- makaron83yasu
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Maru∞1 《お前はほんまに愛想がないな》 《お姉ちゃんを見習いなさい》 ずっと言われてきた言葉 嫌われたくなくて ずっと笑って 私が悪い わかっとる やから勉強頑張って それで出来たら褒めてくれる だから ただがむしゃらに頑張った #エイトで妄想
2015-04-25 16:32:072 そしていつからか 《あんたはえらいねー お姉ちゃんとは大違いっ》 愛されてるように見えるけど お姉ちゃんとは仲がいい姉妹みたいなんに 私のことは腫れ物のように そぉーっと扱う やから私は お母さんの笑顔も声も存在も 怖くて仕方がなかった…
2015-04-25 16:32:153 学校でも笑顔、笑顔、笑顔 周りの子の笑顔も言葉も信じられんくて ただ怖かった それでも私は笑顔をつくった そしてそれが当たり前になった ある日 それが全て崩れた あの人だけは 私のことを見てくれた 『無理せんでええんよ?』 私に気づいてくれた
2015-04-25 16:32:204 いつもの日常が変わったのは 『おはようございます! 担任になりました!丸山隆平です!』 この人が来てからやった 『丸ちゃんって呼んでなー! まずは、学級委員!』 「はい!」 『…うん覚えた! 今日放課後残ってな!』 「はーい笑」 この日から変わっていった
2015-04-25 16:32:265 放課後先生のとこに行くと 『お!きたー!』 「呼んだん先生やないですか笑」 『うん笑せやったな笑っ』 「で、何すればええですかー?」 『クラスの子の事教えてや!』 「あ、なるほど ええですよー笑」 教室に二人きり それでも気を緩めたりはせんかった
2015-04-25 16:32:316 そう緩めてないはずやのに 『なるほどなー 君はほんまにええ子なんやな』 「え?笑 何でそうなるんです?笑」 『笑顔が苦しそうやからさ』 「何ですー?それは笑」 『無理せんでええんよ?』 「いきなり、どうしたんですか?」 『一人で震えんと頼ってや』
2015-04-25 16:32:437 先生の目を見てると なぜか嘘がつけんかった それは 私に限界が来てたから? 『君は周りの子のことばっか気にしすぎや もっと自分大切にせな』 「笑顔じゃなきゃ、 嫌われるから 勉強頑張らんと 嫌われる」 『そんなことない』 「あるんです…」
2015-04-25 16:32:488 『そっか…』 やっちゃった こんなん言うたらまた気を遣われて …嫌われる だから私は 「これが私なんです 強いから大丈夫です笑」 笑って全てをごまかした つもりやった 『ほーらまた無理して 俺の前ではそんなんせんでもええよ いつでも話聞いたるから』
2015-04-25 16:32:539 なぜだろう 人の前で私は泣いた 信じんって思ってた 大人の前で 私は泣いた 『よしよし』 そんな私を 面倒くさがらずに 『よしよし』 ずっと隣で頭を撫でてくれた 「丸山先生は嫌いにならないですか?」 『え?』 「こんな私 嫌いにならないですか?」
2015-04-25 16:32:5710 『嫌いになる要素今ある? 素直になったらあかんの? 君はそのままでええんや』 この言葉は私の重かった重かった 心をすっと軽くしてくれた 『俺も毎日頑張るからさ 君も辛くても立ち向かうんや そして辛なったら 俺のところにおいで?』 「丸山先生…」
2015-04-25 16:33:0011 『大丈夫、君は素敵な子やで そのままでありのままでええんやから』 「う、うぅ泣」 『よしよし』 その日から私はどこか気持ちに余裕がでた 成績も上がって 前よりも笑うことが苦ではなくなってた だって私には 『そのままでええよ』 丸山先生がいるから Fin
2015-04-25 16:33:05