安倍政権「弱者は道徳的に。強者は欲望むき出しに」

イヌノオー＠ @inunohibi

モラル的見地からいえば、生活保護の不正受給が「悪い」というのは当たり前のことである。しかしモラル的に言えば、富裕層や大企業が課税されそうになると、海外に資産を移転したりして抵抗し、事実上増税を逃れていることも、不正ではないがモラルとしては問題である。

イヌノオー＠ @inunohibi

ロールズやサンデルが鮮やかに議論したように、高収入は１００％自分の努力ではない。運や偶然もあるし（不確定な現実の中で、運や偶然の要素を全否定することは出来ない）、生まれ持った才能や、環境の産物もあるだろう。

イヌノオー＠ @inunohibi

イチローはもちろん努力して輝かしい成績を残したわけだが、イチローより努力しているからといって、ヒットを打てなければイチローのような高収入はない。当たり前のことであるが、しばしば成功者の実力を努力の結果と思うことによって、成功者の収入は全て努力への正当な対価であるとか、

イヌノオー＠ @inunohibi

できないやつ、貧しいやつは努力が足りないと思われがちである。

イヌノオー＠ @inunohibi

課税を強化すると、富裕層・大企業が抵抗する、海外に逃げる、労働意欲が落ちる、これらは自然現象のように「仕方ないこと」として肯定されがちだ。私もある程度は仕方ないこととして、社会主義のような絵空事ではなく、現実的に考える必要があると思っている。

イヌノオー＠ @inunohibi

自民党の安倍政権は、生活保護制度における家族間の扶養義務の強化といい、個々の人間に合わせて社会を設計するのではなく、「家族は助け合うべき」とかいった、「あるべき社会の仕組み」に人間を合わせようとしている。

イヌノオー＠ @inunohibi

一方で、税率を上げると、富裕層や大企業が海外に資産を移して抵抗することはノータッチ。それどころか、富裕層や大企業に有利な減税を大規模に繰り返している。弱者に道徳を強制し、強者の自然的欲望を肯定する安倍政権。

イヌノオー＠ @inunohibi

実際のところ、生活保護に対するバッシングは、富裕層や大企業への反発ともリンクしているだろう。一方でネットの汚いバッシングがあり、一方で共産党の勢力躍進があり、格差問題への関心が強い。

イヌノオー＠ @inunohibi

一時期小泉改革的なものがもてはやされたが、結局日本人は極端な所得格差を「実力の違い」と納得したり、不平等に開き直ることはないようだ。