- hadukino_tc
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駅の屋根をたたく春の雨。誰もいないフロアに、ホームに、階段に、静かな雑音が響く。駅前の桜並木も、この雨で桜花を散らすだろう。綺麗なものも、汚れたものも、雨に打たれて、流れてしまうだろう。雨に濡れているのに、消えることのない我が身を呪いながら、ただ浄化されゆく街を眺めている
2010-04-05 05:20:53霞みがかった夜明け前の空はぼんやりとしていて、今はうたかたに浮かんでいるのかうつし世に足を踏み止めているのか分からなくなる。あまりにも鮮やかな切り口をみせている下弦の月が、寝呆けた私の虚ろな目を貫くので、辛うじて眼前の線路に飛び込もうとする体を押し止めている
2010-04-06 05:22:39朝日に映える雲、雨はすっかり上がったのだと感じる。わずかに湿った風に揺れ、枯れすすきの中に緑が芽吹く。不安定な天気が続いていても、春はちゃんと傍にいたのだな。
2010-04-08 05:22:01明け方に降る春の雨は冷たく、濡れて行こうなどと言うものなら凍死しかねないが、濡れて見苦しくよれた桜の花びらがへばりつく地面に倒れて息絶えるのならそれもまた粋かもしれぬと思う
2010-04-15 05:24:29金のさざ波のような朝焼けを見て/起き抜けの焼け付くような喉を潤したくて/大きく息を吸い込んだ/冷たい風が肌に心地よく/今日も高く広がるだろう青空を予感しながら/明日へといつもの道を歩いていこう #twpoem
2010-04-30 05:21:48新たに購入したPCに持っていたCDをインポートする作業を黙々と進めた。夜になってあらかた移してしまい、久しぶりに聴く曲たちばかり。ハモンドオルガンの音色とボーカルの声色が昼下がりの日だまりのように包み込んでくれるその曲がお気に入りの一曲だったと思いだす。
2010-05-03 23:57:01ああ、ぼくのことばはとどかないのだなぁ/ぼくのきもちはつたわらないのだなぁ/ぼくのもどかしさをおくるすべすらないのだなぁ/いまじゃなけりゃだめなのに #twpoem
2010-05-04 00:21:55帰りの電車の中であなたを見かけた、ような気がした。後ろ姿がよく似ていた。あなたのことをすっかり忘れていた。痛みはいつのまにか薄らぐものなのだな。いつのまにか、昔見慣れたはずの後ろ姿が見えなくなっていた。
2010-05-06 20:09:09