睦月ちゃん蜜柑山着任

アニメ最終回はまあ、あれはあれで別の物語ですので、各々あたってね。感想としてまだまだ二次創作で補完と言うオシメが必要な作品世界と言うことはよくわかった。 一方柑橘鎮守府の睦月ちゃんはどうして着任したの?なのです。
1
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

翌朝、コタツの中でこの鎮守府の司令官だという自分と年格好の近い少女と面会した。卓の上には医療所見から警察調書、どこで手に入れたのか卒業文集のコピーまであった。そして大ざるに盛られた蜜柑の山。「ずいぶんと_その、苦労したね、君。そこでその、提案なんだが_」#柑橘鎮守府

2015-03-26 22:53:12
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

「できるでしょうか_わたし如月さんのようには_」「あまり大きい声では言えないが、艦娘はDNAクラスでの改変を伴うから普通の人間よりも強化され老化も遅くなる。如月のような駆逐艦レベルでも艤装抜きであれくらいの動きは可能になるんだよ。君もできるよ。」#柑橘鎮守府

2015-03-26 22:57:22
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

「それと、やはり艦娘になってもらう目的は敵_深海棲艦を倒すことだ。その面できついことはある。だが、誰かがやらなきゃいけないことなんだ。何もしないことこそが自分の運命に抗わないことじゃないかな。何かをすれば」何かしら必ず運命線を変えられるはずだよ。」#柑橘鎮守府

2015-03-26 23:01:08
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

もしも改変(提督は慎重にも改造とか手術と呼ばなかった)が成った場合、うちで優先的に働いてもらうよう海軍省に具申する。そう、少し体が小さいから駆逐艦睦月としてもらおう。独り合点している提督を尻目に彼女は秘書艦と呼ばれている女性と部屋を出た。#柑橘鎮守府

2015-03-26 23:05:37
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

「これからしばらくお別れね。中央での艦娘養成プログラムが済んだらまたここに帰っていらっしゃい。」秘書艦、愛宕は優しげにほほ笑んだ。#柑橘鎮守府

2015-03-26 23:08:04
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

柑橘提督は大淀から今後の予定を聞いた後で「昔はどこぞの海軍のように港町で孤児を拉致して艦娘にしたそうだが。よもやこのご時世に_」 「でも、彼女はやはりここで救わなければ。」「適性あるかな?敵を殺すんだぞ。」#柑橘鎮守府

2015-03-26 23:12:08
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

「孤児ではない。両親はいる、しかしどちらもどうしようもない屑なんだよこの報告によれば。」書類を軽く叩いた。「兄弟がいる。しかし育児放棄とは_」#柑橘鎮守府

2015-03-26 23:14:46
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

大淀がバインダーに書類を綴じなおしながら言った。「そのためのこの鎮守府と私は理解してますよ。死と再生が逆らえない理なら、その輪廻を私たちの方によりよく回す。そう仰ったじゃないですか。_それと果樹園のほうはただでさえ人手が欲しいんですから。」#柑橘鎮守府

2015-03-26 23:18:20
ゆ㌖ず㌖こ㌖せ㌖う@手㌖洗㌖い @yuzukoseuG

二カ月後、彼女=駆逐艦睦月は柑橘鎮守府に着任した。すでに梅の花が咲き、寒気の中でも春の芽吹きが着実に近づいていた頃のことであった。 #柑橘鎮守府

2015-03-26 23:47:18