【艦これ】艦娘と深海棲艦【勝利に対する考え方の違い】

タウイタウイの遊び人（艦これ） @kanasobi

艦娘と深海棲艦は同一のモノ。表裏。 ……と書くと「よくある設定」だが、存在理由が違う。 「勝利のための意識」が違う。

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深海棲艦は「どんな犠牲を払ってでも勝利する事に意義がある。仲間のための犠牲は尊く見習うべき」という意識が主体。 だから、仲間が撃沈してもひるまない。自分が撃沈するまで攻めて来る。

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自分や仲間がどれだけ撃沈しようが平気。 自分達の屍の先に一人でも勝利を得ればそれこそが勝利、という「自己犠牲の意識」が深海棲艦を生み出す。 「戦争での死」を納得するために作られていた意識。

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「自己犠牲の意識」が高いと深海棲艦。「生きて帰ってこそが真の勝利」という「生存意識」が高いと艦娘になる。 「幸せ」を「他人のために命をささげる」か「自分が生きているから」感じるかどちらになるか、ということ。

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深海棲艦は「自分の撃沈に価値を見出させない」状態か「死にたく無いと思ってしまった」状態に追い込むと艦娘化する。これが「ドロップ艦」の真実。

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大和他天一号作戦で沈んだ艦がなかなか艦娘になれず深海棲艦状態が続いたのは「自分達の犠牲によって本土の人間の未来が守れる」と思い込んで沈んだのが原因。

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「尊い自己犠牲」精神を払拭させ「でも死にたく無い。自分の人生（艦娘生）をすごしたい、死ぬのは嫌」と思わせるまで何回も沈めないといけなかった。

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深海棲艦空母が夜間攻撃できるのは「艦載機が帰還する必要がない」から。「自己犠牲で特攻」まがいの攻撃ができるから。 だから夜間攻撃ができる。 「帰らず犠牲になること」は尊いから。

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一方、艦娘側空母は夜間攻撃ができない「帰還できなくては意味が無い」から。航空機妖精が深海側に堕ちてしまうから。 夜間着艦訓練が十分にできていない艦娘空母は夜間攻撃厳禁。

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とはいえ、鳳翔と龍驤だけは、実は「夜間攻撃ができる」こともある。 「空母技術を生み出した」二艦は、傷だらけになって「航空機を無事着艦させる」術を妖精達と探したから。その結果、当時からの付き合いの「熟練妖精」であれば「夜間着艦」ができる。

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鳳翔・龍驤付の熟練要請は、どれだけ暗闇に包まれようが「必ず帰還する」。これは二人と妖精たちの絆によるものなので、他の空母は誰も真似できない。ただ、二航戦と友永隊・江草隊だけは「できそう」なレベル。（やらせないけど）

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艦娘の中で「鳳翔」だけが深海棲艦化しない。 鳳翔は「犠牲になって死ななかった」上に、 「自分が大切に育てたパイロット」がことごとく「犠牲になった」 末期には「犠牲になるのがわかっていて促成栽培で育てた」経験があるから。 だから「自己犠牲の死」を許せない。

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「皆のために犠牲になる」ことは許せても「犠牲のために死ぬ」ことは絶対に許さない。 「墜ちても帰ってきなさい。どんなことをしてでも」 鳳翔に育てられた航空機妖精が最初に叩き込まれる思考。 ちなみに「龍驤」も同じ。 「皆のために戦う」ことは許しても「皆のために死ぬ」事は許さない。

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龍驤の場合は「小さい頃」に航空機運用訓練で、航空機妖精が帰ってこなかった経験が一度だけある。 この時の「空母辞める」騒動は今でも語り草。 ちなみに「帰ってこなかった」妖精は、数日後、ひょっこり自力で歩いて帰ってきた。名前は「松ちゃん」。今は立派なエース。

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当時の騒動と龍驤の泣きっぷりを知っているので、古参妖精は「どんなことをしても帰ってこなくてはいけない」と保護欲丸出しで思い込んでいる。なので龍驤付航空機妖精も、絶対に「深海化」しない。 龍驤、航空機妖精に愛されてます。 ほっぽちゃんにゼロを渡しても妖精は泳いで帰ってきます。

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艦娘が比較的自由に行動できるのは「生きている楽しみ」を実感させるため。「生きて帰る」事に執着させるため、なので恋愛も自由。何でも基本OK。軍紀が緩いのではなく「深海棲艦化させない」「深海棲艦の存在力を削ぐ」ための手段。

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ちなみに「捨て艦戦法」は「目先の勝利」を得られるが「自己犠牲によっての勝利」なので、捨て艦が深海棲艦化してしまう逆効果の戦法。 極秘扱いの情報なので、一部の提督までしかしらされていない。

タウイタウイの遊び人（艦これ） @kanasobi

ざっと書いてみたが、割と「まとまった」設定として使えそうな感じ。 「恨みつらみ」の意識、というより「死して護国の鬼とならん」や「俺の屍を超えていけ」の悪しき自己犠牲意識に囚われているという方があり得るかな。 それを「生の喜び」を知る艦娘が相対して昇華させる、という流れ。