【ホワイトデー】まとめ

隣人宗遙bot @Sohdearharuka

…………(結局バレンタインの日は凛に止められて七瀬のところには行けなかった。その後も何回か会うことはあったが…いつも岩鳶や凛のやつに邪魔されて話す暇がなかったな)

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…………(今日は岩鳶のやつらがこっちに来る。やつらの隙を突いて七瀬をつかまえる)

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…………(七瀬がきたら…) 愛「あ、みなさんこんにちは！」 真「今日はよろしくね」 百「絶対俺たちが勝つもんねー！」 怜「今日は遙先輩たちにとって、高校最後の勝負ですから、悔いが残らないよう僕達も頑張りますよ！」 凛「負けらんねぇな」 遙「もう入っていいか？」

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…………(七瀬も凛もやはり早いな。これから先…将来こいつらは共に世界で戦うんだろうな)

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…………(その時俺は…) 愛「やっぱり先輩方はすごいです！」 凛「お前らに追いつかれるわけにはいかねぇからな」 渚「はぁ～来年僕たち大丈夫かなぁ？」 怜「練習あるのみです！」 真「渚たちなら大丈夫だよ」

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…………(…七瀬はどこだ？) 百「七瀬さん！先日はチョコありがとうございました！」 遙「？」 百「チョコ、部長からもらいました！」 遙「ああ。余ったからな」 百「それでその…これを…」 遙「？」 百「お返しです！」

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…………(御子柴に…先を越されただと…？) 渚「あ！ハルちゃんこんなところにいた～」 凛「御子柴も何やってんだ？」 百「七瀬さんにバレンタインのお返しを渡してたんです！」 愛「あ、僕もありがとうござました！」 遙「ああ。たくさん作ったからな」

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…………(俺も七瀬に…) 凛「そういや、宗介にも渡したんだが、嬉しそうだったぜ」 遙「……？」 凛「あれ？お礼のメールこなかったか？」 遙「メールはきた」 凛「？」

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…………(言うなら今か？よし) 宗「おい、七……」 百「あれって手作りですよね？！」 遙「ああ」 渚「ハルちゃん器用だから、料理得意なんだよ～」 百「へー！」

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…………(御子柴ジャマだ！！！) 宗「なな……っ」 真「そういえばバレンタインの次の日、ハルなんか怒ってなかった？」 渚「あ、そうかも！」 凛「あ？お前なんかあったのか？」 遙「……別に」 …………(七瀬に声かけることすらできねぇ…)

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…………(なんとか七瀬だけ呼びだすことは…あ。)

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…………(こんな時のための…今送らないでいつ…いやしかし…) 似「山崎先輩！七瀬さんたちそろそろ帰られますよ」 宗「あ、ああ」 百「ははは！くらえ！百太郎スペシャ…あ。」 宗「あ？」 ヒュルルル…トンッ！ ピッ 宗「あ」 百「すいませーん！勢い余ってビート板ぶつけちゃいました；」

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…………(どこまでも邪魔しやがって…こいつ…わざとか！？) 百「せんぱーい？携帯片手にぼーっとしてどうしたんすか？」 宗「お前に邪魔されてけいた…携帯？」

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…………(送信押しちまった…メール…) 凛「じゃあまたな！」 渚「またね～！」 真「今日はありがとう」 似「また来てくださいねー！」

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…………(帰ったか…メール、見てないんだろうな) 凛「宗介？お前携帯見つめて何してんだ？」 宗「いや…別に」 凛「？似鳥たちと飯行くぞ」 宗「ああ」

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…………(結局七瀬には何も言えなかったな) 凛「宗介？お前ぼーっとしすぎだぞ？」 宗「……先戻っててくれ。外の空気吸ってくる」 凛「わかった。ほどほどにしとけよ」 宗「ああ」

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…………(3月中頃っつってもまだまだ肌寒いな。七瀬はすぐ風邪とか引きそうだな)

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…………(夕方もし、七瀬がメールに気付いて、ここの自販機に来てたら、俺はなんて言ったんだろうな)

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…………(何が言いたいかなんて自分でもわかんねぇのに…七瀬がきてなくてむしろよかったのかもしれな…) 遙「遅い」 宗「……！？」

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…………(いやいやいや待て。は？七瀬？なんでここにいんだ？幻覚か？そうか幻覚か。風邪でもひいたか…早く寮にもど…) 遙「呼びだして待たせた上に何も言わずに帰るのか？」 宗「………七瀬？」 遙「なんでそんなに驚いてるんだ」 宗「いやだって…メールしたの今から2時間も前だぞ？」

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…………(もしこれが本当に七瀬なら…待っててくれたっていうのか？) 遙「メールに気付いたのは電車の中だ。降りる駅からまた乗って戻ってきたからまだそんなに時間は経ってない」 宗「……わざわざ？」 遙「お前が嫌いな俺にわざわざメールで呼びだすなんて、よっぽど何かあるんだろうと思った」

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…………(まさか本当に…来てくれたのか？わざわざ電車を折り返してまで…) 宗「でもお前…」 遙「…くしゅ」 宗「寒いのか？」 遙「寒くない」 宗「鼻真っ赤だぞ。強がんな」 (自分が着ていた上着を遙に着せる)

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…………(少し…冷えてるな) 宗「悪かったな。早く来なくて」 遙「俺もメールに気付くのが遅かったから…」 宗「いや、わざわざ悪かったな」 遙「……それで、なんの用だ？」

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…………(俺は別に七瀬に対してどんな感情があるか分からないし嫌いなはずなんだ。だが…) 遙「山崎？」 宗「…………」 遙「何か言いたいことがあるなら言え。そんなに睨まれてもわからない」 宗「……っ」 …………(睨んでるつもりはなかったんだが)

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…………(わざわざ戻ってきて、こんなに冷えるまで待ってたんだ…正直に自分が思ってることを話そう) 宗「バレンタイン」 遙「は？」 宗「…貰えて嬉しかった」 遙「……」 宗「あんなメール送って悪かったな」 遙「別に」