語』だったことを軽く見ている」といったご指摘が多くありました。
 私があえて「八紘一宇」という言葉をつかって、委員会質疑で問題提起を行った意図をお伝えしておきたいと思います。
 この言葉が、戦前の日本で、他国への侵略を正当化する原理やスローガンとして使われたという歴史は理解しています。侵略を正当化したいなどとも思っていません。私は、この言葉が、そのような使い方をされたことをふまえ、この言葉の本当の意味を広く皆さんにお伝えしたいと考えました。
 ご指摘いただいた中にもありましたが、「八紘一宇」という四字熟語そのものは、大正時代に入ってからつくられた言葉であると言われていますが、もともとは神武天皇即位の際の「橿原建都の詔(みことのり)」にそもそもの始まりがあります。
 是非、全文をお読みいただきたいと思いますが(「橿原建都の詔」の全文は、末尾に引用させていただきました)、まずは該当部分の抜粋をご覧ください。
「八紘(あめのした)を掩(おお)いて 宇(いえ)と為(せ)んこと 亦可(またよ)からずや」
 今回、私が皆さんにお伝えしたかったことは、戦前・戦中よりも、ずっとずっと昔から、日本書紀に書かれているような「世界のすみずみまでも、一つの家族として、人類は皆兄弟としておたがいに手をたずさえていこう」という理念、簡単に言えば「みんなで仲良くし、ともに発展していく」和の精神です。
 この詔を素直に読んでみますと、国民のことが「おおみたから」と呼ばれているように、自分より他人をいつくしみ思いやる利他の精神、きずなを大切にするこころや、日本の家族主義のルーツが、ここに表れているのではないかと私は感じました。

今回、「陸奥(むつ)の国震災賑恤(しんじゅつ)の詔」でもご紹介いたしましたが、歴代天皇の詔やお言葉のなかに引き継がれている、人をいつくしむ精神こそ、長い歴史をもつ日本という国の理念としてとらえ直すべきではないか。そうして、もともとの意味にもどって、世界の人に理解してもらえるよう発信していくべきではないか。そう、私は考えたのです。
 その思いから、今回の質疑の中で、この言葉を申し上げることに決めました。
 今回の質疑では、グローバル資本主義の下、競争社会が行き過ぎ、つまり弱肉強食であって、自分さえ儲かれば他人などどうでもいいといった考え方が世の中にあることをうれい、それを正すための理念が必要だと考えました。
 今回の私の質疑がひとつのきっかけになって、忘れられようとしている日本の「建国の理念」と「天皇陛下の祈り」について、広く知って頂くとともに、皆様に考えて頂ける機会になって欲しいと思っております。
最後に、ご批判も含め、皆様から頂いている様々なご意見を糧として、私の議員としての今後の活動に、しっかりと活かしていきたいと思います。

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■三原議員の『八紘一宇』発言問題(歴史解釈編) 自民党の三原順子議員が租税回避に関する参議院予算委の質問で『八紘一宇』を"大事な考え方"と示した問題で、歴史解釈の観点からそのタブーを犯したことの罪は大きい。これに相まって、元議員候補の三宅洋平氏によるツイートも炎上を招いた。

2015-03-20 17:58:52
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

こうした入り組んだ問題を考察するに当たっては、まず問題の分類が必要だろう。この「八紘一宇」という言葉を巡る問題は、①言葉本来の意味、②戦時中に使われた政治的な意味、③三原議員が使った意味、④三宅洋平が使った意味の4つの側面から成る。

2015-03-20 17:59:24
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

歴史的には②の使われ方があまりも政治的で不当だったため、言葉自体に悪いイメージが付きまとっている。それが現代では当たり前の認識となっているため、公人がこの言葉を礼賛する場合は慎重な配慮が求められる。そこに来て、③保守派で歴史修正主義者の三原議員により国会の場で使われた。

2015-03-20 18:00:02
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

三原議員は、①の意味でその価値を見直すべきという意図で使ったが、②のイメージが強すぎるため、真意が的確に伝わらなかった。そこにきて、また三宅洋平が①の意味で使おうと試みるも炎上する。その位、負のイメージが強すぎる、慎重な扱いが必要な言葉なのである。

2015-03-20 18:00:38
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

そういう私も、②のイメージ、というより、事実により、否定的にならざるを得ない。いわばタブーワードとして、たとえ違う意図であったとしても、復活させるべき言葉ではないと思う。所詮は、”力により現状を変える”ためアジア制覇を目指した政治スローガンなのだから。

2015-03-20 18:01:16
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

幸か不幸か、私は自身を大きな枠でマイノリティと考えずに済む立場にある。異邦人ではあるが、日本人ではある。制度的にも何ら差別は受けない。全ての日本国民が享受できる権利を等しく享受できる。だから、マイノリティの不遇は想像するしかない。勉強するしかない。

2015-03-20 18:01:54
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以前もツイートしたが、私はブラジルで貧民区(ファベーラ)の実態を見てきた。商社に勤める父の社宅には、召使たちがいた。その彼らは、ファベーラの出身だった。でも施しは受けない。誇りの高い人たちだった。アメリカでも、階級の違いによるマイノリティに接した。

2015-03-20 18:02:24
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

フロリダのタンパの私立高校に通った時、ホームステイ先の家は警察官の父親を家長に二人の息子が公立の学校に通っていた。よくいえば中産階級だが、実際はその更に下の階層にいる人たちだった。道を二、三本隔てただけで、街並みがまるで違うのだ。

2015-03-20 18:03:01
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

ファベーラの貧民区の人たちも、タンパの低階層の人たちも、民族が違うということで制度的な差別を受けてきたわけではない。けれども、明らかに彼らに対する差別は存在し、彼らはそのなかで逞しく、誇らしく生きていた。

2015-03-20 18:03:37
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

もう一つ、アフリカのジンバブエでも、圧倒的な貧困層の人びとと接した。その人たちも、社宅の召使やガードマン、庭師だった。まだ子供だった私は、そういうことをまるで意識せずに、彼らとじゃれていた。彼らの宿舎と家を行き来し、同じものを食べたり飲んだりした。

2015-03-20 18:04:07
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

国内NGOの代表として、大小様々な国の人びとと接してきたこともある。実は、途上国でNGOに関われる人は、およそ"市民社会の代表"とはいえない、裕福な背景と抱負な海外経験を有する人たちが占める。それでも途上国と先進国の間には意識の隔たりがある。

2015-03-20 18:05:12
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

アジア会議で私は、そうした途上国の人たちと連帯して「アジア側」の意思を代弁してきた。先進国は圧倒的な少数であるが、国際会議の進行はいつも彼らが支配していた。私はそこでマイノリティ側に立ち、先進国の支配に対抗してきた。南北格差に抗してきた。

2015-03-20 18:05:52
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

このようにマジョリティ・マイノリティににも様々な階層がある。ブラジルのファベーラ、フロリダの低階層の人びと、アフリカの貧民層、国際社会における南北格差。私が世界で見てきたのはいずれも、"制度的でない差別"だった。

2015-03-20 18:06:22
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

また "数"が全てでもなかった。なぜなら貧困層の方が数では圧倒的に多い。それでもマイノリティだからだ。各国社会におけるマジョリティは、大抵の場合において少数だった。だがその多くは裕福で教育環境に恵まれている、いわば”勝ち組”だった。

2015-03-20 18:06:51
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

各国において"勝ち組"と"負け組"は政府や自治体による制度的な差別や区別をされることなく、自然に住み分けられていた。万国共通、社会とはそういうものなのだろう。区別は自然に生まれるのだ。この区別を排して”勝ち組"に同化させようとする思想が『八紘一宇』だ。

2015-03-20 18:07:21
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

『八紘一宇』の思想が醜悪なのは、善意に基づく考えだと装いつつ、実は"勝ち組"の考え方に"負け組"を同化させようとする選民思想であるということだ。これは旧ナチスドイツのアーリア人思想に似通うものがある。

2015-03-20 18:08:42
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

『八紘一宇』の名の下に旧大日本帝国が進めた政策・戦略が何であったかは、枢軸国の間で行われた取極めの内容からもわかる。決して「アジアの共栄」を目指したのではない。「枢軸国間の共栄」を目指したのだ。つまり、分割統治である。

2015-03-20 18:09:16
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

私が翻訳に携わった米軍が制作したニュルンベルク裁判の記録フィルムで、この枢軸国間の取極めの内容が克明に示されていた。『八紘一宇』の本来の意味を捻じ曲げた政策としての『大東亜共栄圏』構想の実態がわかる。(資料は後ほど公開する)

2015-03-20 18:10:33
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

このように、枢軸国は世界を三分し、分割統治する案を進めていた。旧大日本帝国は欧米列強にかわるアジアの盟主として、アジアの絶対の支配権の確立を目指した。アジアの解放や共栄を目指したのではない。アジアの影響圏掌握を企図した領土拡張政策だったのである。

2015-03-20 18:11:36
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

アジアの盟主として、帝国を築き、天皇を皇帝に担ぎ、同化政策を進めた『八紘一宇』の精神に、人類が等しく平等であるなどという人道的価値観が果たして包含されていただろうか。否、そこにあったのは優性民族としての自負と驕りである。

2015-03-20 18:12:13
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

何よりも振り返らなければならないのは、自分の足元である。現在日本社会は世界に誇れる平等社会だろうか?男女は平等だろうか?弱者と強者には平等の機会が与えられているだろうか?弱者に対して寛容な社会だろうか?否である。

2015-03-20 18:12:52
💫T.Katsumi @tkatsumi06j

自らの足元でさえ、『八紘一宇』の考えを実践できていない国家が、世界の平等を謳うなど勘違いも甚だしい。実際、戦前から日本はずっと、平等とは程遠い社会だった。戦後もそれは変わっていない。その自覚があれば、こんな大言壮語を現代の世に復活させようとはしないだろう。

2015-03-20 18:13:27