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@Eiru_Sin 「見事である。だが次の一撃で決めて見せようではないか。我が≪閃光刃の印≫受けてみるがよい」そして今一度駆け出した。
2015-04-07 00:44:26![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@SamakataTrshow 虎は、またもにやりと笑う……次の一撃で決める、その言葉に頷いた。「――ガ、アアァァアァァァアア!!」咆哮しながら、駆ける。回避を考えない、捨て身の一撃。――交錯。
2015-04-07 00:47:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Eiru_Sin 鋭い一撃。それは盾をも貫き確かにボルドウィンの体を突き刺した。急所でなかったのが救いだ。同時に大上段からのクレストをまとった一撃がティーグレをを真っ二つにせんと襲う!
2015-04-07 00:53:41![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@SamakataTrshow 右手の爪がボルドウィンの身体を貫いた。動けない……とっさに身をよじった。『ざ……ぐっ』嫌な音がした。右肩に、深々と、刃が食い込んでいた。「ア……グ……」倒れ伏す。右手を、ボルドウィンの身体に突き刺したまま。
2015-04-07 01:01:40![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Eiru_Sin その様子を見たボルドウィンは「ふ、ふはははは!」と笑い出した。 そして体を貫いていた腕を顔をしかめながら抜くとアーティストの後ろに控える君主に声をかけた。「見事なり。だが、このまま戦い続けたとてお互い益はなさそうだ。そこでここはお互い引いては如何?」
2015-04-07 01:07:20![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@SamakataTrshow 「……っ、ティーグレ様!」軍団の相手をしていた女騎士は、悲痛な表情で駆け寄ってきた。「……分かりました。私達の負けです……私は、もうこれ以上『失う』のは、たくさんです」女騎士はぽろぽろと涙をこぼす。「ティーグレ様を負かせたその武勇、敬意に値します」
2015-04-07 01:11:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Eiru_Sin 「いやいや、見事な腕前。このまま続けていたら打ち取られていたのはこちらかもしれぬ。負けぬまでも勝てぬ戦いは明白であった。英断感謝する」そういうとボルドウィンは陣営に馬を返した。陣につくとぐらりと体が落ちかけるのを兵士たちが受け止め、魔法師が治療を始めた。
2015-04-07 01:16:22![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@SamakataTrshow 女騎士は涙を流しながら、その言葉に一つ頷き……ボルドウィンの背を見送った後、ティーグレを抱え上げ、戦場を去っていった。(お疲れ様でした! お付き合いいただきまして、誠にありがとうございました!)
2015-04-07 01:19:12![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Eiru_Sin ボルドウィンは治療を受けながら今度は自分の足でたったままティーグレたちを見送った。「連合にもまだあんな猛者がいたとは・・・。世界は広い」 (こちらこそつたない文章で読み苦しかったと思いますが、おつきあい頂き有難うございました。)
2015-04-07 01:25:22