日本国憲法改正と押し付け憲法論について

●憲法さん(憲法くん?)による日本国憲法押し付け論の経緯 http://togetter.com/li/816320
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玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

ドイツ連邦共和国基本法は、ドイツ人が自分たちで創ったんですよ。一からやり直しで。三カ国占領地域に共通する基本秩序を作るためとはいえ、ナチ時代を痛切に反省して。対してわが国の松本案は、単なる小幅手直しで乗り切ろうとした。 @crepuscule1976

2015-05-03 20:26:14
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

「押しつけ」られたのは、わが日本国の先人の創意工夫のなさが第一の原因だと思います。誇りだけ高くても、能力がなかったのでは、どうしようもない。「天皇は神聖にして」を「天皇は至尊にして」などと手直しすれば乗り切れるなどと、甘く見ていた。 @crepuscule1976

2015-05-03 20:30:48
Hans Castorp @crepuscule1976

@tamai1961 ご教示、深謝いたします。当時様々な政治的力学があったとはいえ、日独の憲法に対する振る舞いの差は戦後から今日に至るまで無視できないものを残しているように思われます。

2015-05-03 20:31:02
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

帝国憲法をお読みになったことがありますか。内閣総理大臣の決め方が書いてない。どころか、内閣総理大臣という地位そのものが憲法にはない。参謀総長も軍令部総長も枢密院議長も大審院長も重臣も元老も、憲法上の機関ではない。その手直しで、済むはずなどなかった。@crepuscule1976

2015-05-03 20:37:26
Hans Castorp @crepuscule1976

@tamai1961 制定に至るまでのプロセスの納得のいかなさやしこりが年月を経る中で、(護憲派の後押しもあり)国民の心情においてうやむやになっていき、「そういうものなんだから変えるな」といったメンタリティを生んではいなかったでしょうか。ここの機微は長年気になっているところです。

2015-05-03 20:42:04
Hans Castorp @crepuscule1976

@tamai1961 ええ、昔ざっと読んでその詰めていなさ加減に驚いたことがあります。

2015-05-03 20:43:41
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

現行憲法は、根本が大きく変わったのに体裁を大きく変えなかったのがミソなんです。帝国憲法と比べやすい。そして比べてみれば、一つ一つの中身が精緻になり、「お、この方が出来がいいやんけ」と一見してわかる。たぶん次もその方式で行くでしょう。 twitter.com/crepuscule1976…

2015-05-03 20:58:33
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

護憲派の人たちも、ドイツの基本法みたいに「第1章 基本的人権」から始めて天皇は裁判所の後、会計検査院の前に置く、みたいな憲法案は出してない。それだと、災害時の緊急条項の付加みたいな小幅手直しの改憲案が出てきたときに、「反対」とは言いづらい。

2015-05-03 21:03:41
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

ちょっと調べればわかることですが、松本案の責任者だった松本烝治先生という方は、法学界の大先達に当たる方です。先ほど来のツイートは、身を切る思いで書いています。というところで、憲法記念日のツイートはここまで。

2015-05-03 21:07:26
リンク Wikipedia 松本烝治 松本 烝治(まつもと じょうじ、明治10年(1877年)10月14日 - 昭和29年(1954年)10月8日)は、日本の商法学者(憲法学者ではない)。東京府士族。法学博士。戦後、憲法草案(松本試案)を作成したことで知られる。 日本全国に鉄道を敷設することに尽力した松本荘一郎の長男として東京府に生まれる。 1888年(明治21年)に高等師範学校附属小学校(現・筑波大学附属小学校)卒業。1894年に高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)卒業。旧制一高を経て、東京帝国大学卒業後、農商務省参事
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

全くの間違いですね。アメリカは戦争をし続けていますが、徴兵制は採ってません。ドイツも戦時法制は持ってますが、徴兵制は廃止しました。 twitter.com/h8821hk/status…

2015-05-04 09:23:02
弱者の味方 @h8821hk

@Hideo_Ogura @tomo_091519 @tamai1961 @matimura 戦時法制になるということは徴兵制度になると言うこと、徴兵制度になると言うことは18才から40才の男女は強制的に戦場に送られ殺されるということ

2015-05-04 09:18:52
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

いましたよ。何より「これは暫定的な基本法で、ドイツ統一のときには効力を失います」と40年間言い続けていたわけだから。しかし当の東独国民が基本法下のドイツ連邦共和国への早期加入を何より望み、それを主導した政党が総選挙で大勝したのです。 twitter.com/matzi295/statu…

2015-05-04 09:28:04
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

それに、東独の共産政権が廃止した東部の5州を再建した上でそれぞれが連邦への加入するという手続を取ったので、東独を丸ごと吸収したわけではありません。「批判した人」の多くは「西」の知識人で、当の東独国民の明確な意思を無視して加入を拒否するなんて、絵空事でしたね。 @matzi295

2015-05-04 09:31:51
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

最初はほとんど反対の出ないちょっとの付加で「実績」を作るんだと思いますよ。「憲法を改正すると天地がひっくり返るようなことを言う人がいたけど、違うでしょう。この方がいいでしょう」と。 @matimura

2015-05-04 09:47:06
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

大規模災害対策を前面に立てた非常事態条項、財政規律条項、それに環境権が、いま取り沙汰されていますよね。私は、後の二つは落ちると思う。災害対策だけになったら、現行憲法ほとんどそのままで国民投票をすることになる。反対するのは、ガチガチの「右」とガチガチの護憲派だけでしょう。

2015-05-04 09:51:46
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

というようなことを自民党が考えている、そしたらどうするか、と考えておくべきでしょうね。かつての自民党改憲案とかマンガとかを国民投票の対象にするわけではないので、そこを非難しても、肩透かしを食うでしょう。

2015-05-04 09:54:29
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

私の恩師の一人は、共産党東大細胞を率いて火炎瓶闘争などなさった方だった。その後、大平総理や中曽根総理のアドバイザーをなさったが、左方面から随分と罵倒された。傍目には痛々しかったけれど、お若い頃のご経験に比べれば、何でもなかっただろう。

2015-05-05 21:48:58
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

いやはや。たしかに規範性を弱めれば「改正の必要はない」ことになる。でもそれ、憲法の意味を薄めて存続を図るという、最低の戦術じゃないの?

2015-05-05 21:51:33
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

「国会休会中の期間を除いて三十日以内に参議院が議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする」といった規定は、時代状況に合わせて解釈する必要性が乏しいですね。人権規定や9条が、そういう意味での規範なのかどうか、ですね。 twitter.com/dandonban/stat…

2015-05-06 00:01:38
遅く来たなつやすみ @dandonban

@tamai1961 憲法制定時に想定していなかった事に対応するため法解釈を行うのは当然だと思うのですが、ある程度知見が積み上がっった時点で明文化して示威的な解釈は出来ないようにしないと、条文の当初目的すら曖昧になってしまう気がしています。

2015-05-05 23:51:23
リンク Wikipedia 憲法改正論議 憲法改正論議(けんぽうかいせいろんぎ)とは、憲法の改正をめぐる議論のこと。「改憲論」(かいけんろん)、「改憲論議」(かいけんろんぎ)、「憲法論議」(けんぽうろんぎ)ともいう。多くは、統治者から、行政の範疇を超えた部分で(例えば軍事に関した規定などが)取り上げられる。 日本国憲法は、現在の日本の国家形態および統治の組織・作用を規定している憲法であり、資本主義憲法(ブルジョア憲法)の一種。形式上、大日本帝国憲法第73条の改正手続を経て制定された。1947年(昭和22年)に施行されて以来一度も改正されたことはな
リンク Wikipedia 押し付け憲法論 押し付け憲法論(おしつけけんぽうろん)とは、政治学者西川敏之の研究論文によれば、1945年(昭和20年)に日本がポツダム宣言受諾後、講和条約を締結する以前の占領統治期に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)が日本に対して日本国憲法を押し付けてきたという理論である。憲法学における論題の一つであり、この説の主な論客には京都帝国大学教授であった佐々木惣一や、京都大学教授であった大石義雄らがいる。 法学者高柳賢三・大友一郎・田中英夫の『日本国憲法制定の過程』によると、日本国憲法の制憲過程はGHQの意向が強
まとめ 憲法さん(憲法くん?)による日本国憲法押し付け論の経緯 憲法さん @kenpo_plus (憲法くん?)による連続ツイート(漫画) 「ヘタリアの日本とアメリカで紹介してみる日本国憲法押し付け論の経緯」 をまとめました。 7662 pv 44 15