2015年4月8日

ウルトラセブン「ノンマルトの使者」についてのお話。金城哲夫氏と沖縄。

切通理作氏が取材を通じて得たウルトラを作った人達の事。アイヌの話のなかれから語られた事 「空気」だけを作りたがる人たち」https://www.gosen-dojo.com/?page_id=32
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切通理作 @risaku

「ノンマルトの使者」は現実の先住民族の話をしているわけでなく、純然たるSFなのだと満田かずほ監督は直接私に仰った。そこに現実と地続きなものを見た執筆当時の私の実感は隠さず残すとともに、後に伺った満田監督のその証言も併記し、フェアプレイな記述を心がけたのが今回の増補なのである。

2015-04-08 01:55:54
切通理作 @risaku

満田監督は、金城哲夫氏が「ノンマルト」打ち合わせの時、沖縄の話題を一切口にしなかったと仰った。ただし、金城哲夫がそのことを考えていなかったかどうかは、もはや誰にもわからない。上原正三氏によれば、金城氏は円谷プロで沖縄の事で立ち入った話を自分からすることはほとんどなかったという。

2015-04-08 01:59:54
切通理作 @risaku

そのことをもって、金城氏が実は心の奥にその事を隠し持っていた、ないしは無意識に持っていたと思う事も出来ようし、そんな事はないと思う事も可能だ。そのくらい、微妙なところまで判断材料を示した上で「後は各人が考えて下さい」というのが私の本書における姿勢である。

2015-04-08 02:02:45
切通理作 @risaku

私は個人的には、金城氏がその作品において孤独な忘れ去られた存在、弱い存在に対して非常に敏感なところを見せる人であると思っている。それは私の感受性で受け止めた事であり、その具体的なところを提示した上で、読んだ人に委ねているのです。

2015-04-08 02:06:24
切通理作 @risaku

つまり「ノンマルトの使者」が先住民族問題のメタファーであるというのはべつに既成事実でも何でもないんです。ただ見た側が、自分たちは本当に正義なのか? もとからここにいた存在なのか? と不安になったり、そこから、大人になっていくにつれて、色々な事を考えたりした人もいるというだけです。

2015-04-08 02:13:11
切通理作 @risaku

そしてそれが作品の力だと思うんです。フィクションの力なんです。その意味で、満田監督のおっしゃることは実に正しいんです。

2015-04-08 02:14:16

コメント

言葉使い @tennteke 2015年4月8日
誰が言ったかは忘れましたが、「ヒッチコックの『鳥』が素晴らしいのは、寓話になっている点であって、寓話にしている点ではないということです」という指摘があって、それに似てますね。読んだのは星新一のエッセイです。
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