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臨月のしおいの腹に的を書いてダーツを渡され、「投げろ。外したらこの娘を殺す」と言われたしおい教徒。ぐるっと周囲を囲む銃口。微笑むしおい。
2015-04-07 18:29:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「お腹の赤ちゃんは爆弾にすり替えられていたのさ。それでみぃんな木っ端微塵」 「じゃあ、赤ちゃんはどこに行ったの?」 「私の目の前にいるよ」 「……わたし?」 「そう、きみ」
2015-04-07 18:48:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ガキの赤子か……高く売れるかもな」 「だな」 「ブローカーに連絡だ。『入荷した』とな」 「……私は、多くの子供をさらっては、売り渡してきた。だが君は……君だけは、引き渡すことができなかったんだ。初めて子供を取り上げたから、かもしれないな」
2015-04-07 19:06:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「それからは、闘争の日々が続いた。組織を裏切ったんだからね。君に戦う術を教えたのも、全ては君を生かすためだ。私が居なくても、君には生きて欲しかったからね」
2015-04-07 19:09:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「あの時死んでいたほうが良かったと、君は思うかもしれない。僕がいなければ、そう思うことすらなかっただろうね。でも僕は、君に出会わなかったら、こんなことを考えもしなかったんだと思うよ」
2015-04-07 19:11:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「……言いたいことはそれだけ、って?」 「ああ」 「自分が助けた娘に殺されるのに、命乞いしないんだね、って」 「ああ」 「そう……さよなら、パパ」 <銃声>
2015-04-07 19:16:14![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「育ての親を殺した後にしては、冷静だな」 「そうかな、いつも通りだよ、って」 「ご協力感謝する、呂500」 「いいよ、改めていろいろ聞きたいこともあったし、そのついでだ、って」
2015-04-07 19:18:20![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ろーちゃん!」 「でっち!」 「だから、ごーやはごーやでち!」 「こうして見ると、彼女たちは普通の少女のようだな。海の果てで戦いを繰り広げているとは思えない」 「あれが本来の姿なのさ。艦娘としての姿は、一種の仮面と言えるだろうね……」
2015-04-07 19:24:33