仮面ライダー BRACK RISING 第二話 「いくつかの夜明け」

じょう @jou110

動揺の余り光太郎は変身を解いてしまう。「そ、その顔はまさしく！」ダロムもまた、光太郎の顔を見て更に狼狽える。「そんな、と言うことは、いなくなってしまった仮面ライダーとは……」光太郎の顔がみるみるこわばって行く。霞のジョーはこの混乱して行く状況についていけないでいた。 46

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その時、クジャク怪人が再び殺人光線を放とうとしていることに、霞のジョーは気付いた。「危ない！兄貴！」霞のジョーは咄嗟に動いていた。「ピイィィ！」殺人光線が放たれた。「うわあああああ！」光線をうけ倒れたのは霞のジョーであった。 47

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「ジョー！しっかりしろジョー！」光太郎が慌てて駆け寄り抱き起こすが、霞のジョーはぐったりとして動かない。「バカ者！何故撃った！」ダロムはクジャク怪人を殴りつけると、稲妻を放った。次の瞬間、2人の姿はかき消えていた。 48

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「ジョー、起きてくれジョー！」光太郎は何度も呼びかける。周囲は再び静寂に包まれた。光太郎の叫び声だけを残して。「ジョーーーーー！！！」 49

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仮面ライダー BRACK RISING 第二話 「いくつかの夜明け」 完

じょう @jou110

次回予告 殺人光線の前に倒れた霞のジョーを救うべく、光太郎はゴルゴムの秘宝を探す。かつて自らの命を繋ぎとめた海の雫を。秘宝にたどり着いた光太郎に悲しい別れが訪れる。 次回、仮面ライダーBRACK RISING 第三話 「海に沈んだ男の夕陽」