メテアとルテマまとめ（ネタバレ注意）

aru @arumojo

@sousakuNB いつもの様に神様の届け物を贈る為、人間の世界へ降りていく最中　フッと目の前の景色が黒に染まる　次に目を開けた時には、ティブロス・セキュアルの空を真っ逆さまに落ちている最中だった

aru @arumojo

@sousakuNB 正気に戻り、慌てて姿勢を正し地面に降り立つ　辺りに町は無く、上を見上げると知らない空　唯一目に入ってくるのは高い高い虹色の塔

aru @arumojo

@sousakuNB 引き寄せられるように塔の近くへやって来た少女の耳に入ったのは、天使が落ちて来たという話　塔に天使がいるという話　少女は、きっと自分もこの塔を昇れば、神様のところへ帰れる　そう思った　少女は塔を登る・・・

aru @arumojo

@sousakuNB 少女は生前病院で難病と闘う日々だったが、家族に恵まれ、両親の愛を一身に受け、生き、そして死んだ　少女は幸福であった　人を疑う事を知らず、無垢なまま死に、天へ召され、神様の元で天使になる為のお手伝いをはじめた

aru @arumojo

@sousakuNB 少女ははじめて、孤独になった　なぜ、世界は私をひとりぼっちにしてしまったの　神様、どうして応えてくれないの　少女ははじめて自身を哀れだと感じた　その憎しみと悲しみは、少女にとってはじめてのものだった

aru @arumojo

@sousakuNB 少女はその感情に躊躇った　天使になる身に相応しくないものだと思い、健気にも大丈夫だと自身に言い聞かせ、その感情を押し込めた

aru @arumojo

@sousakuNB もうひとつ、少女には困っている事があった　届けられないままの届け物だ　少女はこの世界へきてから、その届け先を思い出せないでいた　帰ったら、もういちど神様に聞かなくちゃ・・・

aru @arumojo

@sousakuNB このトランクは、神様の大事な届け物が入っている、大切な大切なものだ　必要最低限の荷物入れとしても使っているが、本来は何でも、と言っても差支えない程、沢山のものが入っている

aru @arumojo

@sousakuNB ある日、少女は塔の中で出会った呪いに蝕まれる少年に、お守りを贈る　神様のトランクを使って　・・・神様、私、はじめて勝手にこのトランクを使ってしまいました　良い事をしたのだから、正しかったよね・・・？　答えは無い

aru @arumojo

@sousakuNB 少女は塔で様々な人に出会う　その中で、トランクを使いたいと思う機会も増えてきた　借り物と称しては寝具や灯火を取り出し、使って仕舞う　ささやかな事だからと草を取り出し根付かせる　少女は確実にトランクを使う事に慣れていった

aru @arumojo

@sousakuNB じわじわと少女を蝕む後ろめたい罪悪感　ひとつの救いは、自分の生活と、人の小さな喜びの為にだけ使っているという事だった　私は、見習い天使として、正しい事をしているはず　きっと神様は分かって下さるわ

aru @arumojo

@sousakuNB この話にはまだ続きがあるのだけど、一度幕を閉じよう　ね 経緯を纏める為のメモでした

aru @arumojo

@sousakuNB メテアが人と喋る時に目をつむってる理由を色々考えてみたんだけど（驚かれた経験があるからとか、珍しいと狙われたからとか）どれもテンプレって感じで、うーん

aru @arumojo

@sousakuNB で、最後に思いついたのが、目を開けて話すと、相手が星や雲の映り込んだ瞳に見入ってしまい、会話が上の空になってしまうから　というもの

aru @arumojo

@sousakuNB メテアがはじめて勝手にトランクを使ったのは、神様ならきっとこうする、と判断したため（メモ用）